車好きオヤジのブログ

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メタボな相棒

2014-05-13 17:30:00 | 日常

​「うぅ~ん、マズイッ!」と飲み干していうのは青汁かなにかの宣伝だったか。

 コップに八分程度入った白濁した液体がせめて濁酒ならと思っても仕方ない。

何度飲んでもこれが苦手なのはどうしようもない。

一緒に飲む炭酸もソーダーやビールなら何てことないのにな。

 

味自体は粉っぽいシェイクと思えば我慢は出来るのだが、

つい出るゲップがどうにも上手くいかないのだ。

胃の検査でバリウムを飲む必要性も頭では十分に理解しているはずだが

身体の方は毎度毎度とても非協力的なのだ。

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責任転嫁する気はないが、それにしても上から目線で高圧的なのが胃カメラのレントゲン技師。

電動の回転台にもたれて位置を変える手順が判りづらい。

こちらが中空に不安定な姿勢を強いられているのが判っているのだろうか。

医師免許やレントゲン技師取得者であろうが俺は患者やないの、お客様だっちゅうの。

 

我儘だなんて誤解しないでくれよ。

自慢じゃないが俺は山ほど持ってる不満は決して微塵も表に出すことのない

お上や体制側に対してはこんな奴はおらんだろうと思われるくらいに従順な男なのだ。

寄らば大樹クンと呼んでもらっても構わないくらいさ。

 

息を止める、体を捻る、戻す、静止するの一連動作の指示が本当に機械的で

あまりに早過ぎて体制を整える暇がないのだ。

センター受診者の中では真ん中くらいの俺でそうなら年寄りには尚更だろう。

これを読んで心当たりのある関係者は一考願いたい。

 

尿や血液検査の結果は後日となるがそれ以外の項目は上々だ。

そりゃそうだ、いやそうでなければ困るわな。

3週間前から酒は一滴(注1)も飲まず野菜ばかり食べ続けてきたのは

今日の日の為なのだから。

 

フフㇷ、結果体重3キロ、体脂肪率4%減は(注2)首尾良くいったほうだろう。

老眼の進行だけはやむを得んところだが、血圧、心電図、聴力も無事クリアとなった。

よしっ、今晩は久々の祝杯といこう。

ショーチュー嬢、待たせて申し訳なかったね。

今宵はゆっくり可愛がってやるぜ、しっぽりと一夜を過ごそうじゃないか。

 

注1)家庭内に限ればそうだが実は先日の九州出張で相手もあり少しだけ・・・。

注2)嘘ではないが元のデータが記載されていないのがポイントである。
     誇大広告や詐欺商法にも散見される数字のマジックなのだ。

       特に投資、健康、美容系等では母数とか比較根拠に乏しいものも多くあるので要注意。

 

なんて話はおそらく誰も期待してないのは十分認識しているつもりだ。

結局どこのタイヤを付けたのかって事は忘れた訳じゃないぜ。

ネタ不足な窮状を理解してもらいたい。


 

ではいよいよ本題に入るとするか。 

選考漏れたTOYOの場合PROXESのT1Sportが隠れ2位だったのは

前回書いたのが最大のヒントとなっただろう。
 

人生の酸いも甘いも噛み分けた大雪氏に見透かされたように結果的にグリップ力を優先となった。

この車のスポーティさを活かすタイヤが欲しかったのだ。

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これで残ったのはTOYO以外のBS(POTENZA、PZX)、DP(VERUO)、横浜(ADVAN)、

グッドイヤー(EAGLE LS Premium)、ミシュラン(Primacy3、PilotSport3)であった。

REGNOは評判ではおそらく一番乗り心地が良いだろうが反面グリップ力で脱落、同様にP7も外れる。

その前にNEROはTOYO同様に同サイズがなくカットとなりピレリーも全滅となる。

 

但しREGNOと同系のADVAN、VERUO、EAGLE、Primacyは後発だけに総合力が高いと思われ残置。

おそらくグリップ力だけもTURANZAよりは上ではないのかの期待も込みである。

 

さてここでホイールを選んだ時に最近姿を見かけぬアキラ氏とのやり取りを思い出してもらおうか。

「バネ下重量効果」と呼ばれるものだ。
 

通常の走行でどのくらいの効果があるのかどうかの疑問はあるが、

ホイールを軽量化することによりタイヤの路面追従性が良くなるだけでなく、

加速や燃費にも影響があると言われる効果のことである。

因みにバネ下の1キロ低減はバネ上の4キロ~10キロにも相当するとの説もあり、

ミーハーな俺もプラシーボかも判らんと思いつつも

ミニバン時代にレイズの鍛造品で出足の軽さは確かに認めていたのである。

 

