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更年期に多い “尿失禁”

2010-06-23 16:48:35 | 健康・病気

中高年の女性に多い更年期障害。生理不順や疲労感、不眠など、さまざま体や心の不調をきたすが、加齢とともに尿漏れなどの悩みを抱える女性も多い。専門家は骨盤の筋肉を鍛える体操など「運動で予防を心掛けて」と呼び掛けている。

骨盤底筋体操 予防に効果的

100_7713 札幌市豊平区の40代の女性は3年ほど前、引っ越しで重い荷物を運んだのがきっかけで尿漏れがひどくなった。29歳で2人目の子供を出産後、子宮の位置が下がっていると言われていたが、気になるほどではなかった。だが3年前からは尿漏れの量や回数が増えた。当初は市販の尿漏れパットを使っていたが、30~40個を約2週間で使い切ってしまうようになり病院を受診。骨盤内の膀胱などが下がる骨盤臓器脱と診断され、メッシュシ-トを体内に入れて臓器を支える手術を受けた。手術後の経過は良好で、現在は再発予防のため骨盤の筋肉の体操も続けている。女性は「手術しなくても体操で治せることもあるので、悪くなる前になるべく早く診察を受けては」と話す。更年期障害は加齢とともに卵巣の働きか゛衰え、エストロゲンという女性ホルモンが不足して起こる。40代後半から50代前半の女性が中心で、エストロゲン不足が長期間続くと動脈硬化や骨粗しょう症の原因となる場合もある。勤医協札幌病院産婦人科の長島香医師によると、症状の一つとして尿失禁に悩む女性も多いという。

成人女性の3人に1人は尿失禁を経験しているといわれ、とくに更年期に症状が出ることが多い。長島医師によると、せきやくしゃみをしたり重い荷物を持ったときなどに起こりやすい。加齢や出産経験、肥満などに伴い、骨盤内にある子宮や膀胱などの臓器の位置が下がって排尿障害を起こすこともある。尿漏れが週2回以上あったり下着を替えるほどの場合は、婦人科や泌尿器科などを受診するのが望ましい。

肛門を引き締め、緩めて

予防には、骨盤の底て゛膀胱や子宮などを支えている筋肉を鍛える骨盤底筋体操=イラスト=が有効だ。肛門を引き締めたり緩めたりする簡単な運動で、これを1日3回する。まだ尿漏れが起きていない20代のころから行うとより効果的という。排尿障害は誰にも相談できずに悩む女性が多く、引きこもりがちになることもある。ただでさえ更年期は気分が憂うつになりやすい。長島医師によると、更年期症状で苦しむ女性には、きちょうめんで無理な仕事を引き受けてしまうなどストレスをためやすい性格が多いので、映画やドラマを見て涙を流すなど、感情を抑えすぎないことも大切という。長島医師は「更年期は生き方のギアチェンジを考える時期。尿失禁は誰にでも起こりうるので、あまり恥ずかしがらず、つらい時は婦人科を受診してほしい」と話している。

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