ロンドンの南部、ケニントン地区の公務員である44歳のジョン・メイ(エディ・マーサン)の仕事は、
孤独死した人の葬儀を執り行うことである。
几帳面な彼は死者の家族を見つける努力を怠らず、その人のために葬礼の音楽を選び、弔辞を書く。
規則正しい仕事と生活をしながら、ジョン・メイはいつもひとりだった。
ある日の朝、ビリー・ストークという年配のアルコール中毒患者の遺体が、
ジョン・メイの真向いのアパートで発見される。
自分の住まいの近くで、その人を知らぬままに人が孤独死したという事実にショックを受けるジョン・メイ。
さらにその日の午後、彼は仕事に時間をかけすぎるという理由で解雇を言い渡される。
最後の案件となったビリー・ストークのために、ジョン・メイはこれまで以上に情熱を傾ける。
ビリーの部屋にあった古いアルバムで満面の笑顔の少女の写真を見つけた彼は、
イギリス中を回り、ビリーの人生のピースを組み立てていく。
旅の過程で出会った人々と触れ合ううち、ジョン・メイにも変化が訪れる。
自然と自分を縛ってきた決まりきった日常から解放されたジョン・メイは、
いつもと違う食べ物や飲み物を試し、
知り合ったばかりのビリーの娘ケリー(ジョアンヌ・フロガット)とカフェでお茶をする。
まもなくビリーの葬儀が行われることになっていたある日、
ジョン・メイは人生で初めての行動に出る……。
(Movie Walkerより)
東京での上映館が1つで高評価のため立ち見まで出ているというので、
ほとぼりが冷めるのを待って、観て来ました。
レディースデイでしたが、40分前に行ってそこそこの席で観れました。
ええ、ネタバレ入ると思うのでこれから観る人は読まない方が…。
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静かな映画でしたね~。
ジョン・メイの生活には故意に拒絶しているわけではないけど、他人が一切関わらない。
彼自身そのことに何の疑問も持たない。
淡々とした日々の中、突然解雇を言い渡され、
最後の仕事をキッチリやり遂げようとしたところから、彼の人生に色がついてくる面白さ。
しかしこれ、最初から死亡フラグ立まくってましたよねw
几帳面なジョン・メイは孤独死した人の葬儀を執り行う仕事を同僚もなく、一人で黙々とこなしている。
そのジョン・メイは独身で一人暮らし、肉親はいないらしい。そして自身のお墓を買っている。
それでも、あのラストにはやられました。
驚いたし、泣けてきたし。
日々を丁寧に生きるってことは大切なことだなと。
でもやっぱり、彼には死んでから慕われるより、生きているうちに幸せな時間を過ごして欲しかったな。