京都に来たのはいつ以来だろうか。
2号を運転しながらそんなことをふと考えてしまった。
厳密には仕事で兵庫、大阪から滋賀まで
最低週一は名神高速を往復しているから
プライベートまたは観光でという条件付きの意味になる。
いや待てよ、昨年引退する前のバンタム級チャンピオンだった時の
山中慎介が疑惑を呼んだ敗戦となったタイトルマッチと
今年の正月休み明けに娘をアパートに送り届けたのも考えれば京都だったな。
いずれにせよ世間一般的な人がイメージする観光の類や
ゆっくりと過ごす京都の旅みたいなことは記憶にないくらい。
元々若い頃から名所旧跡や社寺仏閣を始め、
人ごみの多い場所があまり好きではなかったから
今に始まる話ではないのだが。
9月、10月は祝日の振替休日が土日に絡んで
旗日3連休が何度かある。
そんな連休ど真ん中のある日曜日。
愛車の2号を乗り付けてJR京都駅前のホテルに一人でいた。
それも今晩はお泊りなのだ。
因みに2号に関して言えば購入後8ヶ月で走行距離1500キロ弱、
京都どころか入退院の繰り返しで殆ど乗ってないに近い状態なのだ。
私鉄や在来線でも1時間、新幹線なら大阪まで
30分掛からない時間を考えればわざわざ宿泊予約までする
今日は特別な日と言っても過言ではあるまい。
当然お相手がいるからこその京都泊なのだ。
誤解を恐れずぶっちゃけて書くとデートだわねえ。
日頃は遠距離でメールするのがやっとこさなのに
2か月程前に京都に来ると知らされたら、
俺でなくてもまあ健全な肉体と精神を持つ男性ならば
理解はいただけるのではないだろうか。
先方さん夕方JR京都駅に到着となれば、
まずは旨い物を食って美味しい酒を飲んでと考えるものさ。
ここから先は妄想含みになってしまうのは承知いただこう。
その後、今日はずっと一緒でいたいとか何とかの
お楽しみパターン、バリエーションも考慮すると連休の京都では
事前にホテルを押さえるのは当然だろう、ウッヒッヒ。
さてと晩飯はどうするか。
旅行慣れしているあちらを応対するには
ホテルのレストランでディナーなんてのはナンセンスだな。
勿論予算にも限りがあるが、貧祖な場所も選択出来んぞ。
だがやはり京都らしさとなれば日本食だろう。
建物もビルよりはやはり日本家屋が良いな。
それも出来れば町屋と呼ばれる造りの物なら雰囲気が出るだろう。
色々と思案した結果、京風和食の店を予約しておくことにしよう。
ここだけの話、なんてことは無いいつも使うような居酒屋に
単に「京風」がついただけの価格もリーズナブルな店なのだ。
二次会はどうするかだな。
当然このままホテルに直行なんてのも頭をよぎるが野暮じゃないか。
といって夜景の見えるラウンジとかバーも安直過ぎるかなあ。
いやいや、よくよく考えてみれば最近食欲も酒量も落ちた俺と
同じように考えてはいかんだろうというのに気がついた。
メインの後に何かシメの食い物も必要かも知れんな。
先と違いを印象付けるには今度は洋風が良かろう。
近くにスペイン料理の店を見つけた。
但しこちらも一次会と同じく大衆的な居酒屋だ。
もうかなり腹は膨れているがパエリアだけちょいと摘まむか。
だがそれより何だか体調がおかしい。
前の店で少々飲み過ぎたせいなのか喋っていても
ろれつが廻らないだけでなくその内容さえも自分で判らなくなっている。
そのうち段々と意識も正直危うい感じになってきたのだ・・・・・。
次にはっきりと記憶が戻ったのはベッドの中だった。
ありゃあ、やっちまったかと焦ったものの
寝ているのはホテルでもなく自宅のベッド。
前夜の焼酎のせいで早い時間からウトウトと寝込み、
見ていた夢から覚めただけだという話だった。
妙な期待を抱かせてしまったなら誠に申し訳ない。
また掲載写真は例によっての適当に拝借した物であり
話の内容も妄想だとお断りしておく。
前回書いた2号試乗記も台風や雨続きで運転する気がせず、
また休みも無い状態でまだじっくりと乗れていないので
1か月ぶりに忘れられない程度に顔出しをしておこうと思っただけなのよ。
さっ次はもっとワクワクウキウキの夢の続きをみるとするか。