車好きオヤジのブログ

車好きオヤジのブログです

日照時間が長くなったもんだ

2016-03-31 20:20:00 | インポート

すっかり春めいた陽気の今日この頃。

 

つい最近まで寒い寒いと震えていたのが嘘みたい。

17時を過ぎれば急に真っ暗になった気がしてたはずのに

今日なんて18時半を過ぎてもまだまだ明るいもんな。

 

昨日は昨日で夜な夜な大阪へ繰り出してみた。

結局終電を心配する時間まで日がテリっぱなしだったというお話。

 

まず下のアドレスをクリック後にBGMを流しながら読んでおくれやす。

https://www.youtube.com/watch?v=ZnVhcaZY36Q#t=63

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そう先日ビルボードから送られてきた招待券。

日野皓正クインテットである。

 

最初に彼のファンを始め多くの方にお詫びと訂正をしなけりゃならない。

 

結論から先に書けばビッグネームを裏切らない素晴らしいペット演奏と

MCやタップ、パーカッションも含めて、

最後の最後まで凄く楽しませてもらえたエンタテナーであることだろう。

 

いや生ヒノテルは初めてどころかJAZZにも然程詳しい訳でもないながら、

自分が子供の頃からトップアーティストだったのもあって

おかしな先入観、まあ偏見を持っておりました。

そんな事で時々ライヴの情報も見ていたものの、

今ひとつ自分から行きたい気もせずスルーしていた訳です。

 

マニアックなファン向けのアヴァンギャルドな演奏は楽しめないかも

みたいに思っていたのもあるね。

 

全て知ってた曲だったっていうと嘘になるけどオリジナル曲から

スタンダード、中には美空ひばりの「川の流れのように」なんてのもあり、

休憩なしで2時間ぶっ通し。

 

折角いただいた只券だったのでメンバーの特権、

プラス1000円でメンバーズシートにグレードアップしたのも大正解。

舞台の中央寄りの前から6人目の好席をゲット。

日野さんから数メートルの目と鼻の先で観ることが出来た。

 

これも思い込みで演奏者はその楽器を弾くのに秀でていても寡黙で

トークが今一みたいに思っていたのも嬉しい誤算。

 

MCがこれまた冴えまくり。

 

手のひら返しの持ち上げぶりは少々恥ずかしいけど素晴らしいのは

演奏だけでなくその人間性なんだわ。

 

ここ数年間はプロゴルファーの青木功、世界のホームラン王、王貞治と3人で

チャリティトーナメントを開催。

http://thelegendgolf.com/

その収益金を寄付してるのも知らなかったものな。

 

交通遺児、身体にハンディを持つ子供や施設、

最近は東日本大震災の復興にと、もう2億数千万になったそうな。

特に近年東北には力を入れてるのは勿論のこと、

単に金銭的な支援をするのじゃなく

本来のアーティストとして出来る活動を続けている。

 

今回一緒に演奏するメンバーは若いプレーヤーが多かったけど

やはりヒノテルが選んだだけのことはある。

皆それぞれ非常に上手い。

 

日野さん曰く自分の介護用メンバーだってジョークを飛ばしてました。

御歳73には全く見えない若さなのであるが。

ドラムの石若クンなんて去年大学を出たばかりの23歳。

と言っても彼も小学校の時に教えてもらって以来で10数年の付き合いらしい。

 

ラスト近くになってもノリノリの日野氏。

持っていたマラカスやら小さな円筒形の打楽器を最前列の客にも渡し、

観客も皆一緒に盛り上がげていくのも流石。

 

間奏で突然「誰か楽器やってる人、いたらステージに上がっておいでよ~。」

「俺のペットでも他のメンバー(ピアノ、ギター、ベース、ドラム)のでも

誰のでもいいから使わせてあげるからさ。」

 

誰かが上がるかと思ったけど残念ながら流石にいなかったね。

ヒノテルと競演できるチャンスなんてそうそうあるものではないのにな。

 

アンコール曲は東日本大震災を忘れないって意味の「Never Forget 311」

https://www.youtube.com/watch?v=V6jDhjs-Jz8

 

会場は撮影、録画、録音はご法度だったので気分だけお裾分け。

ほぼ上の動画通りだったね。

 

とにかく凄くて参りましたの巻でありまする。

今度は積極的に行こうと思う。

感動しすぎていつもみたいに書けないのはご勘弁!

