土曜日はおもちゃ病院6回目の勤務でした。
今回の患者さんは「ディズニーおやすみホームシアター」です。
この商品はおもちゃと云うよりも幼児向けの簡易プロジェクターです。
単二の電池が4本も使われています。 コードレスなので置き場所を選びません。
映写レンズの蓋を開けると中には「マジカルスリープディスク」が入っています。
このディスクにはディズニーのキャラクターがプリントされた透明の円盤が入っていて音に合わせて円盤がゆっくりと回転します。
それがライトで投影されて天井や壁面一杯にディズニーの世界が広がります。
おやすみ専用に開発されたぐっすりメロディの他に、ホワイトノイズや子守歌など寝かしつけに適した音やメロディも充実しているそうです。
お~、これは幼児を寝かしつけるのはなかなか良い商品ですね!
さて、今回の症状はスイッチを入れても最初に少し動くがすぐに止まってしまうと云う事です。
確かに電池を入れ直しても何の反応もしません。。。
左側がモーターと繋がっている歯車部分、右上はディスクと操作基盤を繋いでいる端子部分です。
箱を分解して内部を確認します。
部品はモーターと歯車、投影用ライト、スピーカーと制御回路です。
歯車部品を取り外して、モーター本体の動作を確認します。正常に回転しました。
歯車部品を分解します。
内部は何やら白いグリースの様な物でベタベタの状態でした。
全て分解して余分なグリースを拭き取り、再度組み立てて、スムーズに動くかどうかを確認しました。 これも大丈夫です。
投影用ライトも単体ではちゃんと光ります。 スピーカーも正常に音が出ます。
そうなると基盤の不良か? 基盤を治すのは見習ドクターには難しいなぁ〜!
これは先輩ドクターの手を借りるしかない。。。
と云う事で、先輩ドクターが新品の電池に入れ替えてみると・・・
あれ? ちゃんと動いた!! 音も出ます!!
この製品は起動時に電流をかなり消費するので、古い電池だと残容量不足で起動した途端に止まってしまうとの事。。。
最初にそれを聞いておけば。。。
歯車の動きが若干悪かったのと電池の容量不足の両方が原因で止まってしまったのかも。
分解して、それ以外の部品も正常なのが分かったからこれで良しとしよう。
治って良かった!!