なかなか時間が取れない上の娘と観て来ました。
初日で1000円の日、案の定混みこみでした。
早めに行って午後のチケを買い
午前中は「だまし絵展」を観てました。
2006年『時をかける少女』の細田守監督、
『ヱヴァンゲリオン』の貞元義行キャラクター・デザインの本映画。
かなり出来の良い作品です。
普段アニメをあまり観ない人でも十分楽しめる内容でした。
わかりやすい日常、わけわからん敵やビョーキな少年少女も出てきません。
近未来を感じるのはOZというネット空間ぐらいです。
それも今やセカンドライフやミクシーが実際あるので
それほどかけ離れた感じはないと思います。
日本の田舎の美しい夏、自分の子供の頃はあった
お盆になると親戚が本家に集まり、見たこともないような
おじさんやおばさんがうようよいる古い大きな家。
(この映画ではおばあちゃんの誕生日という事で集まってます。)
この辺りの描写に手抜かりはなく、キッチリ描かれているので
対比する仮想世界からのサイバーテロが引き立ちます。
なにしろOZワールドが村上ワールドです。
それぞれのキャラクターについているアバターもかわいいです。
見せ方も『時かけ』の時も上手いなぁと思いましたが、今回もはずしてません。
なにしろ『時かけ』は筒井康隆の原作はもちろん、
あのNHK少年ドラマシリーズの洗礼を受けている世代なので
思い入れたっぷりです。(角川映画の時はゲロゲロでした)
それでもこれはいいぞと思わせた細田監督。
仮想世界での勝負とそれを動かしている現実世界への繋ぎ方、引き込まれます。
そして、誰もがグッとくるシーンも用意してあります。
ヘタレの小磯健二は数学オリンピックの日本代表を逃したというくらいの
数学オタク。彼の数学能力が世界を救うのですが
「問題を解いているときの顔つきがスゲーリアルだった!
数学好きってホントにあんな顔してやってるんだよ。」と
うちのお姉はのたまっていました。
私は陣内侘助の顔を見て
顎を四角くして身体つきをゴツクするとムスカに似てるなぁと・・・
「見ろ!アバターがゴミのようだ!」って言いそうと思いながら観てました。