車好きオヤジのブログ

車好きオヤジのブログです

たマランダん TWO~(;´Д`)FU~

2014-04-29 17:17:00 | 日常

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またまたラマダン期がやってきた。

 

宗教にはまったく関係ない、それどころか(一応そうなっている形の)敬虔でもない

仏教徒としても無意味な我が家だけで通用する食養生期間のことである。

本人にとってはかなり真面目な心構えでいることなのをイスラムの儀式に譬えただけなのね。

 

毎年この時期、多少の前後はあっても5月半ばになると年に一度成人病検診なるものがやってくる。

 

生活習慣病などから来る自分の体調状態を知り健康を維持管理する為に

正しい知識、場合によっては適切な処方を仰ぐのが本来目的である。

 

全身成人病に該当しまくりの僕の場合はテスト前の一夜漬け学生よろしく、

精々その数値を多少ましにする為の行事と言っても差し支えないだろう。

 

職場の事務員にもからかわれるくらいだから、異論、反論もあることは承知の上である。

大半の意見は直前になって対処療法などせずに普段通り暮らしている方が

本当に正確で客観的データが得られるのではないかというものなのだ。

 

笑いたけりゃ笑うが良いが誰もが肝心な本質を忘れた意見と思わざるを得ないね。

 

まず試験勉強に例えるなら本来毎日コツコツ勉強するような勤勉な者は理想なのだろうけど、

タチの悪い(?)ことにそいつらは当然前日も勉強しているわけで

僕を含めたかなりの連中は日頃の怠慢を何とか効率良く取り戻せないのかと足掻く訳で、

開き直って遊びまくるようなのが最もペケじゃないのと思うワケさ。

 

ところが成人病検診の場合は出る試験問題、答えが事前に判っているようなものである。

そうなら予習なり復習なりするのは至極当然であろう。

僕にしてみりゃ日頃あそこが悪い、ここが悪いと言いながら

有効な手立てをしてない奴等こそ馬さん鹿さんじゃないのと思うけどね。

近い未来の悪いデータを予測して待つのと

事前に予見して回避するように対策するのとどちらが正しいのでしょうかって事。

 

まあ尤もらしく理由づけするよりは「年に一度の体のリセット」なだけですわ。

半世紀以上も酷使してくりゃ傷みもそれなりにあるさ。

機械のメンテナンスと同様に部品の交換は難しくても

駆動部に油を差すとかボルトの増締めしたりは必要なんじゃないのかな?

 

そう考えるようになったキッカケは40過ぎてからのツーフーでした。

風が吹くだけでも溜まらんって例のやつです。

 

尿酸の結晶が血液中に引っ掛かって炎症を起こす為にそうなるのです。

足がパンパンに腫れて1か月近く歩くのに支障をきたしたのも辛かったけど、

それが遺伝や体質の先天的要因が7、8割で

贅沢病と言われる食事などの後天的原因が2、3割なのを初めて知り、

近所の町医者の見立てでは尿酸値を下げる為に薬を飲み続けなければならない

と診断されたのはちょっぴりショックだった。

 

根本的治癒が難しいとはいっても当時の僕はご馳走を毎日食べていたのではないものの、

脂っこい物や酒も好きなだけ飲み食いしていたのは間違いなく、

なるたけ現実直視しないようにしていても世間的には立派なメタボおじさんでした。

 

今更この歳になって改めて嫁をもらうとか彼女を作る為に見た目を気にする必要もないし、

最低限の清潔感さえあれば業務にも影響ないと高をくくっていた僕でも、

直接自分の身に降りかかる火の粉を払うには残り2割でも対策するしかなかったのでした。

 

野菜を中心とする、いや僕にすれば殆どウサギの餌じゃないかと見間違うメニューを

ある日家内が近所から仕入れてきたのです。

聞けば某国立病院の病院食メニューらしく日常生活に最低限必要なカロリーは確保されているらしいのと、

強制ではないので嫌になったり合わないと思えばいつ止めても良いという触れ込みでした。

お米もないし、好きだったビールは痛風の大敵でそれ以外のアルコール類もご法度です。

 

当時の足の痛みと不自由さに悩んでいた僕にとって選択の余地があるはずもなく

一も二もなく飛びつくしかなかったのです。

1クール2週間、これが何とか体質改善される効果の出る最低日数らしく、

せめて2週間は我慢、辛抱と覚悟して臨んだのですが意外や意外。

 

