肝臓の仕事は主に貯蔵・代謝・合成・解毒の4つ
- 貯蔵・・・細胞のエネルギ-源となる、グルコ-ス(糖分)をつなぎ合わせてグリコ-ゲンに変え、いざという時のために貯蔵する。
- 代謝・・・貯蔵したものを必要に応じて分解し血液に送り出す。
- 合成・・・栄養分のアミノ酸から、さまざまなタンパク質を作り出す。
- 解毒・・・お酒などのアルコ-ルや細胞に有害な物質を、無害な物に変えて体外に排出する。使い古した赤血球を分解して再生産したりする。
- 肝臓の働きによって体の中を流れる血液中のふ物質はいつも同じ状態に調節されている。細胞のエネルギ-源になる栄養素はおもに糖質と脂肪だが、そのままでは細胞のエネルギ-として使えない。ブドウ糖に変換して放出する。グリコ-ゲンは約110㌘まで蓄えられる。この貯蔵によって常に血液中のブドウ糖(血糖値)が一定になるように調整する。こうしたことかできるのは肝細胞の中の酵素の働き。この酵素はブドウ糖をつないでグリコ-ゲンにしたりグリコ-ゲンをブドウ糖に戻したり、アルコ-ルや害毒を分解したりする。
- このシステムは、脳細胞の使えるエネルギ-が良質のブドウ糖で一瞬たりとも途切れることが許されないため。最悪飢餓状態になった時、自らの体形を形成しているタンパク質さえもブドウ糖に変換し使用する。
- 肝臓での貯蔵量オ-バ-後はブドウ糖はグリコ-ゲンとして脂肪細胞の中に蓄えるこができる。しかし、筋肉や肝臓に蓄えられるグリコ-ゲンの量は約2000カロリ-分。ほぼ1日の活動で使い果たしてしまう量です。
- 肝臓へは毎分1・5㍑の血液(人体の全血液の5分の1の量)がおもに消化管から流れ込んでいる。
- 肝臓は約50万個の肝小葉からできている。そのひとつひとつの肝小葉には約50万個の肝細胞があります。
- 肝細胞には血液中の栄養素を貯蔵したり放出したりして調節し、いつも一定量の栄養素が全身にまわるようにする“ダムの役目”と、栄養分を化学処理する“化学工場”の役目があります。
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