主に経済的な事情でオヤジ号には鋳造のRSM9を装着したのもその中で最軽量だったのが理由である。

これまた素朴な疑問であるが誰もがホイールの軽量化には敏感で

これとあれでは1本当たり1キロ違うとか300グラム軽いなんて言うくせに

案外タイヤの重量には頓着ないのである。

 

軽すぎるタイヤの強度を心配向きもあるだろうが、

そういう者に限って自分のタイヤの重量すら知らないのではないのか。

いやそれ以前に重さについて考えたことすらないだろう。

一流メーカーの商品であれば強度や耐久性等の最低限の品質は

確保されているのは当然なのにである。

 

メーカーサイドもホイール重量は全てではないがカタログ記載するものの

タイヤとなると殆ど載っているのを見たことがない。

だが便利な時代になったものだ。

今ではネットでSNSを始め個人の愛好家の情報が満載されているのである。

結果は意外な事実が判明することになる。

グリップ力だけならまずトップのPOTENZA擁するBSが一番重たかったのである。

今回BS勢が敗退した最大の原因はこれである。

 

国内メーカーではTOYOが軽く、

因みにPROXESがしぶとく2位に食い込んだのも重量を加味された事も含まれていたのだ。

調査は更に驚くべき最終結果を迎えるのだった。

1番軽かったのが何とメタボなこいつだったとは・・・。

 

 

 



 

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ミシュランのタイヤは候補の中では最軽量である。

重いBSとはこのサイズで1本1キロ~1キロ半の差があるのは大きい。

最大効果10倍と考えれば4本で60キロのダイエット効果となる。

これはラマダンどころでは到底実現不可能な数値ではないか!

考えてみればTURANZAのゴツゴツした硬さもビードワイヤーの編み方や

量の多さが関係あるのではなんて邪推してしまうな。

勿論BSにはREGNOのように静粛性の高い商品も作られているので

ワイヤーだけの理由ではないのは明白である。

 

2種とも残ったミシュランは両方ともサイズ設定が合うのに加えて

キャッチコピーもなかなか秀逸なのだ。

PilotSport3 「モータースポーツで磨き上げた運動性能と快適な乗り心地を両立」

Primacy3  「あらゆるシーンで優れた快適性と高い走行安定性」

うたい文句は完璧だがその違いはどうなのかって思うよな。

 

決めた以上はケチをつけても始まらない。

善意的解釈で先はスポーツ性の高い物に快適性がプラスされ、

後の方は静粛性、快適性に優れた物に走行性が付加されたと言いたいのだろう。

俺の希望から考えるとPilotSport3しか答えは残っていなかったという事になる。

こいつはドライグリップのスポーツ性に加えて抜群のウェット性能があるのも

凄く試してみたい気持ちになった一因でもある。

この車に乗り換えてすぐの九州出張でのゲリラ豪雨で酷い目に遭ったのも教訓になっているは間違いない。

これから迎える本格的な梅雨時期に高速走行の多い俺にとっては頼もしい限りだ。

 

装着して400キロ程度走ってみたところでボチボチ試乗記といこう。

但しまだ山道やワインディングはなく一般道と高速道のみの感想だ。

前提としてBSのTURANZAとミシュランのPilotSport3との比較であり、
 
絶対的な評価でないのを忘れないで欲しい。

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中低速域ではTURANZAと同等程度の静粛性だろうか。

いやTURAが残り4分山というのを考えれば若干ミシュランの方が騒がしいかな。

厳密には音ではなく振動なのである。

低速で窓を全開で住宅街を走ってみてもやはりそう思う。 

決して無音ではないが聞こえてくるのは寧ろ風切音の方が大きいくらいだ。

エアコン使用で窓を閉めることが多いのを考慮するとやはり直接音より
 
間接的な足裏やシートから伝わるバイヴレーションのことを差すのではないのか。


ただこのタイヤの場合、俺にとっては特別不快に思うレベルでない振動なのだ。
 

TURAのゴツゴツと比べて振動の大きさレベルは変わらないのに

Pilotの方は角の取れた柔らかさを感じるのだ。

 