 

(了)

 

 

(追記)

味を占めた俺が帰りがけに前回同様アンケートを投函したのは書くまでもない。

泥鰌は3匹いると言うではないか。


さぷらぁ~いず・・・!

2016-03-28 18:05:00 | インポート

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「どこの誰だか知らないけれど 誰もがみんな皆知っている

月光仮面のおじさんは 正義の味方よ 良い人よ

疾風のように現れて 

疾風のように去っていく

月光仮面は誰でしょう 月光仮面は誰でしょう」

https://www.youtube.com/watch?v=GNvTyzJiCbA

 

子供の頃を思い出して大瀬康一を懐かしんでる訳ではない。

 

誰でしょうと聞かなくてもこのコミュの方ならほぼほぼ正解このお方。

そうW氏である。

 

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土曜日の昼頃連絡をもらい聞けば新幹線で京都にまで所用で来るらしく

日曜に仙台に帰る相変わらずの強行日程。

先日紹介のミューレンのシートについて興味津々で、

機会があればオヤジ号に試乗させてほしいと書いてあり、

土日も仕事なので京都は勿論のこと、仙台なんてまず絶対行けませんよと返信すると、

 

用件の終わった日曜の午前中なら時間が取れるので京都から大阪の方まで

厳密には私の仕事先(出先)までわざわざ来ると言うではないの。

 

そこまで言われりゃ是非とも体感いただこうとなった次第。

昼休みを挟む時間なら何とかなりそうだ。

 

ふと暫く洗車もスタンドでたまにするくらいでしてないのに気づいて

W氏に失礼はあってはいかんと慌てて手洗いすることに、あ~疲れた。

でも綺麗になると気持ちも良いものだよな。

 

翌日待ち合わせのJR在来線駅前で待機していると

降りたプラット上からにこやかに手を振るいつもの御大のお出ましだ。

 

久々の再会で固い握手もそこそこに早速同乗いただこう。 

まずは助手席でノーマルシートの感覚を覚えておいてもらおう。

 

助手席でも案外ゴツゴツ感がないと言ってくれたのは実際のところ、

オヤジ号は運転席以外はCrazzioの牛革シートカバーを着けており

座面にクッション機能が付加されてるのとボディダンパーや中発サス、KYBショックと

厳密には完全ノーマルではない。

 

KYB単体での性能で言えば減衰力はノーマル比2,3割は固くなっていたりして、

なかなか純正カムリと比べても同じでないとしか表現出来ないだろう。

 

だけど助手席でそこそこの評価なら今まで手を入れてきた方向性が間違ってなかったと思えるし、

いやが上にも運転席のミューレンに座ってもらった時の反応に期待がもてるってなもんさ。

 

時間は丁度昼前、一旦休憩し近所で知る人ぞ評判の蕎麦屋で昼食を取るとするか。

実はこの店4~5年前になるだろうか。

関西ツアーで大阪から神戸に移動中の竹田和夫氏がベースの大森氏を伴って

会いに来てくれた時にも案内し喜んでもらったところでもある。

 

だが開店時間前というのにもう既に一杯のお客さん、その時とえらく様子が違う。

久しぶりに行くとグルメサイト等で評判を聞いて来る客が増えて

いつの間にか超人気店になっていたのである。

 

それでも何とかギリギリ座席を確保。

お勧めの天ざるを2人前注文。

この店の親父は拘りの職人肌で水は岡山の湧き水、

蕎麦は北海道の幌加内産と素材も厳選し注文を受けてから麺を打ち、

切って湯掻いて天ぷらを揚げるので元々少々時間が掛かる。

当然いくら近くでも出前なんてのも以前から一切ない。

それが更に超満員のせいもあったろうが注文してから持ってくるまで何と50分。

カーナビが普及し裏道が抜け道でなくなったように飲食店も俄かグルメがこれだけ多いのは計算外だった。

 

