beatitude

好きなことだらけさ…

『リザとキツネと恋する死者たち』

2016年01月20日 | 映画 洋画

1970年代のブダペスト。
日本大使未亡人の看護人として住み込みで働くリザ(モーニカ・ヴァルシャイ)の心の拠り所は、
日本の恋愛小説と、自分にしか見えない幽霊の日本人歌手、トミー谷(デヴィッド・サクライ)だった。
その軽妙な歌声は、日々の孤独を忘れさせてくれた。
そして迎えた30歳の誕生日。恋愛小説にあるような甘い恋に出会おうと、
リザは意を決して未亡人から2時間だけ外出許可を貰う。
ところが外出中、何者かによって未亡人が殺害される事件が発生。
悲しみに暮れるリザの周辺で、奇怪な殺人事件が次々と起きる。
彼女が恋した人は死者となり、そこにはキツネの影が……。
刑事のゾルタンは下宿人を装ってリザと同居を開始。
密かに捜査を進めてゆくが、リザに殺人の気配は微塵も感じられない。
一体、真犯人は誰なのか……?
(Movie Walkerより)

実に珍妙な映画でしたが、面白かったですww
日本大好き、ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督。
全編に流れる昭和歌謡がすべてオリジナルってのに驚き!!
トミー谷って名前はトニー谷?

HP読むと、長い間共産主義だったハンガリーで幼少期を過ごした監督が、
抑圧された生活の中の人々の“隠された虚しい夢”を描くと。
"70年代のハンガリーに、劇中登場するメック・バーガーも雑誌のコスモポリタンもない。
だが、小説や人々の声を通して、それらに盲目的に憧れるリザを描くことによって、
当時のハンガリー人が持っていた資本主義への純粋で滑稽な憧れが見えてくる。"
そんな深い意味があったのかぁ!!

そんな事に気が付かなくても、十分面白いし、
日本人が聞くと決して流暢ではない日本語がまたほほえましい。
那須だの九尾の狐だのホント、どんだけ日本が好きなんだ!!

どんな目に合ってもへこたれないゾルタンが
どんどん素敵に見えてくるww
リザ役のモーニカ・ヴァルシャイ、
「マッサン」に出てたシャーロット・ケイト ・フォックスにちょっと似てる。

自分が若ければ、
こんなのをデート映画に誘ってくれるような男がいいなぁ。
(うちのダンナは絶対観ないだろうなぁ)