これがゴムの硬さだけでなくコンパウンドの違いなのだろう。
 

そう考えると評価は当分先になるが耐久性(耐摩耗性)は最高のTURAの圧勝だろう。

最初からこの部分には多少目を瞑るつもりだっただけに

俺としては30000キロ持ってくれれば最低合格ラインとしよう。 

メーカー擁護する意味ではないが以前にボデーダンパーの使用感でも書いたように

路面からの情報伝達という意味で俺にとっては適度な振動はノイジーどころか丁度良い具合だ。 

またそれは高速域になると形勢逆転し中低速とは反対にTURAより若干振動が少ない気がする。

先と同様これも新品と中古品との比較と考えればイーブンなのかも知れないが、

例のクルコン(PWモード4)で走行してみたところ

路面継ぎ目を乗り越える際の突き上げがないのに気がつく。

ゴムにダンパーが付いているようなタンッタンッ的に通り過ぎていくのはかなりの違いがある。
 

まだハードな走行をしていないのもあるがスポーティなタイヤと聞いていた割に

拍子抜けするほど極々普通のタイヤである。

敢えて違いを見出すとすれば高速道での変化はスムースなレーンチェンジだろうか。

ステアリングを切った方向にスッと変わるのは純正とはかなり違うな。

 

低速走行においても坂が多い自宅近辺では昇りながら曲がる時に

今までならキュキュッとタイヤ鳴りしていたのもしなくなった。

確かにグリップ力はありそうに思う。

 

返品する可能性はおそらくないが、世界最大規模のタイヤメーカーの自信の表れなのか

ミシュランの今回の候補品2種については新品装着から2ヶ月以内に気に入らなければ

交換または返金してくれる「60日間保証」というのも付いていて、

それにはなんとショップで別途掛かった工賃まで含まれるのである。

返品率は5パーセント以下らしいが、いざとなればPilotSport3を里帰りさせる事も可能である。

2ヶ月後にPrimacy3になってる事のないように精々頑張ってくれよな。

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これから暫くコンビを組む相棒については折につけ機会があればまた報告していくつもりだ。

それより随分と引っ張ってしまいここまで読み終えた者がどれだけいるのかが問題だがな。
 
おっ、もうこんな時間か?

夢中で説明しすぎて鹿児島から来た彼女を待たせていたのを忘れていた。

悪いが急いで行かせてもらうぜ、じゃあまたな。

(了)

 

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輪ゴム

2014-05-08 23:55:00 | 日記

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かねてから検討していたオヤジ号のタイヤを交換しました。

 

 

例によっていつもの主観で選定した為、大半のユーザーには参考にならないことを

最初にお断りしておきます。

ガズ友の方たちに懸賞つけて色々と予想していただいた関係で発表するだけの意味で

面白い話も特にない素の報告となります。

 

しかし有難いことに皆さんかなり誤解と偏見で考えていただき感謝の念に堪えません。

どなたとは書きませんが凝るは良いとして他人がまず選ばない物だとか、

酷いのになると天邪鬼なんてのもあったように思います。

 

自ら素直と言うのは憚られるところですが考えようによってはメーカーの思惑通りの

ユーザーと自認しなくてはならないでしょう。

過去に自分で体験した物は殆どなくてメーカーカタログや

ネット等で他のユーザーの口コミ、評判などを参考にしただけなのですから。

 

これだけ多くのメーカーが毎年山のように沢山種類を出している中から選択するのは

真剣に考えればキリがありません。

それくらい確率低い中で当てろというのも正直酷でしたね。

真面目に考えてお答えいただいた皆さん有難うございました。

 

発表にあたっては正解というよりは単に私が気になって選んだというだけの話で

それが妥当だったかどうかなんてのは論外で当人の主観以外にはあり得ないのです。

 

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予想に上がっていたのはBSのGR-XT、ミシュランPrimacy3、

それにTOYOのPROXES-C1Sでしたよね。

厳密にはNANOENERGYもありましたね・・・。

 

 

選定に当たり私の基準はシンプルでした。

 

  1. 大手メーカー品である

    これは国内、海外メーカーは問いません。

    最近では日本メーカーでも海外生産が多く、また海外メーカー品でも日本国内で

    生産している物もあり信頼できるブランドであればどこでもOK。

    悪いという意味でなく絞る条件でアジアンタイヤは無くなりました。

     