それだけ待った甲斐があったかどうかはW氏に聞かないと判らないが出された代物はこれ。 

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私個人は蕎麦の麺のなんとも言えないシコシコ感が好きで

有名な出石にも食べに行ったこともあるけど、こちらの方が味はかなり上だと思っているのは事実。

今回はあまりの忙しさで親父は厨房に入ったきりだったけど、

暇な時ならまずコップに入れた水を持ってきて、それに漬けて食べてみろと言うだろうな。

要は蕎麦だけの味を感じてくれって訳である。

その次は自らちょろっと塩をまぶして食べろって言うのが通常のパターンだった。

この蕎麦を食った客の(喜んだり驚いたりする)反応を見るのが好きなのよ。

まあそれだけの自負があるという裏返しなんだけどね。

 

一番お勧めは家族とか恋人同士とかの親しい者同士で行って天ざる一丁にざるそば一丁の組合わせかな。

問題は何といっても天ぷらの方、量が私には多すぎる。

二人で分けて食べるのが丁度良いと思うのだけどね・・・。

 

たまたま向かいに相席となった老夫婦と孫の3人組。

地元の方で要領を得たもので3人で天ざる2丁にざる1丁、

ご主人の方は持参したキッチン挟みで上手に切り分けて食べてました、これ大正解。

ザルの大きさ比較すると天ぷらの量や長さが判るかと思うが全ては食べきれないくらい山盛り。

但しW氏は難なくたいらげてましたけどね(笑)!

これに後から蕎麦湯が出て来る段取りなのだ。

 

さあ、お腹も一杯になったところでW氏と運転を交代するとしよう。

 

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やはりシートの違いは明らかに感じてくれたようで特に太ももから膝までの

足の裏側のプレッシャーがないのがお気に召したようである。

大柄なW氏が私よりシートポジションが前だったのは意外だった。

足の長さ云々は言わないでおこう。

新大阪までの短い道のりだったけどコンフォート化したオヤジ号の

効果の一端は理解いただけただろう。

 

蕎麦屋から30分ほど走ればもうすぐに新大阪だ。

怒涛のような2時間はあっという間に過ぎ、月光仮面のおじさん、

いや、もといW氏は再び帰っていったのである。

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とにかく呆気に取られるくらいデンして戻るだけの再会だった。

ホンマようやる、この行動力には負けまんなあ・・・。

 

あの様子だときっとミューレン仲間になってくれる気がしますな。

 

(終わり)


プロ野球は世界平和に貢献出来るのか

2016-03-26 18:00:00 | インポート

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普段テレビを殆ど見ない私ですがスポーツ全般はなんでも好きなのだ。

一昨日のサッカーワールドカップのアジア2次予選、アフガニスタン戦も観ました。

 

引いて守る相手にどう戦うのかハリルホジッチ監督の采配にも注目していた。

今まで本田、香川に頼りきりみたいな日本代表メンバーも彼ら二人をスタメンから外し、

岡崎と金崎の泥臭い2トップにMF清武の良さも良く出た試合だった。

 

今まで香川の存在に隠れて目立たなかった清武だけどドイツでは既に活躍しているし、

これからどんどん色んな才能ある選手が次々と現れてきて欲しいものである。

 

岡崎が最初の1点取った後は安心感のある嬉しい試合だったね。

 

 

 

サッカー人気に押され気味の最近だけど私が子供の頃は野球がダントツの人気。

他の競技は相撲を例外として殆どマイナー扱いだったもんな。

 

「巨人・大鵬・玉子焼き」なんて言葉が使われるくらいにテレビの中継は巨人戦が中心。

素直な子供だった私も当時は巨人、王選手が好きだった。

あのバックネットの網越しに見えた1本足打法の王貞治はいつ見てもホームランを

打ってくれそうな予感がしたし事実その願いも多く叶えてもらったものだった。

 

時代は大きく変わりドラフト制のお陰(?)もあり戦力が均衡してきたことと、

プロ野球は巨人が中心みたいな驕りと勘違いに気づいた頃から段々と

興味が薄れていってしまった。

 

今は特定の球団というより優れた個人を応援する気持ちが強いかな。

イチローなんてその筆頭格。

衛星中継も当たり前になってくると一般視聴者の目も肥えてくるってなものよ。

野茂に始まりイチロー、松井、ダルビッシュ、田中と次々に日本の選手が

メジャーに行ってしまうのは世界レベルを観れる楽しみがある反面、

日本のプロ野球が少々寂しい気にもなるから勝手なものだと自分でも思うけどね。

 