人間の体というのは本当に不思議、1週間も経たない頃から急速に体重が落ちていったのです。

多い日で1キロ以上、少なくても何百グラムかは確実に減っていきました。

こうなると現金なもので体重計に毎日乗るのが楽しくなるくらい。

テレビゲームしているように目に見えて減るのが面白かったね。

 

結局そのまんまメニュー通りの食事は2クールくらいだったと思うけど

野菜中心と禁酒生活を続けていると最初の1か月で8キロ減、3ヶ月で12~13キロ体重が減りました。

 

勿論体重だけでなくウエストや肩幅も大きく変わるし、足のサイズまで1センチ縮んじゃいました。

特にズボンは全て買い直しでしたね。

流石に一張羅の背広は勿体なくてウエスト詰をしましたが9センチ

(12センチ希望)までしか出来ませんでしたがストレート系のスラックスが

まるでラッパの吹き流しみたいになっちゃいました(笑)。

鯉のぼりやないってのマッタク。

 

他にも周りからは過度なダイエットをしているのではとか

他の悪い病気に罹ったのではなんて心配されたり結構言われましたね。

 

その間も二週間ごとに医者に通う必要がありました。

薬が一度にその分量しか出してくれないからなの。

 

一生薬を飲み続けなければならない苦痛と定期的に採取していた血液検査で

尿酸値は正常値に戻っている疑問から意を決して聞いてみたものの

「そりゃあんた、薬を飲んでいるから下がっているのやないの。」と言われる始末だ。

 

また痩せたお蔭で血圧や肝臓のなども標準のど真ん中ストライクの値を示していた。

半年くらいした頃だったか禁酒も続けていたし

体重も当初の勢いは落ち着いてきたものの15キロ減になっていました。

 

そろそろ酒は解禁だろうが、どうせなら医者からお墨付きいただくとしよう。

ボサボサ白髪のこのセンセ、見るからにとても気の良い雰囲気で話もざっくばらんな爺ちゃんで、

どう見ても酒も好きそうな呑兵衛タイプなのに僕に言うのはえらく慎重。

 

医 「キミに飲酒の許可を出すと浴びるくらいに飲むのと違うか?」

僕 「アホな事を言わんといて。痛風だけで食養生してここまで痩せる者がどれくらいおりまんの。」

てなやり取りで節度ある飲酒ならばと渋々許可をもらったのでした。

 

結局それから数年後そこのクリニックとは縁が切れました。

センセと喧嘩したのでも流行のセカンドオピニョンでもないですよ。

薬を飲むのを止めたのです。

尿酸値もギリギリですが正常値内に収まってます。

肥満は病気とはよく言い表したもので僕の場合痩せると殆どの数値はクリアとなります。

ビールちゃんとはあれから別れてしまったけど今は焼酎嬢と相思相愛の仲なんだ。

 

医者は自身の生活はあるだろうけど患者といち早く縁が切れるのが本来の務めだというのが僕の持論。

痔と同様に元来それが致死の直接原因にならない痛風程度で

一生薬を飲み続けて医者と製薬会社の上客になるのは本末転倒でしょうってこと。

 

患者側の責任も当然あるよね。

頓服さえ飲めば炎症が治まるからこそ完治しない、いやさせない罹患者が大半じゃないだろうか。

自分の意志でDNAは変えられないけど発症はある程度抑えられるのだから。

 

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40代とは基礎代謝が違ってそうそう減量にはならなくなったけど、

成人病とはこれからも末永くお付き合いするのに仲良くしていくしかないね。

こんな風に毎年今の時期に思うのが恒例になってしまってるのが問題といえば問題だろうね。

ゴルファーが18番グリーンに上がってきた時に次回までに練習してこようと思うのと同じかな ?

で結局また練習不足で後悔を繰り返す気持ちって判るだろうか?(実はこれも僕のことなのだが)

 

「腹八分目」とか「常に健康と体重には気をつける」なんて言葉は知っていても

煩悩のある者としては難しいものです・・・。

 

 

最後に言い訳を。

昔から言うでしょ「旨い物は体に悪い」ってね。

 

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あ~新鮮な刺身で一杯やりてえな~っ!!!