2.  標準装着のBS、TURANZAよりグリップ力があり乗り心地が良い事

この製品の耐久性、耐摩耗性は既に実感しており最高レベルにあるでしょうが、

それに慣れてしまった今は物足りない部分を満たしてくれるという意味です。

はっきり言えば走って楽しいタイヤ選びだったでしょうか。

 

3.  いわゆる省エネにだけ特化したタイヤは除外する

近年ラべリング制度によりよりそのタイヤの特徴が判るようになってきました。

ドライ、ウェット、乗り心地、耐久性等はメーカーのカタログで判断しましたが、

  1. を受けて今回はその部分には目を瞑って他の特性のある物にしたかったのです。

     

    サイズ的なものも大まかに検討するとかなり絞れてきました。

     

    BSはPOTENZA S001、REGNO GR-XT、ECOPIA PZX

    DPはDIREZZA DZ102、VEURO VE302、LEMAN LM704

    横浜はADVAN dB551、Blue Earth-1

    東洋はDRB、PROXES T1Sport、C1S

    グッドイヤーはEAGLE LS Premium、LS EXE

    ピレリはP-ZERO-NERO、P7

    ミシュランはPrimacy3、Pilot Sport3

     

    実際にはまだありましたが大体こんな感じだったでしょうか。

    エコピアとかDPの704、ブルーアースなんてエコ系じゃないかと疑問をお持ちかと思います。

    「省エネだけに」には該当しないと判断しました。

    最低限TURANZAよりは総合的な性能が優れているはずです。

    当然レグノやビューロはプレミアムコンフォートと呼ばれるクラスですから静粛性や乗り心地等は

 

更に大きくクリアしているでしょう。

ポテンザとかアドバンと聞けばサーキットのイメージでしょうがREシリーズやNEOVA

なんてのはそうでしょうがこのクラスだとブランドイメージが先行しているだけかと

判断したのと条件の2.にはかなり優位でした。

 

勿論上記以外にもまだまだ一流メーカー沢山あるでしょうが、

例えば欧州で評判のコンチネンタル等は広く販売されていて入手しやすい部分で除外しました。

ここのは価格も相対的に高いですしね。

 

ここで更なる条件として

 

4. 今のアルミを使い、出来るだけ今と同じサイズにしたい

エンケイのRSM9は純正同様7Jx17ですから最低限17インチタイヤになりますね。

標準タイヤはご存知の通り215/55/17サイズです。

出来るだけ見た目が同じで中身が違うというのが好みです。


 

これでPROXESシリーズは脱落します。

ご隠居お勧め(?)のC1Sはこのサイズがありません。

 

クラウンに純正装着の物があるじゃないかと疑問を持つでしょうか。

それとは名前は同じですが全く別の商品とお考えください。

ライン装着の物は原価がかなり絞られてまして後からディーラー等で購入する場合には

決してお安くなく便利で楽だという意外に利点はないでしょう。

TURANZAも同様ですが敢えて同じ物を買いたいとは思わないですね。

 

ですが何度もご隠居に惜しいと繰り返したのには訳があります。

実は今回最終的に選んだ物とPROXESのT-1Sportとが最後の2種だったのです。

前回投稿時にはまだここまで決めかねていたのですが、

いきなりTOYOのPROXESと書かれたのには本当に驚きました。

でも再度見返してもらっても結構ですがご隠居が書いたのは

PROXESの後に続けてC1Sとまで限定していました。

そうなれば全く違う商品になってしまうのはお判りかと思います。

そうでなければ粗品くらいは進呈したかったくらいですね。

 

同サイズがないにも関わらずT-1の方は最後のギリギリまでかなり悩みました。

外径で合わせて235/50/17でいけば良いだろうとか、

それとも多少誤差範囲と考えて225/55/17か225/50/17でも大丈夫かなんてね。

 

今回ディーラーの知人に新たに紹介してもらったタイヤショップのオーナーは

単なるタイヤ屋ではなくかなりの拘りを持つ私より少し年配だろうカッコいい

チョイ悪親父みたいな男で思わずマスターと呼ぶのが相応しい人物でした。

彼の話として同じ外径の235/50/17は標準アルミホイール7Jでも(メーカーカタログでは)

装着可能ではあるが8J程度なければサイド部の張力が緩いので

十分な性能が発揮出来ないし最悪は偏摩耗の可能性もあると聞かされたのが

涙を飲んで脱落させたのが本当のところです。

ひょっとすれば次回の夏タイヤを交換する際には選ぶかも知れないと思うくらい

欲しかったタイヤです。

マスター曰くは良いタイヤですが大きなアールの旋回時に速度を上げると剛性が弱い気がするとの話でした。

 