 

で、昨日、プロ野球ファンには待ちに待ったペナントが開幕しました。

 

今では贔屓の球団がない私。

そう書くと全く興味がないように思われるが実はアンチ阪○ファンなのである。

長年関西在住で特に遠方の方には不思議がられるが嘘はつけない。

 

あまりに妄信的なファンが多いのと負けても客がそこそこ入るので、

本格的に強いチームにしようとしない球団の姿勢が嫌いなのだ。

人材も関係なく生え抜きだけで指導しようってのも放漫な考え方やわなあ。

数年前にようやくこれではいかんと野村、星野を監督にし、

星野の時に優勝した時だけは少しはましになったかと思ったんだけどね。

 

一時期、金にものを言わせるようなやり方と批判された巨人や西部そして今のホークス。

最近ソフトバンクの孫氏が純然たる球団経営で採算が取れているのは

数少なくて親会社からの補助で成り立っている球団がどれほどあるのかと

発言している記事を見た記憶がある。

金満主義と言われているホークスは当然球団黒字なのである。

 

中日も似たような話、落合が監督した6年間3回リーグ優勝、3回2位で

辞任しなけりゃならなかったのは何故なのかって事。

以前記事にしたようにマスコミ的には「俺流」の我儘者みたいな報じられる彼も

直接話を聞くと全くといって良いほどの常識人だった。

落合いわく「この業界では世間の常識、普通が通用しないのです。」って事らしい。

 

やれ野球賭博とか八百長、これらは当然けしからん話だけど、

個人的に賭け事をしてたとか選手同士で声かけした者に小金を渡したとか

行き過ぎてアホらしいと書く識者はおらんもんかいな。

清原の覚○剤と同列に論じてる場合もあったりして最早論外でしょうが。

 

物事には程度問題があるし、わざわざ声高にテレビや新聞で報道するような

内容かどうかと思わずとにかく売れれば良いと考えてる彼等に

我々が出来るのは精々新聞を取らずテレビも見ず球場に足を運ばない

くらいしかないのではと思うのよね。

 

訳の判らん輩に近い感覚を○神ファンに感じてたのだけなのだが

実はそれ以上に大きな問題を孕んでいたのである。

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私の家内は子供の頃から虎キチの父親の影響でずっとタイガースファン。

但しリベラルというか訳の判らんようなファンじゃなくひっそり応援するタイプだったようで、

こちらがアンチなのを承知で私にはそれほどまでとは公言していなかっただけだったのだ。

野村監督時代まではずっと5位、6位の常連で低迷していたある日、

ついにプチッと音がして頭の線が一本切れてしまった。

 

彼女が言うには阪○が大勝ちしている時はチャンネルを変え、

負けている時は嬉しそうにじっと見ているのが堪らなかったらしい。

そうなるもう勝っていても私が見ると負けるとか

見てなくても負けろと思っていたからなんて言いがかりをつけられる始末だ。

ここまで来るとヤクザの因縁つけの方がまだ道理にさえ思えるわなあ。

 

結局家庭不和の元は断つしかないと

その後、我が家では○神戦中継は暗黙のタブーとなっていたのだった。

 

昨日帰宅して食卓につくと丁度各球場で開幕戦が行われている最中で

10チャンネルの読売では巨人戦でなく何故か阪○・中日戦を中継していたのである。

少なくとも関西ではもう巨人戦では視聴率が取れないのだろう。

 

チラッと観れば1-0でタイガースリード。

他に見たい番組もないし今日くらいは大丈夫だろう。

 

何といっても開幕日だけは首位も最下位もない横一列の安心理論じゃないの。

おっ、これなら落ち着いて晩飯が食えると思った矢先1-1の同点に。

ありゃりゃ、ちょっと危機感が増してきたが食事もまだ始まったばかり。

 

急ぎ気味に食べ続けていると1-2で中日が逆転。

慌てて掻き込でいると2-2の同点だ。

よしっ、何とか食べ終わることが出来たぞ。

 

