2009年8月4日(火) 【プログラムA】 18:00開演 東京文化会館
Aプロの最終日に行って来ました。
毎回の事ながらフェスは賑わってますね。
しかし、上演時間4時間はかなりキツイです。
幕間時間は短いし、賑わってる分トイレの列はハンパないです
【第1部】
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」 マリア・コチェトコワ&ダニール・シムキン
相変わらず余裕たっぷりに難なく技を繰り出してました。
二人だけで舞台上にいると小柄さが気になりませんね。
でもやっぱりプロ顔負けのバレエスクールの生徒さんと思えるほど若い!
ドンキの時の衣装よりこちらの方が似合ってる気がしました。
膨張色着た方が、まだ線の細さが目立たないような・・・。
「くるみ割り人形」より“ピクニック・パ・ド・ドゥ” ルシンダ・ダン&ロバート・カラン
会場に行く前に家で、温存していたオーストラリアバレエ「くるみ~」見てから
行きました。ピクニック・パ・ド・ドゥはビデオの方が
女性ダンサーをもっとぶん回してました。
これは全体のストーリーがわからないと、なぜこれがくるみなんだぁという代物です。
(見ておいてよかった)これだけでもわかるようにドラマ性の強い演目です。
来年来日した時は思いっきりぶん回した欲しいものです。
「海賊」 マリアネラ・ヌニェス&ティアゴ・ソアレス
「エラ・エス・アグア-She is Water」 タマラ・ロホ
すいません。睡魔と闘ってました。ロホのためにゴヨ・モンテロが振り付けた
ソロ作品ということですが、ストーリー性がないと眠くなってしまいます。
「くるみ割り人形」 ヤーナ・サレンコ&ズデネク・コンヴァリーナ
こちらはオーソドックスなくるみでした。観たことのない二人でしたが
サレンコはプログラムに載ってる写真よりずっと綺麗でした。
「コッペリア」 アリーナ・コジョカル&ヨハン・コボー
安心して観ていられる二人でした。コボーが手を差し伸べても
フンという感じでトゥで長いこと一人でポーズを決めていたのには
会場から笑いを取ってました。
【第2部】
「ジゼル」 上野水香&マチュー・ガニオ
上野水香、唯一参加の日本人ダンサーですがジゼルは似合わないような気が・・・
儚げな演目より元気いっぱいで踊る方がいいと思います。
「クリティカル・マス」 シルヴィ・ギエム&ニコラ・ル・リッシュ
いかにもこの二人がやりそうな演目でした。
ギエムは前回も似たようなのを踊ってましたね。
ル・リッシュ出てきたときどこのオヤジかと・・・
しかしこのオヤジ、踊ってる間中両足は定位置から微動だにしませんでした。
踵が上がったり向きを変えたりしますが、その場所に貼り付いたよう。
「ライモンダ」より第3幕のパ・ド・ドゥ
マリア・アイシュバルト&フィリップ・バランキエヴィッチ
白タイツのバランキエヴィッチを初めて観ました。
いつも黒っぽいような、黒マントのようなイメージでしたから新鮮でした。
しかし、若けりゃいいってもんじゃないぞと言わんばかりのスゴ技披露。
衣装も綺麗でした。いや、ホント凄いです。
「スカルラッティ・パ・ド・ドゥ」(「天井桟敷の人々」より)
アニエス・ルテステュ&ジョゼ・マルティネス
振付はマルティネス本人、衣装はルテステュのデザインとTHEパリ・オペか。
マルティネスは何を着てもお品がいいです。
「ディアナとアクティオン」 シオマラ・レイエス&ホセ・カレーニョ
いかにもホセっぽい演目でした。
プティ「コッペリア」のフランツやってるよりやはりこっちでしょう。
「オテロ」 エレーヌ・ブシェ&ティアゴ・ボァディン
ストーリーがわからないまま観てしまったので、もったいなかったです。
すこし頭に入れていけばよかった・・・
【第3部】
「椿姫」より第1幕のパ・ド・ドゥ オレリー・デュポン&マニュエル・ルグリ
ドラマですねぇ。
パリ・オペの女性ダンサーは皆さん綺麗なんですが重そうなんですよね。
リフト満載の振り付けをさすがのルグリでした。
「フォーヴ」 ベルニス・コピエテルス&ジル・ロマン
二人のためにマイヨーが振り付けた作品。
「牧神の午後」の曲にのせて・・・ド素人の自分にはさっぱりわかりませんでした。
動きが凄いなとは思いましたが意味を考えてはいけないんでしょうか。
「白鳥の湖」より“黒鳥のパ・ド・ドゥ”
スヴェトラーナ・ザハロワ&アンドレイ・ウヴァーロフ
旬の女は凄いです。捻挫してると聞きましたがあれで!?
じゃあ調子いい時はどんなだ!
立ってるだけでオーラが~足を上げれば180度。ピルエットは完璧。手足長!
ウヴァーロフも完璧ですが添え物になっちゃってました。
「カジミールの色」 ディアナ・ヴィシニョーワ&ウラジーミル・マラーホフ
「マノン」より“寝室のパ・ド・ドゥ” ポリーナ・セミオノワ&フリーデマン・フォーゲル
「マノン」の中で唯一幸せなシーンですがフォーゲル笑顔すぎませんかぁ。
6月に観た「ジゼル」ではフォーゲルも成長したなぁと思いましたが
今回はずーっと前に観たロミオを思い出しました。
「ドン・キホーテ」 ナターリヤ・オシポワ&レオニード・サラファーノフ
サラファーノフ、若干男っぽくなりましたね。青臭さが抜けたというか、
ついこの間シムキンの「ドンキ」を観たからそう思うのか。
安定した踊りを見せてくれた二人でした。
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:高岸浩子
シムキンで始まりトリがサラファーノフ、若手を立てたAプロだったようです。
フィナーレは全員揃ってごあいさつ。
上手側にパリ・オペ面々真中にザハロワでした。