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好きなことだらけさ…

『オレスティア』

2019年06月16日 | 舞台(演劇・音楽)

2019年6月12日(水) 開演13:00 新国立劇場 中劇場

〈ストーリー〉
ドクターがオレステスに小さい頃の記憶を尋ねている。
「二羽の鷲と一匹の野ウサギ」。野ウサギのお腹の中には子ウサギがいる
オレステスの父アガメムノンは戦争の勝利のために子殺しの神託を実行し、
幼い娘イピゲネイアは生贄として殺害された。
そして凱旋の日、夫の帰りを盛大に迎えたクリュタイメストラは、
その夜自らの手で娘の仇である夫を殺す。
トラウマのために混乱するオレステスに、ドクターは真実を見るよう促す
ついにオレステスは父の仇である母クリュタイメストラを殺害。
その罪をもって裁判にかけられる。
(公式サイトより)

友人に誘われて行って来ました。

ギリシャ悲劇アイスキュロスの「オレステス」三部作を
英国の作家・演出家であるロバート・アイクが再構成した作品。
平川大作 翻訳、上村聡史 演出。
少し現代風に脚色されていて、ギリシャ悲劇とはいえ、
人間普遍の善悪を問うような形になってました。

2回休憩ありの4幕モノで約4時間半の長丁場でした~。
その間、生田斗真ほぼ出ずっぱり。
1幕はたまにしかセリフはないんですが、
意味あり気に舞台上に存在していなければならず、あれは結構大変ではなかろうかw

神野三鈴に役者魂をみた!!舞台を引っ張ってましたね~。
主役の生田斗真は負けてませんでした。
他の役者さんたちも良くて、全体にムラが無いというか、
セリフも聞きやすかったし、なかなか面白かったです。

1幕でアレ?と思うのがエレクトラの扱い。
ストーリーが進むとそういう事かと気づくんですが、
斬新な解釈だと思いました。

この日は舞台終了後に
「新国立シアタートーク」のイベントありの日だったんですね~。
(知らないで行ってましたw)
出演は音月 桂、趣 里、神野三鈴、上村聡史、小川絵梨子の5人に
司会が中井美穂でした。
この中で音月さんと趣里ちゃんの2役にも、
ちゃんと意味があるって話になるほど~と。
しっかりネタバレされてから、もう1度観ると
また面白いのではと思った次第。
トークの最後に上村氏がオレステスは有罪か無罪かを
客席の観客に挙手で聞いたんですが、半々くらいでした。
自分がどっちに手を挙げたかは秘密ですw

〈キャスト〉
オレステス・・・・・・・・・・・・・生田斗真
エレクトラ/アテネ・・・・・・・・・・音月桂
イピゲネイア/カッサンドラ・・・・・・・趣里
アガメムノン/アイギストス・・・・・横田英司
カルカス・・・・・・・・・・・・・下総源太郎
女医/女・・・・・・・・・・・・・・松永玲子
メネラオス・・・・・・・・・・・・・佐川和正
タルティビウス/撮影クルー・・・チョウ ヨンホ
質問者1/撮影クルー・・・・・・・・草彅智文
質問者2/撮影クルー・・・・・・・・高倉直人
キリッサ/復讐の女神・・・・・・・・倉野章子
クリュタイメストラ・・・・・・・・・神野三鈴




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは(^^) (jun-sweets)
2019-06-16 18:20:10
悲劇だけに凄く重い内容ですね(*_*;
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jun-sweetsさん (kurukuru)
2019-06-18 01:08:32
そうなんですよ。
子殺し、配偶者殺し、親殺しと続く連鎖です。
生田斗真さんは最初から右腕が血で染まってます。
母親を殺した息子は有罪か、いや父親の敵討ちをした息子は無罪なのか、
ならば娘を殺された母親の行動は許されないのか!
今とは価値観の違う紀元前の作品です。
現代の私たちはどう考えるかってところです。
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