Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

平成22年度埼玉県公立高校選抜基準発表される~県の教育局サイトにて

2009-02-11 | 日本の中学校
2月10日、平成22年度埼玉県の公立高校の入学選抜基準が埼玉県の教育局高校教育指導課のサイトに発表された。各高校の選抜基準がかなり詳しく掲載されているので、チェックしてみてください。

http://www.pref.saitama.lg.jp/A20/BQ00/core.html

~この項続く

不景気の中、ネットで仕事探し~日本での生活の立ち上げその10

2009-02-10 | 日本生活雑感
日本での生活の立ち上げがだいたいできてきて、この100年に一度といわれる経済危機の中、いつ何時主人が突然解雇されるかもしれないので、2月に入り、本格的に仕事を探し出した。インターネットを駆使して、今までの経歴を生かせるような仕事をくまなく探した。

一番やりたかった仕事は、やはり、本来の私自身の経験が生かせる記者の仕事。だが、この時期、新聞社などが結構でていたが、全部正社員。正社員になるのは、下の息子がまだ小学3年生で、3時過ぎに帰ってくる日も多いため、無理だ。かつて、英文で記事を書いてきて、シカゴでは、初めて本格的に日本語で記事を書き、日本語で記事を書くことがどんなに楽か知ってしまったので、記者の仕事なら、いつでもどこでもやりたい。一度こうなると、英文記者に回帰するのもいやになってしまう。

とりあえず、英語力があるので、英会話の講師の仕事を探す。しかし、これまた、教える対象が小学生や中学生となると、夕方や夜の時間帯が多い。かつて、若いころ、小学生に英語塾で、英会話も教えたこともある。2011年から、日本の公立の小学校で、(5、6年生)英語の授業が毎週必須となるので、この仕事は今から準備してやっておくといいかとも思う。(この日本の英語教育問題については、さまざまな意見が専門家の間や親たちで交差しているので、また詳しく投稿してみたいと思う)ECCジュニアなど在宅で、子供たちに英会話を教えるというやり方も人気だが、生徒たちを集めたり、自宅を使うとなると、回りに迷惑もかかったりとややっこしい。ECCから資料だけとりよせて、やっぱりすぐに始めるのは無理だな、と考え直す。

毎週末にでる新聞の地域の求人広告を見て、パートの仕事を探してみたが、なかなかいい仕事はない。この際、簡単な作業でもいいから、自転車でいけるような距離で、時間の短いパートはないのだろうかとくまなく探す。この地域のパート状況は、まったくわからないので、上の息子が幼稚園時代からの最強のママ友たちにパート状況を聞く。

子供たちが幼稚園の頃からやっているパート歴の長いベテランママ、アケミさんは、まず、雇われている人の多い場所で、子供の学校で何かあったときにすぐに他の人が入ってくれて、休みやすいような場所に重きをおいて探したという。「それでもって、チャリンコで行ける範囲内よ!」とほとんどのママたちが、近い場所を選んでいることを強調する。子供たちに何かあったときに、すぐに駆けつけられるように、まず自宅に近い場所が最優先らしい。もう1人のママ友、アヤちゃんも「もう電車で出て行くのが、めんどくさい!」という。アヤちゃんは、近くのコンビニで、友達3人と組んで、シフトをうまくローテーションしているという。そのコンビニの店長もすごくいい人で、何かあったときに休みやすい環境だという。だから、学生たちも含めてみんなやめず、アヤちゃんも友達もずっとこの仕事が続いている。やはり、小、中学生の子供を持つ主婦たちが、働きやすい環境というのが、一番大事なことなのだろう。

みんな無理せず、自分にあった仕事環境をうまく見つけて、じょうずに家事や育児と両立させて、生活もエンジョイしているんだとつくづく納得した。

今日は、またまたパソコンに向かいあって、ネットで図書館の仕事などを探してみた。これもいくつか見つかったが、土日勤務で、夜までかかってしまう。しかも、近所の図書館のバイトはない。このご時勢だし、仕事を見つけるのは至難の業だ。しかし、あきらめないこと。記者の時代から、しつこくリサーチするのが、私のいい所。そうしたら、一つ近所で短時間のいいバイトが見つかった。ネットというのは、ホントにすごい。バイトをしながら、本当に自分が書きたい手ごたえのある記事を書いていくのも一つの手だ。

そうこうしていたら、夕方、先月受けた英会話講師の仕事の結果がきて、なんと合格!小学校で、小学生に英会話を教える仕事。帰国して初めて受けた面接で、自分としては失敗してしまったので、あきらめていたのだが、この機関に講師として登録できた。一番やってみたかった仕事だったので、ラッキーとしかいいようがない。はたして、仕事が回ってくるのかどうかはわからない。研修もあり、大変だろうが、大いにやりがいのありそうな仕事だ。

さてさて、今後どういう展開になっていくのか、自分でも楽しみだ。久し振りに働くぞ!