焼酎のロックを片手にこのタイミングを逃すまいと2階に上がることにしよう。

「追いついた勢いがあるから有利やと思うよ!」と寝る前に優しい言葉も忘れるものではない。

 

翌朝起きると結果は・・・。

やはりタブーは破ってはならないもののようである。

 

 

(了)


幸運なGUESS(4話完結編)

2016-03-21 12:30:00 | インポート

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東京都から40キロほど南西部に八王子という場所がある。

ここにその道30数年という大ベテランのSという名の男がいる。

 

店の名前を聞けば車好きなら一度は目にしたことがあるだろうJETSETの文字を。

そうそこはレカロシートの販売をメインに販売、取付を行っている店である。

http://www.club.recaro-automotive.jp/shop_info/431

 

ただ売るだけでなく着座姿勢や運転方法、また各個人に対するカスタマイズ等、

20,000回以上に及ぶシートの脱着で、そのキャリアからくる現物主義は

どこかの雑誌の御用評論家やカタログ情報で頭でっかちになった一般ユーザーまで

何を言われようが己の見たこと経験した事に裏打ちされた信念以外は

一切受け付けない頑固一徹親父なのだ。

 

あれは全く偶然のことだった。

ミューレンに直接電話しAVV50用のシートブラケットはあるのかと問い合わせた際、

技術、営業系の社員は不在の上、曖昧な受け答えで一応後日に担当者から再度

連絡をもらうことにはなっていたものの不安は拭いきれなかった時の事。

そりゃそうだろう、もう買う気満々状態で肩透かしを食らうなんて。

 

ふとデルタツーリングのHPにある取り扱い店一覧を眺めていると

全国のマツダディーラー以外ではあるのは唯一JETSETだけだったのだ。

それもマツダの方は取り寄せで現物が見れるのもここしかないと書かれている。

http://www.mu-len.jp/mu-len/index.html

 

 

東京まで行くことはまずないが聞くだけなら電話で済むではないか。

電話に出てくれたのがたまたまそのS氏だった。

俺 「すみません。ミューレンのシートについて教えてもらいたいのですが。」

S  「はい、何でしょうか?」

俺 「実はこのシートはAVV50に装着可能でしょうか?」

S  「はい勿論、問題なく取付出来ますよ。」

 

ここで注文だけすれば話は99パーセント以上終わるはずだった・・・。

 

その後、俺のシート、主にレカロに対する使用履歴や考え方、

また何故ミューレンに替えようと思った経緯なんかを切々と語ると言うか、

ヒヤリングされたんだろうね、きっと。

いやはや専門家のS氏の方がそれを遥かに上回る熱い口調でシート談義に。

この時点で只者ではないとは薄々感じてた訳なのだ。

 

結局40分くらいは話しただろうか。

電話を切ったその後のメールでのやり取りでS氏が店のオーナーなのも知ったくらいさ。

納得して購入を決め、後は配送してもらうだけなのがごく普通の通信販売だろう。

 

今回AVV50用のブラケットはやはり標準ではなく受注生産してくれた為、

納期も2~3週間掛かったのとそのやり方は車種の形式認定を取得、

尚且つシート本体の強度証明書まで添付してくれる有り難さなのである。

30年前のブリンプ時代のレカロを思い出すよなあ。

 

入荷までの時間も待つ楽しみとするか。

その後はメールでのやり取りが(現在でも)連日のように続いているのも何故か不思議。

商品は思った通りの物が送られてきて何の問題もないのだから。

以前記事にしたPPL+なる怪しげな商品(?)を紹介したが、

S氏の軽いお勧めだったのさ。

残念ながら今回のシート程の衝撃は感じなかったけど、

レースにも使われて効果をそれなりに感じる者がいるのも事実なのである。

その評価、結果は後日に残るかどうかで判断するとしよう。

 

S氏の人となりがある程度判って来ると単なる親切な店主という程、暇な方ではないのがよく判る。

とにかく朝から晩までシート一筋でとても忙しい様子である。

こんな俺に色々と相手をしてくれてるのは手前味噌を半分以上溶き混ぜて言えば

多少は何か気に入ってくれたのかも知れないね。

 

