Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

塾に行くべきか否か!~息子中2の冬休み

2008-12-28 | 日本の中学校
冬休みに入り、中学生は部活動に毎日余念がない。日本の冬はシカゴに比べて暖かいとはいえ、自動車で移動せず、自転車か歩きのため、私たちの体は冷え切る。このところ寒さが厳しくなり、息子たちの凍える中の外での部活のトレーニングは、寒さが身に沁みることだろう。部活の後は、夕方はみんな各自、塾の冬期講習へ通う。日本の中学生はホント忙しい。

うちの息子もこの冬休みあたりから、塾に通ったほうがいいのではないかと思い、近所の塾を調べた。うちが住む旧浦和市というのは、日本一塾の数が多いことで知られる。浦和=文教都市というイメージもあり、教育水準もそこそこいい。それにしても、おびただしいほどの数の塾のちらし。この中からいったいどれを選べばいいの!とりあえず、近所のママ仲間にかたっぱしから塾情報を聞く。

部活と両立させるには、やはり近くで通いやすい塾がいいという友達。大手の市進やサピックスなどの有名塾に行かせている人もいれば、個人経営の個別対応塾に行かせている人もいる。子供がなかなか勉強しなくて、個別の塾代が月々5万円もかかり、効果が上がっているかといえば疑問だという友達もいた。この塾代は、彼女がパートで稼いでいるという。5万円といえば、シカゴ日本人学校全日校の1ヶ月の授業料ぐらいだ。(もうちょっと高いかしら)全日校の素晴らしい授業内容とプログラムを知っている私としては、「ああ、もったいない!」と思ってしまう。振り返ると、「うちらは得したなあ」と。英会話の授業が週3、4時間もあったし、交流学習、スケート、スイミングなど数え切れないほどの素晴らしいプログラムがあった。

さて、息子に相談する。塾に行くのは、あまり乗り気でないのが見え見え。11月終わりにあった日本の中学で受けた初めての期末テストの成績がかなりよかったせいだ。塾の必要性を感じないという。いきなり受けて、5教科の点数合計が学年でトップの成績。こりゃできすぎじゃ。こちらで初めての期末とあって、いつもの息子より、やや長めにテスト勉強をやっていたせいでもある。まあ、全日校に通っていたおかげで、いつ帰国しても、大丈夫ということがわかる。数年前に帰国した友達の長女が、東京の公立中学で、やはり成績は上位だったと聞く。全日校中学部出身者は、公立の中学では、大丈夫です。

しかし、いくら学校の成績が良くても、英検対策は学校ではやってくれない。息子にそのことを言うと、納得したようで、英語だけ塾に通いたいと言い出した。英検の勉強だけは、自分でできないためだ。とりあえず、一番自宅に近い栄光ゼミナールの冬期講習と英検では定評のあるサイエイ・インターナショナルのお試しを申し込む。

栄光は、冬期講習は4コマ、サイエイは、英検のクラスは、80分間が、日本人の先生による英文法、50分が外人の先生による英会話のクラス。先週、1日づつ受けて、どちらもよかったという。ただ、久し振りにサイエイで、外人の先生のクラスで英語をしゃべり、息子も楽しんだようだ。せっかくアメリカで吸収した英会話力。身につけた発音と会話力をおとさないためにも、外人の先生のいる塾の方がいいかということになった。1月からサイエイに通うことに決定。

他の教科は、塾のクラスはとらず、またまた独学で頑張るようだ。来年度受験を控えて、周りの中2生は、みんな3教科か5教科塾で学ぶ。大丈夫かなとも思うが、本人が通う気がないので、任せるしかない。息子の今まで培ってきた読書力が受験にどのくらい通用していくか、見守っていきたいと思う。

息子の本棚がやってきた!~日本での生活の立ち上げその8

2008-12-28 | 日本生活雑感
今日は、いよいよ上の息子が待ちに待った本棚が届いた。といっても、組み立て式なので、息子は、嬉々として、重い部品の数々を大事そうにかかえながら、主人のアシスタントで、組み立てた。300冊の本が入るというから、そこら中の本がかたづく。