有朋自隣、不亦楽乎

2014-04-24 19:14:00 | 日記

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「ワン、トゥ、スリー、フォー!」
 
ドラマーの掛け声と共にゆっくり始まった軽快な4ビートの
Fantasy In D」を聴きながら
いつものようにカウンター隅で麦の水割りで喉を癒している。
 
真冬に戻ったのかと錯覚するような一か月前とは一転、
先週あたりからここ数日はポカポカとした春の陽気でとても気持ちが良い。
何をやるにしてもベストなコンディションだな。
 
どうせもう少しすりゃクソ暑くて真夏じゃないのかと思うような日が来るだろうが、
貴重で限られた時間なら好きな音楽を聴いて過ごすのは
俺にとってある意味贅沢でもある。
 
ベース、ドラム、ピアノの最小とも思える構成だが、
楽器には全く素人にもその演奏能力の高さがはっきりと判る。
 
いつも思うのは技量が優れているプレイヤーでさえ
経済的に恵まれているかどうかは別だと思える事である。
 
勿論それは音楽界だけでなくゴルフやサッカーみたいなスポーツでもそうだ。
億を稼ぐのはほんの一部、大半は世間一般の中間管理職のサラリーマン以下なのだ。
要は生活するには必要なお金もミュージシャンみたいな特異な職業には
それが全てでは決してないのだと。
 
大きな器ではきちんとするけど小さな場所では適当になんてする者は
おそらくこの道で食っていける程この業界は甘くはないだろう。
今日のメンバーには釈迦に説法みたいなものなんだがな。
 
採算性なんて無粋なことが頭をよぎる程に
安価で素晴らしいひと時を与えてくれる彼等に感謝するだけである。
 
普段はフリーランサーとして其々が独立して活動している彼等だが
一旦集まると何十年も一緒に組んできたユニットのように完成された
まさに本物のプロと言える集団なのだ。
 
ドラマーのKとベースのOはギタリストの竹田和夫と一緒に
ツアーをしていたのが縁で親しくしてもらっていた。
 
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特に素顔のKは普段はそのダイナミックな演奏からは全く想像出来ないくらい
腰の低いそれでいて関西人のノリは忘れることのないナイスガイである。
パーマのロン毛を突然ツルツルに剃った時には驚いたが、
それは仕事仲間のOからも同じ話を聞くとやはり少々イチビルタイプ、
いや失礼注目されて何ぼと割り切っているのかも知れない。
 
この数年竹田氏が日本でツアーする際は必ず一緒に
熱いステージを観せてくれていた彼らだが、
実は今年約30年ぶりにクリエイションを復活させてツアーする事になった為、
一旦このメンバーでの演奏は聴けなくなってしまっていたのだ。
 
先週そのKから俺の自宅近くでライヴをすると連絡があったのである。
それもこれまた素晴らしい演奏をするOと一緒にやると聞けば
行かない手はないに決まってるではないか。
 
竹田氏とはロック、R&Bで今日はJAZZ、フュージョンと毛色の違う演奏も楽しみだ。
ドラムのKにベースのO、それに加えて今回はピアノのP3人構成だ。
 
普段から寡黙で職人みたいなOが今日はその中心でMC兼任なのも新鮮な感じ。
写真や映像でもいつも真剣でニヒルな彼もどうやら根はそうでもなさそうなのだが、
長年培ってきた性格はそう簡単に変えられるものじゃない。
 
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頼まれた訳でもないのに勝手にイジルのは関西人の俺の性だが、
写真に撮られる時には口角を上げてニッと笑ってねなんてやってしまうんだわ。
 
今日初めて知ったP2人よりまだ若い30代半ばくらいの年齢だろうか。
ちょっとポッチャリした短い金髪の彼だが体の動きも会話も軽くてノリも良い。
例えりゃオヤジダンサーズのパパイヤみたいなフットワークだね。
 
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Oによれば注目の若手ピアニストなんだとか。
彼ら2人が一緒に組むという時点でかなりの腕前だろうと嫌が上にも期待は膨らむ。
 
演奏が始まってすぐにその予想は確信となったのである。
 
2曲目「Travels」、3曲目「And Sammy Walked In」と
演奏は順調に進行していった辺りで
Oから「P君とは今日初めてのセッションだけど折角の(腕のある)メンバーなので
ここからはちょっと難しいのを選んでみました。」とMCが入る。
 
実際の演奏能力、技量が俺に具体的に判るはずはないが
ベースの頑固職人が自分の好みで拘ってセレクトした曲目を聴けるのも
こういう小さなライヴハウスの醍醐味だろう。
事実「なんや判らんけど凄いのとちゃうのこれ!」って感じのライヴである。
 
JAZZの時はOのウッドベースしか聞いたことのなかった俺には
ロックの時みたいにエレキベースが新鮮だったね。
キャラ変えするなら絶対こちらの方が熱さが伝わるぜ、きっと!
 
