ここは、ほかの棚田より稲刈りが早いので、予期していた通り、既に稲刈りが終わっていた。
棚田の彼岸花は、黄金色に輝く稲とセットなので、稲刈りが終わっていると、一気にテンションが下がる。
とはいえ、山中のくねくねした狭い道をはるばる走ってきたので、気を取り直して、写真を撮ることにする。
いつものように、棚田の一番低いところに車を停め、棚田の外側を周回する道を登る。
棚田の一番高いところまで登ったら、今度は棚田の中の道を下っていく。
稲刈りが終わっているせいか、カメラマンの姿はちらほらと見かけただけだった。
それでも、人気の高い棚田とあって、平日にもかかわらず、一般の人達が次々にやってきた。
本物の人間ではないかと思うほどリアルな人形
日を追うにつれ涼しくなってきている。
でも、まだ半袖。
歩き始めは肌寒く感じることはあっても、だんだん体が暖かくなり、やがて汗が滲んでくる。
いつ長袖に切り替えることになるのか、予測がつかない。