最初の一瞬 勢い良く
ビ-ルのおいしい季節になってきた。仕事帰り に一杯、という人も多いだろう。それにしても、ビ アホ-ルで出されるビ-ルはどうしてあんなにお いしいのか。絶妙な泡とビ-ルのバランスを、家 庭でも再現できないだろうか。お店の人に聞いて みた。ビ-ルと泡の割合は7対3ぐらいが理想と 言われる。札幌市中央区のビアホ-ル「サッポ ロライオン札幌ファクトリ-店」に総支配人、三木 英明さんの注ぎ方はこうだ。まず注ぎ始めは勢い 良くグラスに入れ、意図的に泡を出す。その勢い は一瞬にとどめ、後はグラスを傾け、垂らしこむように入れていく。 ビアホ-ルなどにあるサ-バ-を用いる場合も、敏ビ-ルを注ぐ場 合も変わらない。これだけ聞けば、さほど難しそうではないが、泡の 大きさや量はデリケ-トで変わりやすく、必ず狙った通りになるとは 限らない。三木さん自身も「毎日練習し、満足行くレベルになるまで 5年かかった」というほどだ。もう一つ、意外に気を使われていないの がグラスの管理。泡と油分は大敵中の大敵で、少しでも油汚れが残 っていたら、たちまち泡は消えてしまう。そのため三木さんのお店で は、油料理などの食器と一緒に洗わないよう、グラス専用の洗い場 を設けている。「洗い終わったら自然乾燥。布でふきとるのも油がつく からだめ」という徹底ぶりだ。注ぎ方を工夫し、グラスの管理に気を使 うだけで、ビ-ルの味には大きな差が出る。家庭でも試してみる価値 はありそうだ。
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