パン教室「カフェ・タブリエ」主宰 森本 まどか ド-ナッの穴、諸説紛々
今、流行中のものといえばド-ナッ。行列ができ ることで有名な米国のド-ナッ店が、首都圏でも 人気を集めました。それに刺激され、日本でもこ だわりのド-ナッ店が始めました。ド-ナッの歴 史は意外に古く、古代エジプト文明にさかのぼります。小麦を動物の 乳で練り、油で焼いたものが起源とされています。古代ギリシャでは オリ-ブ油で揚げたパンが日常的に食べられるようになりました。中 世ヨ-ロッパになるとフリッタ-、ベニエなど甘いお菓子の性格が強ま ります。これがオランダから米国にわたり、現在のド-ナッになったよ うです。なぜド-ナッに穴が空いているのかは、諸説紛々としていま す。よく知られている説は、オランダのド-ナッは小麦の生地(ド-)の 真ん中にクルミ(ナッツ)をのせた揚げ菓子でしたが、米国に渡ったオ ランダ人がクルミを入手できず、クルミをのせる部分に穴を開けたから だ、というものです。また、ある船長か゛かじ取りの際に、食べかけの パンを近くの突起物にひっかけておけるよう、穴を開けたという話もあ ります。いずれにしても、ド-ナッの穴を見ていると、なんだかほのぼ のとしてしまいます。
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