TOYOを腐すつもりは全くありません、寧ろ私はお気に入りです。

ミニバンを中心に評判も良いメーカーながら他の国内メーカーに比べると

乗用車用のタイヤの認知度が低いのが少しだけ残念かな。

これはあくまでその道のプロがそれも特殊な状況で感じた主観に基づいた参考見解であって、

仮に私がこれを購入していたとしても判るはずないレベルの事だろうと思うのです。

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因みに安くて良いという物でマスターのお勧めはSUMITOMOでした。

住友といえばダンロップじゃないかと思うでしょうが日本国内ではダンロップのブランド名が

あまりに浸透しすぎて売れないらしく、住友が海外向け(主にアメリカ)に出している物が

SUMITOMOブランドのタイヤなのです。

先の投稿で返コメに書いたTOYOのNITTOと同じような位置づけですね。

逆輸入の形で入ってきている物が多いようですが値段の割りにダンロップの○○を

買うくらいであればそれより安いこれが絶対良いし、

同じように安いアジアンタイヤとは全く違うとも付け加えて言ってました。

 

マスターとは電話で注文後に店で初めて会って話をした訳で、

結果オーライですが奇しくも私の希望条件で選ぶならこれが1番だと思うと

意見が一致したのは嬉しかったですね。

きっと満足出来ますよとマイスターに言われりゃ弥が上にも期待は膨らみ、

とにかく一刻でも早く走りたくなっちゃいますよね。

 

今日装着して試走したのはまだ30キロ程度でまずまずな感じですが、

一皮剥けて本来の性能が出るとも言います。

 

話も長くなりそろそろご隠居も飽きてくる頃でしょう。

次回実際の走行感も含めて報告させていただくとしましょう。

 

結局最終選考に残った物は何だったのでしょうか?(笑)


来る?来ん? 一体どうなんよ。

2014-05-03 11:05:00 | 日記

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先月に投稿した昨年装着のトムス製電子スロットルコントローラ

(以下スロコン)と今年の3月に追加したトヨタカムリ純正

クルーズコントロール(以下クルコン)については短時間の使用で

それなりの印象を書かせてもらったが今回じっくりと試す機会を得たので

改めてご報告させていただき最終結論とさせていただこう。

 

以下は簡単におさらい。

トヨタ系チューナーであるトムスの物は「L.T.S.Ⅱ」と呼ばれる製品で

以前から発売されていた「L.T.S.」の後継機種に当たり

近年の電子スロットル車のアクセル開度の

もたつきを解消する為に開発された商品である。

 

昔の車のアクセルはワイヤーとキャブレターがダイレクトに繋がれており

その開度も足の裏から伝わる感覚もリニアだった。

 

それはスポーツカーだけでの事ではなくて普通の乗用車から軽トラックまで

例外なく全てそうであったので、

中には最近の電子スロットル車についても知らないまま移行して運転している

ユーザーも案外多いのかも知れない。

 

近年ではECU(エンジンコントロールユニット)と呼ばれる

車載用マイクロコンピュータによって既に殆どの車は電子管理されている。

 

省エネ、省コスト化が最大の利点だろうが

欠点として急激な加減速に追随するのが遅れる事と

素人が簡単に触ることが出来ないブラックボックス化があるだろう。

このスロコンはその欠点を補う為の装置である。

 

一方クルコンはオートクルーズとも呼ばれるアクセルペダルを踏むことなく

一定の速度を維持したまま走行できる装置である。

こちらの方も加減速時の操作や挙動、また一定速度を維持したまま走行できる

道路条件が少ない等の欠点がある。

また最近では上級車種を中心に先行車の加減速に追従できる

アクティブクルーズコントロールシステムが採用されつつあるが、

残念ながらカムリ純正のクルコンは旧来のままのタイプである。

 

汎用では両方の機能を合わせ持った物も発売されてはいるが上記の理由により

今回はスロコン、クルコンは別物として分けてレポートしたい。

短時間使用の場合と違う面が発見されればと期待もしている。

 

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帰省や行楽ラッシュにも影響されないゴールデンウイーク半ば

業務上ながら例によって急遽九州に行くこととなった。

 

