清水寺は、天台宗の開祖、最澄によって開かれた古刹で、開山以来、一千二百余年の歴史を持つ。
寺の言い伝えによると、最澄は、唐から帰朝の折り、有明海の東方山中に美しく輝く光を発見した。
その光を求めて、一羽の雉を道案内にこの山に分け入ったところ、苔むした合歓(ねむ)の霊木に出会った。
最澄は、大地から生えたままのこの樹に一丈六尺(約5メートル)の千手観音像を刻んだ。
そして大同元年(西暦806年)にお堂を建立し、その観音様を祀った。
清水寺 福岡県みやま市瀬高町
今回は行かなかったが、雪舟が造ったとされる「本坊庭園」の紅葉が見事らしい。