フォルクスワーゲン、いやGMかなんて考えた方、
私の天邪鬼な性格を読みすぎですよ、そりゃ。
たまには素直に皆さんご存知の通り、
ごくシンプルに思い浮かぶ、
私も愛車でお世話になっている自動車メーカー、
そうあの「トヨタ自動車」のお話である。
このガズーの運営母体でもあるね。
昨日アップした記事と一緒に書くつもりが案外長くなってしまたので新たに投稿したのは昨日書いた通り。
だけど内容は全く前回記事とは関係ないのも毎度の話なのもお判りでしょう。
ただ昨日の記事からここに繋げる話を加えると更に結構な文量になって
某ご隠居辺りから苦情が来る前に回避するのも多少は学習能力が機能したのではと自負するところさ。
最近ちょっと気になるトヨタ関連ニュースが連続で飛び込んできたので記事にしただけのことなのよ。
まず最初は以前別商品で書いたオカルト系商品についてだ。
まあ色んなメーカーがあの手この手で発売し、
燃費が向上とかエンジンパワーのーアップ、中には乗り心地が良くなる等、
真実であればこれはユーザーにとっても有難い話である。
だがその効能の理由が今一はっきりしない、科学的でない物も多いのも事実で、
多少効果があったかなという程度ではひょっとしてプラシーボかもなんて
思う者もいるだろうし、
ネット上で否定派からはそんなにコストパフォーマンスに優れた物なら
とっくに大手自動車メーカーが採用しているはずだという意見が多い。
だから非科学的でオカルト商品なのだと結論づけられているのである。
今年の7月初めマイナーされた86の試乗会見でのこと。
開発を担当したチーフエンジニアの多田哲哉氏から驚くべき発言があった。
何とアルミテープを貼るだけで空力性能が上がり、ハンドリングや路面追従性、
乗り心地も良くなるというのだ。
素人の私には正直よく判らないがトヨタの説明によると
「空気は+に帯電しており、クルマは走行することで+帯電をしやすく、
これにより車体まわりの空気を引きはがす力が働き、
空気の流れが乱れるため十分なエアロダイナミクスを発揮することができない。
それをアルミテープによって放電し空気の流れを整えることでタイヤ接地性の向上やロール制御、
ヨースタビリティ、操舵応答などに効果をもたらす。」のだそうな。
9月に入って一部マスコミやマニアックなユーザーにも結構知れるように
なって来たのだが既にこれはVOXY、ノアにも純正採用済みなのだ。
「モールディングテープ」という名称でトヨタ純正部品として発売されている。
86に合わせて大々的になったのはトヨタが国際特許も取得したタイミングに合わせたようだが、
各メディアの辛口評論家から御用記者まで一斉に手のひらを返したような
劇的効果を認める記事を載せているのは今まで散々オカルトだ、
プラシーボだと書いていた恥や謝罪はないのかとさえ思うのは私だけだろうか。
少なくとも多少の良識があれば知らなかったこと間違っていた考えが判れば
正直に御免なさいするべきだと私は思うのである。
いや、皮肉を込めて書けばただ「トヨタ」というブランド名にプラシーボされただけなのかもね。
潜れば多くの記事がヒット出来るのであるがその一例でも紹介しておきます。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1609/20/news042.html
またトヨタによると市販のアルミテープでもそれなりの効果があるので
誰にも試して欲しいとのコメントであるが同じ目的で販売されている
他メーカー商品に特許を盾に販売停止を求めるようなセコイことは
天下のトヨタはしないと信じたいと書かせておいてもらおうとしよう。
お次は私自身も拘りのあるシート。
この写真をご覧いただきたい。
これはレクサスが先日発表した新コンセプトシートで9月26日から10月16日に開催される
パリモーターショーに「Kinetic Seat Consept」として出展される物である。
http://newsroom.toyota.co.jp/en/detail/13490539
最大の特徴は乗員身体にかかる負担を軽減するという点でレクサスによると
「乗員の腰の動きに合わせてシート座面と背面が動き、歩行やジョギングに
近い人体の動きをシート状で実現する。これにより旋回時や凹凸のある路面を走行した際、
乗員頭部の動きが抑制され目線が安定し、運転しやすさや快適性が向上。
また腰の動きが身体に適度な刺激を与えるため、長時間運転の筋疲労を抑える。」とある。
この説明文を見てご隠居やオジジさん辺りなら何かピンとは来ないだろうか。
そう、私の愛用するシート「ミューレン」の開発コンセプトと殆どと言って
良いくらいに同じなのである。
http://www.jetset.co.jp/mulen/mindex-rs3.html
頭部を動かさない為にガッチリとホールドするのではなく、
シートの座面と背面を独立した形で撓ませる、
その為にそれぞれネット状の物を使うことによって振動を吸収し、
疲労軽減になるという点である。
いわゆるバネを使わないというのも考え方は同じで、
ミューレンの場合3D-NETと呼ばれるポリエステル系の繊維を編みこんだ物で、
レクサスの場合は人口蜘蛛糸素材「QMONOS」という物を使っている。
当然トヨタも先行販売されているミューレンについても事前に購入し分解して強度や撓み方などを
調査、研究した上で特許や実用新案的な法的部分もクリアしていることだろう。
開発グループとは別におそらく弁護士資格のある社員が何名もいる法務部門もある会社だけに
そんな点は心配には及ぶまい。
良い製品を開発していく中で似たような設計になることはあり得る話で
最大手の自動車会社がどんどん広めていってくれることを期待したいと思う。
以前から書いているようにシートといえばいつまでもレカロ一辺倒では
自動車大国と言われる国の人間としては情けないじゃないか。
私が懸念するのはトヨタでなくレクサスとして発表した点である。
物凄く良い物だから値段も高いよ、レクサスにはオプション装着しましょうか
なんて感じの展開になりはしないかということである。
サーキットやワインディングロードを疾走するような走り方はレーサーや一部のマニアであり、
大部分の運転者が快適な走行を望んでいるのは間違いなく、
そうであればクラウン、カムリはいうに及ばずカローラ、ヴィッツ、パッソに
至るまで標準装着するようになってもらいたい。
まあ、私が指摘、要望せずともマーケティングリサーチなんかも十分に行われているはずで
これが私の単なる杞憂に終わればそれはそれで結構なことだと思うのではあるのだが・・・。
(了)