9割以上高速道で往復1200キロ程度を二日間で走破する機会も滅多にない。

出発早々の混雑を避ける為に関西を出たのは朝の5時半。

 

早朝の出発で中国道から山陽道に分岐後も車はまばらで順調だ。

今回クルコンでの燃費向上がどうなのかというのとスロコンの快適度を主に

試したいと思っているが結果はどうなるだろうか。

 

今までの経験上標準装備のSPORTSモードはあまり意味がないので一切使用せず

ECOモードで全て走行した。

※更に多機能なスロコンSPモードがある為であるが、

 より明確に違いを認識する為、クルコンとスロコンの併用はしていない

 

比較的空いている状況だったので、まず最初はクルコンから試してみよう。

メーター読みで最高速度115キロ程度まで設定が出来るが

先行車両に追いついてしまっては操作が煩雑になるので90キロでセット。

勿論長い道中で万が一の覆面パトカー対策でもある。

因みに今回往復の工程では捕まっている車両を6、7回目撃することになる。

 

メーカー純正品というのは何よりスッキリした見た目が良い。

個人的に見た目はとても重要な要素だと思う。

またレバーはステアリング裏の右側、丁度方向指示器の少し下側に収まる。

これも操作する位置的には申し分のない場所だ。

オヤジ号のGパッケージは標準では付属していないので

レザーパッケージ用の物を追加購入し装着した物だ。

※後のマイナーチェンジで現在のGパッケージには標準装備となっている

 

低めに設定した速度で走行車線を通行していても当然前の車に追いつき

減速するか場合によっては追い越し車線から抜かす事になる。

このクルコンはレバーでのオフ以外にブレーキを踏んでも解除されるが、

アクセルを踏んだ場合は解除されずに一旦速度が上がった後、

アクセルを離せば元の設定速度に戻るようになっている。

クルコン本来の機能を出来るだけ使う為、

加減速はレバーのリジューム機能だけで行ってみた。

 

インパネメーター右側のバキュームゲージは通常のスロットル操作と違い

緩やかにしか動かないのは案外燃費向上には良いかも知れない。

だがそれは実際アクセル操作する時よりもゆっくりとした速度でしか

変化しないという事でもある。

安全運転者にとっては重宝なのだろうがイラチな僕には何ともじれったい。

 

また減速時には先行車に追いつく相当手前からレバーを下げなければ

ならないのとその間ずっとレバーを保持し続けた状態になる。

追い越し時のストレスは更に多くなり余程に遅い車でなければ

クルコンだけで追い抜くのは難しいからだ。(最高速度は115キだからね)

本来はやはり追い越し時にはアクセルワークで行う前提なのだろう。

 

クルコン本体の機能ではないがアクセルフリーの場合に右足の位置に迷いが生じる。

推測だがアクセルに乗せたまま緩めるのが推奨なのだろうが

どうも行き場がなく落ち着かない。

通常の走行時はペダルの押し返すバネの力で

微妙に足裏との緊張バランスが取れているからである。

といってアクセルから完全に離してフロアに足を置くと確かに楽にはなる。

しかし緊急時に素早く足を乗せ直すことも操作ミスを招きそうで不安が残る。

 

個人的には左足のフットレストみたいな物がアクセル右側にあれば良いのに

と思うが如何だろうか。

アクセルペダルと同じか少し高い程度のレベルのフットレストが欲しい。

元々ペダル自体が右タイヤハウスの内側ギリギリに設置されているので設計上

スペースにはかなりの制約が出てくるだろうが、

ほんの少しだけ窪ませて右足の小指、薬指2本程度で踏ん張れるスペースが

あれば可能じゃないのかなんて思う。

この辺りはメーカーに一考願いたいものだ。

 

メーターの瞬間燃費計は18キロ~19キロを表示している。

加速する際はアクセル操作を使いながら100キロ前後までスピードを上げて

クルコンをリセットし直して巡航すると1キロ程度燃費は落ちてきた。

燃費だけ考えるならマニュアル操作でも同様に80キロ程度の速度が良いだろう。

 

色々と試した使用感は安全で快適な運転を補助する目的のツールと考えれば

前回のレポートの時にも感じたレーダー追尾の機能が無いのがやはり致命的である。

 

 

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次に前回好印象だったスロコンはどうだろうか。

4つのECOモードと2つのSPモードの6段階の設定が可能だが、

極端にしなければ効果も半減、違いも判りにくいと当然最強のSP4を選択、

以下記事中のスロコンレポートはこのモードのみの限定と解釈してもらいたい。

 

