む～ぎわら帽子は もう消え～た。
たんぼの蛙は～ もう消え～た。
それ～でも 待～ってる 夏休み。（吉田拓郎 作詞、作曲 歌 「夏休み」より）
梅雨明けしてまだ間がないというのにもう本格的な夏の雰囲気だ。
夏と言えば子供の頃は夏休み。
朝のラジオ体操から始まり涼しい午前中に宿題こなすのは真面目な子。
僕はオカンに口うるさく言われながらも友達と草野球、プール、昆虫採集なんてものだった。
そうそうフナ釣り、ザリガニ取りなんてのはテッパン級の定番だったね。
段々と残りの日が少なくなるにつれ焦って宿題をしたようなしなかったような・・・？
あの頃はおそらく今の暑さとは違っていたのだろうが、
とにかく日焼けして色の黒い奴は元気な証拠とばかりに
日差しのきつい日でも帽子も被らずランニングシャツと半ズボンでウロウロしていたものです。
そんな子供の頃を思い出して・・・でもないけど今日はある生き物をゲットしようと思う。
湿気を好み雌雄同体のアレである。
今回は懸賞クイズではないのでお判りでしょうが。
実はこの日は朝から滋賀県に仕事で行く予定が入っていた。
中国～名神経由のほとんど高速でほぼ1時間ちょっとの道のりである。
名神吹田に合流してから滋賀に向かうには二通りのルートになる。
数年前に出来た大山崎インターからそのまま名神を進むのと
分岐した京滋バイパスを通るルートだ。
京滋に乗っても最終的には結局瀬田（滋賀県）で名神に再び合流するので
僕にとって実際はどちらでも大差なくほぼ所要時間、勿論料金も同じなのだ。
要は気分次第ってやつです。
今日は京滋で行ってみよう。
時間に余裕もあることだと大山崎から約10分の久御山で一旦降りるとするか。
そこから国道1号線（通称京阪国道）を北へ。
このまま15分ほど走れば名神京都南インターに戻るのだ。
久御山を降りて丁度5分くらいの場所に日本で最大級の自動車用品販売店がある。
その看板を見つけて駐車場に入る。
おっ何やら物々しいぞ、小走りに制止するように男が近寄ってきた。
男「今日はオート○ックスにご用でしょうか？」
僕「そうですよ。」
男「申し訳ありません。昨日火災報知機のトラブルで臨時休業させていただいてます。」
僕「あっそう。了解。」と言いつつ店の駐車場へ。
ここの駐車場はこれまたゴルフ用品大手のゴルフ○と出入り口を共用している関係で
AB店内にさえ入らなければ制止は出来ないのです。
店の従業員を振りきった後、車を駐車場に停めると僕はそのままABの方に向かったのです。
以前よりブログで親しくしてもらってた方がその店で前日部品の取付け作業を依頼していた時に
火災騒ぎのせいで辺りは消火剤でモクモク目が痛い痛い状態になったらしいのだ。
推定作業時間が2時間のもうほとんど終了間際だったようで、
おそらくこの日は早々に仕上がった状態になってるだろうと思ったのでした。
予想外に店の被害は酷いものだった。
外から覗いてみると積み上げられたタイヤや作業中の車は
ピンクのチョークを砕いた粉を辺り一面に撒き散らしたような状態で
これは営業は無理なのは当然と納得。
相当な量の消火剤が噴出したのでしょうが、
逆に考えるとしっかりした防災設備を備えているというのは流石大手だよね。
消火器フェチか仕事関係で使う必要のある方以外は興味もないだろうけど、
消火器には色々な種類がありABCとかCO2なんてのは目にしたり
聞いたりしたことないだろうか。
CO2はその名の通り成分が炭酸ガスなので発砲されても
気化してすぐに無くなるので後処理の問題はないのだけど、
この店の消火器はABC系だったようなのである。
家庭（台所）用のミニサイズの消火器のほとんどはこのタイプなのです。
勿論、燐酸ニ水素アンモニウムの粉末のが最も汎用性に優れた消火剤なのだが、
最大の欠点は使用した後の状態なのである。
石灰の粉を撒き散らかした様子をイメージしてもらえれば判るだろう。
つまり掃除がかなりの労力を要するのだ。
この店ではこのタイプの自動消火装置が採用されていたらしく、
店内の状態は銀世界ならぬ一面桃色世界と化していたのです。
知人の黒のカムリハイブリッドを目で追うも辺りには見当たらない。
開店して間もない時間なのに既に引き取られたのか？
まだ粉まみれになった預かり車両を順次屋外に出しているのを考えると
おそらく彼のは被害が少なかったのとほぼ作業が終了していたのとで
昨日の内に近隣の店舗に移されたのではないかと思う。
結局引き取り主にもカムリにも面会出来なかったのでした。
後で聞くところによると入れ違いの様に
午後から無事にオーナーの元に帰って行ったそうな。
結局何の収穫もなく名神に向かう訳なのですが、
ついでみたいな寄り道で時間的には余裕綽々なんだけど
高速道路情報の看板は「渋滞あり」。
この日は京都祇園祭の宵山に当たりちょっと混雑しているのかと思いきや、
連休で慣れない運転者の無謀な事故か大津トンネル内玉突と
京都東での乗用車とオートバイの接触事故により40分の道のりが
2時間掛かるとは全く予想だにしていなかったのでした。
予定は未定とはよく言われる事だけど、いつの間にか遅れに焦るとは・・・。
車内BGMは夏らしく定番の曲が流れていた。
あああんあん、ああああんあん、ああ渚のシンドバ～ッド。
ここかと思えばま～たまたあちら浮気な人ね。・・・・♪
（作詞 阿久 悠、作曲 都倉 俊一、歌 ピンクレディ）
因みにとても流行ったこの曲だけど一人で初めてピンクサロンに行った時に
ガンガン掛かっていた思い出深い曲なのは僕だけなのだろうか。
あれも暑い夏のある日ことだった。
(了)