息子、中学学年末テスト直前、同級生の臨時家庭教師として、大成功!

2009-02-09 | 日本の中学校
今日は、木曜日の学年末テストを前に、家で、上の息子が中学の同級生3人の臨時家庭教師となり、予想以上の超白熱した大勉強会となり、それは、なんと夜の10時過ぎまで続いた。私が、遅くなっているので、「帰ったほうが・・・」と口をはさむ余地がないほどのすさまじい驚異的な集中力で、4人は数教科に挑んでいた。

こんなことってあるのだろうか!今日は、息子は、4時前ぐらいに2人の同級生を引き連れて帰宅。今日は1人だけ来ると言っていたので、こっちがびっくり。きちんと挨拶をして、息子も2人を紹介してくれる。さやわかな感じの野球少年の2人の友達。ものめずらしそうに、息子の部屋のリトルリーグやメジャーリーグ関係のグッズに見入る友達。しばらく、アメリカのリトルの話をして、すぐに試験勉強に突入。もう1人の言いだしっぺの友達も到着して、本格的な勉強会が始まる。

息子は、1人に数学、1人に社会、もう1人に英語と平行して、勉強を進める。数学は、ひたすら証明のコツを友達にたたきこむ。論理的に説明しながら、「筋道をたててやる!」と何回もアドバイス。小耳にはさむ私には、ちんぷんかんぷんの内容。社会は、すごかった。クイズ形式で、さまざまな用語を教え込む。と同時に日本の立憲国家の成立(明治の終わり)から、大正時代の大衆文化までの歴史の流れもわかりやすくいっきにやる。時には、試験にでそうな山や、確実に出る用語を的確に指摘。得意の機関銃トークで、みんなを引っ張り、盛り上げ、のせまくる。答えをみんなで出すときに、大きな笑いが何回も巻き起こる。こんなに楽しい勉強会ってあるのかしら。

7時過ぎに最初に来た2人が帰る。最後に残ったK君は、まだまだやる気満々。私が心配するが、「大丈夫です!」と言い切る。K君は、とても素直そうな感じのいい子で、サッカー部の副キャプテンをしているという。さて、ここから、息子のK君への英語の猛特訓が始まった。英語の単語のスペルチェックだ。と同時に、しっかりした発音とイントネーションで、スペルを叩き込む。かつて、シカゴで息子の英語の最強家庭教師、カワセさんがやったことを再現しているのだ。カワセ流にビシバシ次から次へと単語を網羅していく。そして、K君もなかなかどうして、スペルアウトしていく。ときどき間違っているが、悪くない。私も加わって、発音やイントネーションのこつを教える。K君は、のってきて、「ウワー!英語って楽しい!」と叫んでいる。こういう子は教え甲斐があるわ~!と息子と顔を見合わせて、私たちもハッピーな気分になる。

英語のテスト範囲を全部やり通して、最後はもう一度社会の総仕上げ。K君も息子もまったく疲れを見せず、徹底的に細かい部分まで勉強している。ここまで、ぶっ通しで、6時間ぐらいか!大丈夫かと思ったら、やっと世間話になった。でも2人の話は、シカゴの日本人学校やシカゴの友達のこと、スポーツのことで、盛り上がり、お互いをじっくり理解し合っている模様。話しまくって、ストレス解消ってわけね!

私は、息子が教えている立場なので、自分の勉強は大丈夫かと心配していたら、今日ほど充分復習できた日はないという。社会など息子が問題をだしているばかりかと思いきや、友達も息子にクイズ形式で、問題をだしてくれたという。息子が、週末以外で、6時間も勉強することはありえないので、友達効果に妙に納得してしまった。ただ、息子は、自分で勉強するよりも人に勉強を教えることの楽しさにますますめざめてしまったようだ。「あいつら、90点とってくれたら・・・人を育てるのって、サイコーに楽しい!」と先生のようなことをほざいている。まあ、一生懸命人のために尽くしたので、この程度の生意気な言い草は許してほしい。明日は、別の友達に教えるというし、祝日の水曜日も今日の3人をよんで、勉強会をするという。もうみんなの「勉強した~い」モードは誰にも止められない!