小休憩の時に「ちょっとムズイよねこれ」とPが独り言のように呟きながらも
いざ本番になると踊るように鍵盤を移動する指先と流れる音を聴いていると
素人には丸っきり楽勝ペースに見えるのは流石プロである。
 
因みに後のセットリストは以下の通り。
From Within」、「Actual Proof」、「Falling Grace」、「Song For Abdullah」、
Spain」、Snap Shot」、「Three Views Of A Secret」、
ラテン調あり、ボサノバ調あり、スローな8ビートありと
十分に堪能できた一夜だった。
 
そして最後は「On Fire
流石Oがラストに置いていただけにこれは最高の盛り上がり。
 
他の観客からのアンコールにPが応えて即興で弾いた追加曲は
Fly Me To The Moon」。
しっとりとスタンダードなナンバーをキメてくれるじゃないの。
若くても押さえるところはきちんとって事だよな。
こうして大人の夜は更けていくのだった。
 
美味い酒に小さな洒落た店、そして最高の演奏とくれば不満はただ一つだけ。
魅惑的な女性が隣にいないことだけだろうな・・・。
いいさ、ハードボイルドには女は似あわぬものなのさ・・・・・・・・・・・・・・ううっ(涙!)
 
 
ドラム:高阪 照雄   https://sites.google.com/site/orute528/
ピアノ:パク ヨンセ   http://www.parkyeongse.com/
ライヴハウス:Mクアトロ http://www.geocities.jp/m_cuatoro/Mcuatro.htm

昔の人はエエこと言うねえ

2014-04-07 18:15:00 | 日記

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前回草食系の若者について批判的な意見を書かせてもらったけど、

といって何でもかんでも肉食系が良いと言っている訳じゃない。

いくらスケベな俺でも多少の分別は弁えているつもりだ。

今回は陸軍大将だった乃木希典の奥方である静子夫人が

親戚の娘が嫁ぐ際に残したと言われる話を参考にしていただきたい。

決してネタ不足の為の取り繕いとは思っても口には出さないように願う。

以下は転載故、いつもの前ふりはなしだ。

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「母の訓」抄
<常の心得>

1、女性は性順に礼儀正しく恥じあるを淑徳と致候。淑徳なければ公家大名の姫君にても下素に異なることなく、下賎の卑女にても淑徳備 はり候へば、公家御大名の奥方とも仰がれ可申し候。
御輿入れ後は、順をもって御心とあそばされ、何事に就きても、殿御に口を返し又は荒々しき挙動を、或はみだりがしき行為など夢あそばされまじく候

1、色を以て男につかふあるは妾のことにして、心 を以て殿御につかふるは正妻の御務に候。
故に御輿入先の殿如何に多くの妾おわしまし侯とも、色 を以て之を争ふなど、はしたなき御振舞あそばされまじく候。
(中略)

<閏の御慎の事>

1、御色気薄きは情なく情なければ御夫妻の御中睦からず、終には御家の滅亡とも相成申 べく候まま御色気に充分なるを可と致候。しかれども色は乱れ易きものにして愛想をつかさるるは最も多く候故に閏中においては特に御淑徳を尊び順を以て助け、礼を以て乱を防ぎ恥を以て色を補ふ事に侯。
殿より如何に迫り給ふと自ら進んで商ふ歌妓に等しみだらの御振る舞い必ずあそばされまじく候。

1、用事終れば寝所を異にし給ふべし。寝所一つなればきっと愛想をつかさ申しべく候。

1、閏中に入るときは必ず幾年の末までも、始めての如く恥かしき面色を忘れ給ふべからず。
狎れ恥かしき面色なければ、妾の如くなりてその品格を失ひ、用事済みて必ず殿御の心に嫌気起り 度重なるに従ひ、必ず愛想をつかされ申すべく 候。