アクセル操作にビビッドに反応する挙動は相変わらず気持ちが良い。

追い越し車線を走行中に後続からスピードを出して来る車に一旦進路を譲り、

再度その車の後ろについて走るなんて場合、全くストレスを感じることはない。

 

元々パワーのあるカムリのエンジンの性能を無駄なく発揮していると実感する。

スムースに追随できる為、後ろから煽ったり詰めた車間距離でもないのに

何度も前走車から再度譲られたりするのだが、

調子に乗って違反するのは本意ではないので再び走行車線へ戻る。

 

ゴールド免許まで後4年弱頑張らねばならないからね。

http://gazoo.com/my/sites/0001453927/kurumazukioyaji/Lists/Posts/Post.aspx?ID=35

 

こういう走りをすると当然燃費は若干悪くなり16~17キロ台で推移していた。

良いことずくめみたいなスロコンにも不満がない訳でもない。

アクセル開度が一定の高速巡航はどうもスロコンの面白味が半減である。

僕の場合は緊張と緩和、静と動とでも言うのかメリハリの利いた刺激が

運転には必要だと考えているからなのだ。

自ら操作する自動車と単なる移動手段の列車や飛行機とは違うのだ。



結局この製品の美味しい部分はレスポンスの良い反応にあるのを

再認識する事となったのがはっきり判っただけだった。

高速道路より寧ろ市街地の方がより有効だろう。

勿論空いたワインディングではその醍醐味を最大に感じるのは間違いない。

 

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しばらく高速走行を続けていると何故だか気になる点とも言うべき気づきが出てきた。

それは主にタイヤから伝わる乗り心地が明らかに悪くなった事だ。

レベルSP4では道路の継ぎ目を乗り越える際に僕の好みでない振動が伝わってくる。

 

タイヤは純正のTURANZA4分山で空気圧も高速用に若干高めにはしているが、

クルコン時にはこのコツン、ゴツン的な感覚はなかった。

パフォーマンスダンパー装着によって解消した揺り戻しのような微細振動じゃなく、

段差を乗り越える度にコツコツポンポンと軽く飛び跳ねるように感じるのだ。

※あくまで感覚であり実際にそうだという意味ではない

 

これがスロコンのせいなのか疑問は残るが敢えて違いを見出すとすれば

巡航速度が若干高いくらいか思いつかない。

 

タイヤについては寿命という点では50000キロ以上は持つだろうが、

現在夏タイヤ単体でも35000キロ程度は走破していて性能の劣化は否めない。

普段の走行でも既に新品の時のようなしなやかさ、弾力性はなくなってしまっている。

徐々に慣らされて来たもあるだろうが実際グリップしている感覚も失せてしまっている。



停止時にトレッド面を手で叩いてみたら、いかにも表面の皮が薄くなって

空気だけはキンキンに充填されてますよみたいな、

義務を放棄したような頼りない音がするのが何だかもの悲しい。

 

標準装着のTURANZAは元々カムリというセダンの想定ユーザー向けなのか

オールマイティ、中庸(?)と言えば聞こえは良いがコンフォート系かスポーツグリップ系なのかよく判らない

中途半端な性質が似つかわしくない硬めのコンパウンドが摩耗と共に悪い部分が更に目立つのは確かである。

 

スロコンだけが原因とするよりは何かその傾向を助長する程度の影響があるに過ぎないだろう。

また今回スロコンのECOモードは一切使用していないので、

その場合はどうなのかは不明であり断定は出来ないのも追記しておく必要があるだろう。

この機能も超省エネ走行を目指そうとするユーザーには別の楽しさ面白さがあるのかも知れない。



タイヤについても以前別途投稿したように次期候補品を物色中である。

おそらく原価の厳しいライン装着品より評判の良い一流メーカー品ならどれを選んでも

あらゆる性能面で勝っているだろうと期待しているのだ。

 

文章も長くなりここまで読み進めてもらった方には申し訳ないけど

短時間試用の際と大きな差異は認められなかったというのが最終的な結論だった。

 

一言で言い表すならクルコンはまだまだ「未完成な実用品」であり、

スロコンは走ることに喜びを見出す者に限定した「大人の玩具」であった。

それ以上でもそれ以下でもないと報告してこの件は終わりとしたい。