当初メールでもさんづけで書いていた名前も

最近ではすっかり親父呼ばわりさせていただいている。

俺のID名に被るみたいだがこちらは単なる「車好きオヤジ」、

あちらは「(頑固一徹)親父」のなので誤解のなきように願いますぞ。

 

無論馴れ馴れしさと多少の無礼は承知の上、

おそらくご隠居やsettaiさん、はげおやじさんと同じ位の人生の先輩であり、

親父さんと呼ばせてもらって差し支えないと勝手に解釈しているのである。

 

 

肝心のシートについてはまた折々に触れて報告するつもりだが、

感激度、効果の大きさはパフォーマンスダンパーの時に勝るとも劣らないくらい。

 

あらゆる意味でレカロと対極にあるポリシーのシートであった。

レカロもトップメーカーとしての矜持はあるだろうし腐すつもりも毛頭ない。

純正装着品は最早論外としてどういうシートを望むのかで結論は別れるだろう。

 

少なくともコンフォート系な快適さなら断然ミューレンをお勧めする。

レカロの場合はカチッとしたホールド感を持たせつつ腰やお尻が疲れないように

形状や固さを考えられた物である。

 

一方ミューレンはメーカーの宣伝ではハンモック的と書かれているが

俺自身は人の手のひらに座っているような感じだろうか。

よく「人肌の感触」なんて表現が使われることがあるが

小さかった頃に親に抱きかかえられた感触と言えば大袈裟だろうか。

男の場合なら子供の部分を女性に置き換えても結構である。

 

おっと、また脱線しそうになるので修正してと、

ポジションもレカロに比べると座面の長さが短く前側(足先側)がやや下がっているのが特徴的である。

 

これに変えてすぐに気づいたのは太ももから膝に掛けての圧迫感のなさ。

気づかなかっただけで今までは多少なりともうっ血していただろうな。

また膝から下の脚の部分はブラブラとしているだけのような軽さなのだ。

 

3Dネットと呼ばれる独特な素材は臀部や腰、肩が触れるたびにふんわりと撓む。

稚拙な文章ではなかなか表現できないがそれはフカフカクッションとは全く違い、

頼りないというより心地良いものなのだ。

 

これまた喩えになるが今では当たり前の車の足廻りの4輪独立懸架は

俺が免許を取った頃はひとつのウリになるほど特別な装備だった。

今ではトラック系しかお目にかかれないけど、

この頃は結構リーフ式(板バネ)なんて車も多かった時代さ。

 

ミューレンがガ4独ならその他のシートは板バネかって思えるってことだ。

座面と背もたれが別々に機能している感覚は味わった者しかおそらく判るまい。

 

俺の車は先月ショックとサスを一新し純正より2割程度減衰力が増しているのに

ノーマルより遥かに振動が伝わって来ない滑らかさは不思議な気持ちになる。

 

クラウン、レクサスやベンツ、BMWには乗ったことがないけど乗り心地は

オヤジ号の方が良いのではなんて思ってしまうね。

 

S親父によれば頭部を動かさないように上手に他の部分が揺れているのだそうな。

ホールド感が優れているシートは表面的な部分でなく脳や内臓には良くないという考え方である。

レカロに限らず普通のシートは足裏で運転姿勢を保持、補助するのが常識だが、

ミューレンの場合、足はフリーの状態で床で踏ん張るものでなく

単に運転するのにアクセル、ブレーキを操作する為のものなのである。

 

のんびりと走る限りにおいてはこれに勝る物はない気がするよ。

 

先週これを装着後いつもの六甲山コースを逆に(上り道)を走ってみた。

タイヤもその前日に夏用(MAXX050+)に交換済みさ。

楽ちんポジションより背もたれを少し起こして頑張ってみよう。

このシートの性格上欠点とは言えないが左右の連続するようなコーナーの場合

サイドサポートのホールド感が薄い為、その度ごとに上半身が左右に大きく動く。

このシチュエーションならレカロの方が優れているだろう。

 