1、殿御はどなた様にても寵愛の増すに従ひて 種々なされ、枕辺に笑絵を開き之を眺め、またはさぐりなどし給ふことあり。

かようの時、心がけ なき女性は、興に乗じあられもなき大口を開き、 或は自ら心を萌して息あらく鳴らし、恥もなき挙動をなさるる御方様もありとか申事に候。

従ひて殿御の用事にかかり給ふ時は、種々にして曲を尽くし充分に仕たく思ひ給ふが常なれども、 用終れば見るも嫌になる由申事にて心に下卑み申し候。

色は柔らかくして恥ずかしき内に味あるものにて、恥かしき面色ある程情深くなり申候故に殿御閨入り給ふ時は、必ず恥を含みて静かに入り、殿 御より興に乗じて種々嬲り給ふことありとも 荒々しく之を拒むは情を失ふを以て、只々殿御 の胸に顔を差入れて恥ずかしく思ひ給ふべし。

  又殿御用事にかかり給ひなば、殿御の胸に顔 を確かと差当て余り動かし給ふべからず。

また 如何に心地好く耐りかね候とも、たわいなき事を云ひ、又は自分より口を吸ひ或は取りはづしたる声など出し給ふべからず。

 又佳境に入り給ふには殿御より先に又は同時 に入り給ふべし。

 殿御佳境に入り給へば如何に溢るる共耐へて、殿御の措き給ふときに止め給ふべし。

1、閨の用事終れば始末し給ふに紙の音など殿御の耳に入らぬ様心掛けらるべく候。

用事終れば殿御の御心色に飽き給ふ時なるを以て、意を用ひて静かに始末し給へば、品よく時に麗しきものにて候。

斯様のときには、海棠の雨に打たれし譬ひの如 くなるを可と致候。

1、殿御の御寵愛勝れて昼も房に入れ給ふ事あ れども、無下に拒み給ふは情に背き給ふなり、 されば房事にても弥増して、一倍深く慎み給ひ如何に御心地宜しとも、打掛を解きたまふべからず。

殿御佳境に入り給へば静にし厠に至り、始末 して其の帰るさに腰元に仰せず自ら御手拭を水に濡らして持ち帰り、跪いて顔を背け殿御に差上 げ給ふべし。

<朝夕の心得>

1、朝は必ず殿御に寝姿を見られ給ふべからず。
疾く起きて化粧を施した顔にて殿に会ひ給 ふべし。殿御は毎朝麗しき莞爾たる奥方の顛を見給ひなば、其の日一日の苦難を忘れ給ふなり。

1、晩に特に麗しくして殿御と御会食し給ふベし。斯く遊ばさば、妾を思ひ給ふ暇なく御身健 かに御運は妨げなかるべく候。
(中略)

1、御家大事ともならむ時は能く其心を鎮めて殿御に従ひ奉り、武門の習ひにて討死ともあらん時は女々しき御挙動なく潔く殿御と共に 御自害遊ばされ、末代の誉れを残し給ふべし。

 

(以上転載終わり)

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時代が明治と平成では大きく変わり全てが納得できるとは思わないが、

一通り目通ししてもらうとそれなりの感想が出てくるのじゃないかと思う。

男側の勝手な思い込み、俺の主観は承知の上だが、

訳の判らないような現代だからこそ静子夫人のような女性に憧れてしまうねえ。

決して元帥を軽んじているのではない。

1枚目、3枚目の写真と2枚目とを比べて見ても、

こういう婦女子がいればこそ男が安心して外で働けたのじゃないのかと思うのだ。

時代が時代だけに女性が表だつことはなかったが、

奥方の方が旦那よりも役者が1枚も2枚も上手と思うのは俺だけだろうか。

どこかに似たような夫婦もいたようにも思うのは気のせいか。

「色は柔らかくして恥ずかしき内に味あるものにて、恥かしき面色ある程情深くなり申候」

全くその通りと思うしかない。

エエこと言うねえ!


大人の玩具

2014-04-05 15:03:00 | 日記

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子供の頃、そう色々と異性について興味を持ちだしたのはいつだったか?