しかし、子供たちって、親や先生が「勉強しろ!」って言うよりも友達の力によって、自ら進んで勉強しまくるってことが、わかった日であった。

日本の中学はテストウィーク~埼玉公立高校選抜基準は2月10日教育委員会サイトにて発表

2009-02-06 | 日本の中学校
今週の火曜日に上の息子の中学にて、今月行われる2泊3日の福島でのスキー教室の説明会があった。かなり細かくさまざまなことに注意書きがされていて、万全の体制で臨むという学校側の姿勢を感じた。

来週は、定期テストがあり、22日からスキー教室というわけで、体調管理に気をつかなければならない。部活が昨日より休止になり、テストウィークに入った。息子は、毎日、クラスの友達から、各教科にわたって、一斉に「教えて!教えて!」と頼られる存在になったらしい。教え方がわかりやすく、面倒見がいい息子にとって、迷惑なような、うれしいような、まんざらでもない悲鳴を上げている。あいかわらず、先生のアシスタントみたい!

そして、それが高じて、ついに友達から息子は家庭教師を頼まれてしまった。なんと全教科を教えろとのこと。先日から頼まれていて、予定が合わず、来週に持ち越し。また、息子の仲良しのやんちゃ友達のお母さんの話だと、息子が朝みんなに教えるということで、その子はいそいそと早く学校に出かけた日もあったという。しかし、これはまったくのデマ情報で、息子は部活の朝練で、そんなことはまったく聞いていないというから、まったくもって、よくわからない。「でも、朝早く学校に行って、みんなで勉強するのは、いいことだわ~!」とそのお母さんはいたく喜んでいる。まあ、とにかく、息子の存在がみんなにいい影響を及ぼしているのは確かなよう。(と言えば聞こえはいいのだが・・・単なる人の良さで、みんなを甘やかしているという見方もあるが・・・)

さて、懇談会の話にもどるが、最後に主任の先生の話で、貴重な受験情報。塾に通っていたら、こういうのは、わかっていることだろうが、うちは塾に行っていないので、先生のどんな受験情報にも聞き耳を立てる。先日公立の受験選抜要項や選抜基準に関する説明会が先生たちにあったらしい。来年度の前期募集選抜は、面接がなくなり、学力検査と調査書になるという。すでに、募集要項、要領が教育委員会のホームページに載っている。今年度までの状況がわからないので、詳しく事情はわからないが、「つまり、2月中に8割がた生徒たちの高校が決まるでしょう。」ということも言われた。今までと逆という意味なのか?各公立高校の募集基準というのは、2月10日の埼玉県の教育委員会のホームページに出るという。いよいよ、始まったか!という感じだ。このところ、経済状況がこういう感じなので、おそらく来年度は、公立志向の流れは強くなると予想される。かくゆう、うちも公立に行ってくれたら・・・と親は願う。息子に聞くと、一つ返事で、「いいよ!」だって。


この中学校の先生にこの情報に関して、電話で確認をしたので、またこの項は詳しく追加するので、もう一度今回の投稿をチェックしてみてください。

本場日本での漢検リポート~あまりの人波に驚く!

2009-02-02 | 日本の教育一般
2月1日の日曜日は、突風が吹く中、今年最初の漢字検定試験(2008年度3回目)が全国一斉に行われ、日本語大好き帰国子女である我が息子たち2人も自信満々で受験した。中2の上の息子は、小学5年生ぐらいから、シカゴで、毎年一回、塾やシカゴ日本人学校で、漢検を受け続けている。しかし、勝手知ったる場所での少人数での受検だったので、おそらく気楽だったに違いない。

しかし、本場日本での漢検受験は・・・まったく様子が違った!電車で乗り継いで大宮駅で降り、受検票の地図を頼りに延々と歩く。JA共済埼玉ビルという場所をまず探すだけで、大変だった。シカゴだったら、車で5分の日本人学校でラクだったのにね・・・と息子とブツブツ言いながら、歩く。

20分以上は歩いただろうか。「あった!あった!みつかった、そのビルが!」
すると、多くの高校生や大学生らしき人々がどっとそのビルからでてくる。息子たちが受ける時間の前の受検生たちだ。おそらく、この人たちは、高校までの常用漢字が範囲である2級受検であろう。

