https://www.youtube.com/watch?v=kqeRiVhjRAM
またまた前回とは関係のないお話。
先日ある仕事絡みの勉強会、「○○研鑽会」という
名前だけは少々大袈裟な社会見学に行ってきた。
目的はこれからの労働人口減少を睨み、
効率化や省人化、また国際社会でどう企業が継続できるかという点を
今回訪問の企業を見て参考にするという話だった。
JR新大阪駅に朝集合、バスで移動して夕方に新大阪で解散の
丸一日を費やす本格的な内容だ。
補助席を入れて乗車定員60名程度のバスも2台。
総員100名程度が参加しているようだった。
見学会の最後に簡単なアンケートに答えるだけでそれ以外は
特にしなけりゃならない事もなく非常に楽な気分。
偶然俺の隣に座ったのが面識のある人だったのもあって、
流石にオヤツは出ないものの道中片道1時間半は、
なんだか小学校時代の遠足のノリと書いたらふざけ過ぎだろうか。
行き先は「川崎重工業」。
イメージとしては船舶、鉄道、航空、建機を始め防衛産業などの
中心を担う日本を代表する企業。
おっと、オートバイもありましたね。
おそらく団塊の世代までの者にとっては憧れの企業、
就職人気ランキングも最上位だったろう。
戦後の高度経済成長時代からバブル、その後のリーマンショックや
世界不況など現在では国内だけで景気や経済はどうなるものではない。
2台のバスは受け入れ側の体制や案内出来る人数などの都合もあり、
それぞれ別々のコースを分かれて進む。
俺が乗ったバスは神戸の西側のある「西神工場」へと向かう。
ここはジェットエンジンやガスタービンを作っている場所で、
10年くらい前に別件で一度来たことがあった。
バスが横付けしたのは工場棟というよりオフィス街にあるような
近代的な建物。
そこはさながら万博「ロボット館」パビリオンのようだった。
実は川重は国内でもロボット産業では第2位、
世界でも有数のロボットメーカーでもあるのだ。
案内役の先導で色々なロボットの実演や展示を見ることが出来たが、
他の工場見学と大きく違うのは写真撮影がOKなのだ。
企業の技術流出やコンプライアンスという名目で禁止している所が多い中、
もう一見した程度では問題ないと考えているのか、
はたまたハード面よりソフト面がシビアだというのだろうか。
既に中国にも生産工場を持っていることもあるので、
一企業の秘匿する部分より他社も含めてもっとロボット産業界を
拡大させていこうとしているようにも感じられた。
真似が出来るならやってみろという気概なのかも知れないが。
はっきりと言えるのは一般見学者を受け入れて写真撮影を許可するのは
ある意味宣伝効果はかなり高いのは間違いないだろう。
大型の自動車生産ライン向けの溶接ロボットもスマートになっていた。
以前は配管や配線等が本体に外付けされており、
切れたり引っかかったり、また汚れたり傷みやすかったものが
本体の内部を通す構造に変わっていた。
それより印象に残ったのは更に小型の双腕ロボットだ。
「duAro」と呼ばれるこのシリーズは形状や大きさもほぼ人と同じサイズ。
2本の腕から寿司を握って出してくれたり、
プリクラみたいに写真を1枚撮られると同時に似顔絵を書いてくれたり、
非常に汎用性の高いものだった。
https://www.youtube.com/watch?v=zhMQ3Kh9A6I
コンパニオン役は若くて綺麗な女性で写真撮影OKとは言うものの流石に
彼女をパシャパシャ撮るのは躊躇われシャッターチャンスは逃してしまった。
その後バスは明石工場へと向かう。
ここは建物こそ年季の入った物が多いが歴史があり、
メインロードは戦前滑走路だったと聞けば頷けるように広くて長い。
中に入るとさっきの西神で見たロボットを実際に作っている
生産ライン工場だった。
外観とは違い中は綺麗にされており、
特に双腕ロボットを組んでるラインはさながらクリーンルームのようだ。
女性社員の比重も高く肝心のロボットより俺の視線は専らそちら中心と、
いや雇用機会均等法に則った良い会社だと認識したまでです、はい。
最後に案内フロアーのあるビルに向かう。
超大型のタービンがディスプレイされているのが目立つ。
が、俺には2階に展示されていたオートバイZ900が懐かしい。
通称「Z1(ゼット ワン)」。
昭和50年前後当時オートバイは一応メーカーの自主規制という形で
国内では排気量が750CCに抑えられており、
Z1は輸出用のモデルで国内向けにはエンジンのみスケールダウンした
Z2がライダー達の憧れの的だった。
1F隅にある最新の「ninja(忍者)」レース仕様。
説明書きを読めば最高速度400キロを計測とある。
どこの国のどこを走ってそんな速度が記録出来たのだろうか。
こんな感じで大人の遠足、
もとい、社会見学が終わった頃にはバスからの車窓も暗くなっていた。
(休憩おしまい)
(追伸)
明後日3/1の夜、東京の両国国技館で
山中慎介とルイスネリの因縁のタイトルマッチが行われます。
勝っても負けてもおそらく慎介は引退するでしょう。
今回私は現地まで行けませんがガズともの皆さんも
時間が許せばテレビの前で応援お願いしますね。