単に可愛くてイイナと思う程度なら小1の頃から毎年クラス替えになる毎に

好きな女の子もコロコロ変わっていたね。

告白なんて大それたことをするはずない僕にとっては

誰にも迷惑の掛からない密やかな楽しみでもありました。

 

小学校高学年位になると体育の時間に男とは別の授業があったりして、

薄々は何となく感じていても興味津々だったのを思い出す。

 

今とは違ってネットなんて無い時代は年上やマセタ友達が唯一の情報源だった。

お笑い種だけどキスの仕方によっては妊娠するのかもなんて思っていた。

 

でも理屈抜きにオオッっとなるのが女性の裸、ヌード写真だったな。

これも殆どは上半身(おっぱい)だけが見えている程度の可愛いものなんだが、

肝心の下半身部分(下着ね)が何とミステリアスゾーンであったか今の子には判らんだろう。

 

結果論だけどあの頃の空想、いや妄想は多感な子供には良かったと思っている。

物事はある一定の規制、制約があることでそれに向けて何でも頑張ろうとするものだ。

モロに見たい衝動(勿論あるが)をどうなっているのか思考、推察する時期、時間が重要なのだ。

 

自動車なら軽規格、廃れてしまったけどカセットテープなんてのもそうだし、

その後のベータ、VHSのビデオ戦争もその規格を主流にする為にどれだけ

各企業が力を注いだことだろう。

 

グローバル企業と女性のパンツの中身と比べちゃおかしいと思うかい?

僕は決して遜色ない、寧ろこちらの方が人として重要ではないかとさえ思うのだ。

 

集団登下校なんてなかった当時の通学路は子供にとって社会勉強の実践の場だった。

田んぼの畦道の蛙から水場のザリガニ、小さな商店街、散髪屋、新聞販売店、酒屋等の前を通る度に

時にはお店の人から声掛けられたり、実際それが同級生の親だったりする訳だ。

コンビニはまだなかったけど駄菓子屋にちょっとした文房具も置いてるような商店が

あちこちにあってタバコ屋も一緒になってるみたいな形態だった。

 

中学くらいになるとそこにおいてある所謂エロ本が目に付くようになってくる。

勿論メジャーな平凡パンチとかプレーボーイなんて雑誌もそれなりに興味はそそられはしたが

二流のエロ本の隠微さに勝ることはなかった。

 

紙質や印刷も荒いし巻頭のヌードは精々1枚程度がカラーで多くは白黒、

またページの所々に載っている広告が真にいかがわしい物ばかりだった。

「貴方の見たい鮮明なあそこを進呈」だとか「毛穴までくっきりズバリ」なんて

今で言うならかなりのコピーライター揃いではないか。

 

臆病で小市民なだけで単に自分で購入したことはなかったけど、

友達が「裸と裸の絡み合う汗もほとばしる凄いヤツ」というのを思い切って

小遣い叩いて申し込んでみたら送られてきたのは相撲の取り組み写真だったという

これまたガッカリながらも成程と納得させられたこともあった。

 

この頃米屋の「おこめ」の表記にも敏感に反応したのは僕だけじゃなかったろう。

近畿圏の者以外には不明な意味不明な事柄も関東人に例えりゃ実際にあるかは別として

コンブ屋があったとして店の商品「真昆布」をひらがなで書いてあったら的なものさ。

これ以上の説明は不要であろう。

 

もう少し年齢が行くと気になりだしたのが国道沿いにある「大人の玩具」の看板の店だった。

一体どんな物を売っているのだろうか?玩具は子供の専売特許だろうになんてね。

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このまま書き進めると森林太郎でもあるまいし、

まんまヰタ・セクスアリスになって行きそうなのでそろそろ本題へと軌道修正。

ここまで読み進めてその成り行きの展開を期待してもらった方にはお気の毒、

理解ある(?)お仲間にはいつもの長い前振りでした。

 

昨年末に愛車に装着したトムスのスロットルコントローラーと先日純正のハンズフリーが

欲しくて購入のステアリングに付属していたクルーズコントローラーの使用後記なのだ。

 

それぞれ似て非なる物で前者は設定によって通常のアクセル開度より速く(遅く)

一気にその出力を出すのが目的であり、

後者は一定の速度をアクセルを一切踏むことなく維持できる商品なのである。

 

クルコンは偶然の産物、元々これ単体で欲しいと思った機能じゃなかっただけに

期待はしていなかった訳だけど成程と思わせる装備だった。

使いこなせれば確かに便利なスグレモノだろうね。

 

カムリ用クルコンを知らない方向けに少し説明するとある速度でセットすると

その速度が維持されるのはカムリ純正品の場合は40キロ~115キロ位の範囲で、

殆ど空いた田舎道か高速道しか使えないという先入観で考えてたのだけど、

市街地でも急な加減速さえ必要としなければ十分実用に耐えるのが判ったのだ。

リジューム機能があり一定速度のまま緩やかに加速、減速が出来て

その変わった速度でそのまま一定速度で走ることが可能だ。

 

