辻村 深月 著 「ツナグ」を読みました。
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。
突然死したアイドルが心の支えだったOL、
年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、
親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、
失踪した婚約者を待ち続ける会社員……
ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。
それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。
ツナグに依頼する4人それぞれのあの世に逝ってしまった人との4つの物語
そしてツナグである歩美自身の物語で構成されています。
死者と生者の一晩だけの出会いで、それぞれの登場人物がどう変わるのか
また誰と会いたいか考え抜く事でどの様な結論が導きだせたのか・・・。
最後の章で全部の話をリンクさせる「使者」本人の話があります。
このオチがなかなか秀逸!
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