そして、ビルのロビーに入ると・・・おびただしい数の親子の軍団がたむろしていた。トイレに入ろうとしたら、こちらも列。学生たちが、答え合わせをしながら、待っている。でも、時間はたっぷりあると思っていて、トイレをすませて、息子たちの待っているロビーへ行くと、上の息子が、「もう入る時間だよ!受検番号で、入る部屋を確認しないと!」と怒られる。あたふたしながら、書かれているボードに行くが、あせっていて、字が目に入らない。下の息子の番号で、部屋を確認しないといけないのに。上の息子がさっさと教えてくれる。よかった、上の息子と下の息子の受ける時間が同じで。

上の息子は、中学までの常用漢字範囲の準2級を受ける。息子にとって、3級とあまり変わらないようで、問題集にさっと目を通す程度で、準備は終わったらしい。上の息子は、試験勉強にこつこつ時間をかけるタイプではなく、直前に集中的にする。そのほうが頭に残るという。まったく、勉強時間が少ない奴。ただ、この次の2級は、かなり勉強しないと受からないと本人が言っているから、少しはやってほしいもの。

その反対に、小学3年生である下の息子は、小学3年生のレベルである8級を受ける。こつこつ問題集をやっていた。毎日はできなかったが、1週間に数日はやっていた。宿題でも漢字をよく書いていたから、3学期前半は、漢字練習をしっかりやったことになる。下の息子は、自分から漢検を受けたいと言い出しただけあって、ちゃんと問題集に取り組んだ。でも、やはり漢字を書くのが好きなんだろう。日本に帰ってくると、日本人学校全日校でたたきこんだもらったおかげで、やはり漢字を書けるということは大きい。

下の息子が指定の教室に入っていく。やはり、小3ぐらいのまだかわいらしい子供たちがほとんどだ。みんな熱心に問題集に取り組んでいる。息子も問題集に目を通している。こういう場所では、まじめにやるんだなあと感心。

さて、待っている間は、どうしよう。待っている親たちの数が多くて、数少ないイスはみんな取られている。結局、じっと壁にもたれて待つしかなかった。8級は、たった40分で終わってしまう。終わる頃に廊下に行ったら、またまたすさまじい数の親たちが、ずらりと並んで待っている。こんなんじゃ、インフルエンザうつされそうだ。空気も悪い。最初に小1ぐらいの小さな子供たちがでてきた。お父さんと息子の会話。「どうだった?」「すごい簡単だった」「そうか!竹は書けたか?」「ウン」「じゃあ、今度は、8級を受けるか?」「ウン」お父さんの方が興奮している。

漢検のホームページを見ると、小3で3級に受かった男の子の顔写真と手記が載っている。このところますます漢検はブームらしい。受験者が2000年は年間158万人だったのが、2007年には、年間272万人にまで膨れ上がっていて、日本漢字能力検定協会は、ニュースで話題になるほどボロもうけ。もうけすぎて、文科省の指導を受けるほどだという。漢字をしっかり書けるようになるために、漢検で実力をチェックしていくというのは、素晴らしいことだと思うが、そんなに先走って、次から次に上の級を受けさせなくてもと思う。1年間、その学年に覚えなければならない漢字をじっくり吸収するのがいいのはないか。勿論、子供たちが挑戦したければいいと思うが。上の息子は、自分でそういう選択をして、無理をせず、1年に1回づつ受けてきた。(中2は、自分でできると思ったので、3級と準2級と受けたが)息子は、各学年ごとに習う漢字を着実に身につけたかったようで、おかげで、小学6年生で5級を受けたときに、200点満点をとり、塾の先生を驚かせた。

下の息子がやっとでてきた。「簡単だったよ!わからない字はなかった」とうれしそうに言った。初めて受けた漢検だ。自信につながるといいな。上の息子は、あと20分かかる。準2級の教室のドアがあくと、どっと社会人や中高年の大人の人たちがでてきた。ほとんどが、そういう人ばかり。最後にやっと中学生や高校生らしき人たちがでてきて、息子の顔が。準2級って、こんなに大人が受けるなんて、知らなかった。去年私の仲良しの友達のハルミさんは、息子が漢検を受けるときに、自分も2級に挑戦して、見事合格している。大人の人たちの間でも漢検ブームなのかもしれない。

高校受験でも漢検をとっていると、点数が追加される学校が多い。漢検のホームページの学校のリストを見ると、3級が一番多く、準2級がちらほら。きっと就職にも有利に働くだろうから、今後ますます受験人口が増えるに違いない。日本語だから、下の息子のように、みんなそんなに苦にならずに勉強に励めるのかもしれない。でも、待っている母は疲れたよ。