シニア・ビアジャッジ 新津やすこ
今夏、21銘柄あった道内の地ビ-ルですが、 12月までに三銘柄が醸造を休止しました。報 道では「地ビ-ルブ-ムが去った」ことを理由に あげていますが、ブ-ムが終わったのはかな り昔で、努力を重ね、営業を続けてきた醸造所に失礼な気がしま す。醸造所側も、消費者のニ-ズに応えていたでしょうか。更新し ないホ-ムペ-ジ、あちこち塗りつぶしたメニュ-、専門書から抜 書きしたピアスタイルの説明で、どれだけリピ-タ-をつかむことが できたのでしょうか。本州の地ビ-ル再ブ-ムの中心は「醸造者 (ブルワ-)」です。ブルワ-自身が中心となりイベントを行ったり、 新しいビ-ルの楽しみ方を発信し、ファンを獲得しています。道内で も、今年は醸造所が中心になつて地ビ-ルイベントが開催されまし た。9月には地ビ-ルを飲み比べることができる飲食店も、札幌に 開店しました。消費者が地ビ-ルを意識する機会が増えている中、 ブルワ-が味や魅力を消費者に伝える努力を期待します。かつて ブ-ム時に地ビ-ルを飲んで「おいしくない」と思った方も、また試し てみてください。新しい味に気づくと思います。北海道のおいしい食 材とビ-ルが、いつまでも味わえるようになることを祈って、乾杯! (おわり)
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