だからフットレストやニーレストに足裏や体を預けて常にコーナーをガンガン走りたいと

いう向きにはミューレンをお勧めはしない。

一瞬の緊張した走りも車の楽しみのひとつではあろう。

但しこの場合疲れとか腰への負担なんて論議は意味がないのも同義だし、

99パーセントの者には不要な条件だろうとも思うのである。

これは後日談にならざるを得ないが残りの懸念は耐久性だけだろうか。

 

今回ミューレンを見つけ、またS親父と面識を持てたのは幸運だったと思う。

全てが上手くいくはずはないが何事も自分が良いと思ったことは

失敗を恐れず実行するに限るのを改めて再認識する事となった。

決して望まぬ失敗も経験しなければ人生面白くないってもんだぜ。

 

まだまだ現時点でも発展途上で今後これより更に向上した製品を販売してくれるだろう

ミューレンには期待を込めて応援していきたいと思う。

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最後になったが随分お世話になったレカロ嬢についても触れておきましょか。

彼女案外人気があって1○万円の持参金までいただいて新たな主の元に嫁いでいきました。

めでたし、めでたしとさ。

 

これにてゲスシリーズは一旦終了だ。

 

(了)


生々しい出来事が続く

2016-03-19 22:00:00 | インポート

先日大阪で行われたTOTOの日本公演に行ってきた。

 

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ライヴに行くのは今年初めて。

 

「TOTO」については我々世代には有名なバンドだけどご存じない方に簡単に説明しておこう。

アメリカのバンドで80年代に流行したAORと言われる

いわゆる「大人のロック」と解釈される音楽性で

ボズ・スキャッグスとかボビー・コールドウェル等が代表とされている。

 

それまでのガンガン行く感じのハードなロックと違ってちょっと余裕のある

メロディアスな曲調が特徴的だ。

私見ながら日本ではイメージ的には「ルビーの指輪」を大流行させた

当時の平尾聡なんかがトレンド的に似ている気がするね。

 

音楽好きながらも特にジャンルに拘ることもなく何となくやり過ごしていた私に

TOTOを思い出させてくれたのはオジジさんだった。

おおきにです。

 

思い出したかのようにCDを引っ張り出すとどれも昔ヒットしてよく聴いていたものばかりで懐かしい。

 

去年そんなある時にTOTOが日本に来ると言うニュースを発見。

こりゃ私に行けと音楽の神さんが啓示してくれたのじゃないかと思ったのがきっかけさ。

 

会場のフェスティバルホールは数年前にリニューアルされたばかり、

新しくなって初めて行ったけどこりゃ凄く立派な大ホールだった。

 

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予約抽選に当たった席はセンター付近の前から19番目の良席。

15番目まではフラットでそこから階段状になっているので座ったまま

ステージを見下ろすのが可能だった。

音楽専用ホールだけに音響設備もほど良く煩く感じないもの流石である。

 

スタジアムなんかの特設アリーナ席では一体感は得られても立ち上がってようやく

豆粒程度にしか見えないのはゴメンなさいだわ。

これは3年ほど前のポールマッカートニーで改めて実感したものな。

 

今回は客層も平均年齢40~50代と年配が多いのも比較的大人しく、

若者中心のロックコンサートとは雰囲気も違って行って良かったと思えるものだった。

 

オープニングからアンコールまで淀みなく盛り上げていく演出は流石だね。

超ベテランの彼らだけに日本人の観客のツボをきっちり押さえている。

 

オジジさんお勧めのギタリスト、スティーヴ・ルカサーも舞台中央で熱演してくれましたヨン!

 

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今日は今日とてライヴハウス。

こちらは兄貴と慕う竹田和夫のジャパンツアー2016にやって来たって訳。

 

ツアーメンバーはもうお馴染みドラムの高阪、ベースの大森の最強コンビ。

 

 

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演奏については文句なし。

毎度のことながら変な力も入らないプロのパフォーマンスに魅入るだけだった。

本物は極当たり前に淡々と演奏する凄みがあるね。

 

1年ぶりに竹田氏と旧交を温められたのも嬉しかった。

来年辺りに避けていた「けったい君」の登場を願うシチュエーションになるかも知れない。

在阪の大森、高阪両名には別のライヴのお誘いも受けてしまった。

 

 

 

で、満足して帰宅すると一通の封書が届いているではないか。

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こりゃまだまだ続きそうである・・・。

 

(了)