つまりリジュームは開度の鈍いスロットル代わりに使えるのです。

50キロ低速で前車に近づきそうであればブレーキを踏むことなく

マイナス側にレバーを下げ、離れそうになれば逆に上げればジワジワと

速度が上昇していきます。

落ち着けば再セットでその後の速度は維持できる訳です。

勿論信号停止や交差点減速時にはブレーキ(アクセル)を踏んだりシフトダウンすれば

フールプルーフと言うのかクルコンは自動的に解除される仕組みです。

 

微妙な足裏テクニックのない僕にはこれを駆使すると燃費が良くなる傾向にありました。

常にその速度を保つのに過不足のないアクセル開度は燃料消費にも一役買う形なのです。

これに先のスロコン(一番ピーキーなスポーツモード)を合わせると

必要な速度により早く加減速出来るだけでなく一気に加速したい場合はそのまま

アクセルオンで自動的に切り替わるのでキビキビした運転も可能なのです。

 

ちょっと良いことずくめの使用感を疑問と嘲笑で読んでるクルコンオーナーも多いだろうね。

普通の都心部の一般道でこれをするにははっきり言ってかなりムズイのだ。

確かに右足はかなり遊ばせることが出来る反面、

それ以上に右手が非常に忙しない操作を要求されるからなのだ。

 

本音を言えば当初の思惑通り空いている市街路か高速道に限定するのが道理だね。

また高速道での使用感はイージードライブ&省エネ走行が可能になる利便性は間違いない。

高級車には標準装備されているのも頷ける機能であろう。

最新式の物は各メーカーともレーダークルーズとなっており、レーダーによって先行車と

走行レーンを認識・判断し、あらかじめ設定した速度内で車間距離を保ちながら

追従 走行するシステムなのだ。

当然先行車が停止した場合には、自動停止するまで追従するようである。

ここまでくるともう誰にも文句は言わさないぜって位に至れり尽くせりだ。

 

ここで結論。

持ち上げて落とすようだがクルコンは僕向きでなかったようだ。

街中では先にも書いたように煩わしい右手操作が必要だし、

高速道でも余程疲れた時以外にメリットを感じないのだ。

 

まだそれほど使い込んではないのだけどパニック状態が発生した際に

すぐにアクセル操作に戻れる緊張感もなくなりそうな不安が残る。

 

これにはないレーダー機能が付いた物の場合は遥かに役立つだろうがね・・・。

楽に運転できるのは有難い話ではあるが僕にとって車は新幹線や飛行機みたいな

単なる移動手段ではないからなんだ。

決してサーキット走行するような走り屋でもない普通のドライバーであっても

運転が楽しくなければ全く意味がないのだ。

 

オートマチック過ぎるのは自分が運転操作する感覚が味わえなくなってしまうからね。

トムスのスロコンも常時は使ってはいない。

峠やワインディングロード、高速道を気が向いた時に釦を押して

スパルタンな車に変身させるのがとても面白い。

燃費を気にしないで心地良く飛ばしたところでリッター10を切ることはまずない。

そんな使い方が僕には最高のアイテムなのである。

 

そうそう書き忘れてしまってたけどこのスロコンちょっと気がついた点がありました。

この製品全てがそうなのか相性の個体差なのかはメーカー取説にもないので不明です。

スロコン使用時には何故かEVモードに切り替わる速度が高いのです。

オフの時には60キロ以上になるとエンジン走行になってしまうのに

こいつがオンの時には80キロ以下になるとEVモードになります。

充電が出来ているのは当然の前提ですよ。

多分そのせいかと思うのだけど高速を使って長距離を走ると

始動後燃費がいつもより良く表示されているのです。

80キロ弱というのは1番中途半端な速度で一般道でも高速道でもずっと維持するのが難しいのと

充電だけで走行可能な距離も限られている為、

これもメーターだけの事か実燃費まで向上しているのかは未確認です。

加速していく際にはそうなりにくく(?)100キロ+αをエンジンブレーキのまま

アクセル開度が全閉状態の時になりやすいように思えます。

 

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ま、これらは無くても困らないがあればそれに越したことのない装備。

これこそ僕にとっては正に玩具じゃないかと思っているところだ。