こげ茶のフローリングと同じ色ののっぽの本棚。見上げると、お店で見てたよりもずっと高い。こんな高い本棚は、日本で買ったことがない。ひょっとしたら、シカゴの家に置いてあったアイケアで買った私のお気に入りの本棚よりも高いような気がしてきた。でも、マンションが小さいので、それは目の錯覚なのかもしれないが。


左側が机なので、本棚の高さが際立つ。手前に見えるバカでかいナイキのカバンが、部活用のカバン。おそろしくでかい!制服も含めてありとあらゆるものがはいるよう。左に見えるのが、学校指定のスリーウエイカバン。

息子の部屋に置いてあった私たちの古いスライド式の白い本棚は、私たちが普段寝ている和室へと移動。今まで家具は何も置かず、わりと有名な人の日本画が飾ってあるだけだったのだが、それをはずして、そこに本棚を置く。まだ、少しこの和室に、かたづけなければならないダンボールや物がある。

息子の部屋にあった最後の数箱のダンボールの中の本類は、次から次へとこの真新しい本棚におさまっていく。一番下に、息子が大事にしている野球類のノンフィクション系の本がずらり。選手ごとに分類。松井、松坂、イチロー、城島、井口、江夏、江川、甲子園関係、球団関係、メジャーリーグ関係の雑誌も。真ん中あたりに、一番大事にしているマンガ本、人気の「メジャー」70巻がずらり。ほとんど一直線に並ぶほど幅がある。

下から2段目は、歴史物を時代ごとに分類。新撰組、太平洋戦争、戦国時代などなど。300冊以上もシカゴで処分し、日本人学校に寄付してきたのが、息子の本は、まだまだある。しかし、この一つの本棚に息子のすべての本がおさまったので、かなりの量を処分してきたことになる。シカゴでは、6つぐらい本棚があっで、日々処分するのに必死であった。何回車で日本人学校に運んだであろう。やはり、多くの本を持ってこなくてよかった。息子は、読書の虫なので、本を買うのが大好きなのだ。これから、いろんな本がまたまた並んでいくだろう。

下の息子の物語系の本たちが上下に並ぶ。トップの方には、文庫本。息子の大好きな東野圭吾、福井はるとし、重松清、石田衣良、伊集院静、椎名誠など。その下は、昔のマンガ本、息子が小学生のときにはまった手塚治虫の「ブラック・ジャック」(現在は、下の息子が読む)、私が勧めた「巨人の星」、上の息子の大のお気に入り、「ドカベン」シリーズ、「デスノート」「大きくふりかぶって」「バッテリー」。ときどき、わけのわからないマンガ本もあるのだが・・・

こうやってすべてが並ぶと、いつでも好きな本を手にとって、想像の世界におちいるわけだから、さぞや気持ちがいいことだろう。息子の部屋は、今のところ机と本棚しかない。7畳間なので、かなりすっきりしたスペース。隣の4畳半が下の息子の部屋。主人が単身赴任しているので、せまいマンションでもこうやって、ぜいたくにも兄弟一部屋づつ分けられた。下の息子の部屋はせまいが、お気に入りのおもちゃに囲まれて、その小さなスペースでずっと1人で遊んでいる。ゲームもあまりせず、黙々と遊ぶ。よかった、せまい日本のマンションでもなんとかなった。

上の息子は、いつも学校と部活で1日ずっと出ているせいか、冬休み部活がオフの日は、この部屋にこもってずっとのんびりしている。勉強するより、読書をしている時間の方が長いようだ。まったく、外に出たがらない。まあ、部活でこの震える寒さの中、3時間も外で走り回っていたら、誰でもそうなるであろう。新しいブルーのカーテンがついた広々とした部屋で、お気に入りの本が手が伸ばせばある場所で過ごす、冬のぬくぬくとした午後というのは、至福の時間であろう。