「うぅ~ん、マズイッ!」と飲み干していうのは青汁かなにかの宣伝だったか。
コップに八分程度入った白濁した液体がせめて濁酒ならと思っても仕方ない。
何度飲んでもこれが苦手なのはどうしようもない。
一緒に飲む炭酸もソーダーやビールなら何てことないのにな。
味自体は粉っぽいシェイクと思えば我慢は出来るのだが、
つい出るゲップがどうにも上手くいかないのだ。
胃の検査でバリウムを飲む必要性も頭では十分に理解しているはずだが
身体の方は毎度毎度とても非協力的なのだ。
責任転嫁する気はないが、それにしても上から目線で高圧的なのが胃カメラのレントゲン技師。
電動の回転台にもたれて位置を変える手順が判りづらい。
こちらが中空に不安定な姿勢を強いられているのが判っているのだろうか。
医師免許やレントゲン技師取得者であろうが俺は患者やないの、お客様だっちゅうの。
我儘だなんて誤解しないでくれよ。
自慢じゃないが俺は山ほど持ってる不満は決して微塵も表に出すことのない
お上や体制側に対してはこんな奴はおらんだろうと思われるくらいに従順な男なのだ。
寄らば大樹クンと呼んでもらっても構わないくらいさ。
息を止める、体を捻る、戻す、静止するの一連動作の指示が本当に機械的で
あまりに早過ぎて体制を整える暇がないのだ。
センター受診者の中では真ん中くらいの俺でそうなら年寄りには尚更だろう。
これを読んで心当たりのある関係者は一考願いたい。
尿や血液検査の結果は後日となるがそれ以外の項目は上々だ。
そりゃそうだ、いやそうでなければ困るわな。
3週間前から酒は一滴(注1)も飲まず野菜ばかり食べ続けてきたのは
今日の日の為なのだから。
フフㇷ、結果体重3キロ、体脂肪率4%減は(注2)首尾良くいったほうだろう。
老眼の進行だけはやむを得んところだが、血圧、心電図、聴力も無事クリアとなった。
よしっ、今晩は久々の祝杯といこう。
ショーチュー嬢、待たせて申し訳なかったね。
今宵はゆっくり可愛がってやるぜ、しっぽりと一夜を過ごそうじゃないか。
注1)家庭内に限ればそうだが実は先日の九州出張で相手もあり少しだけ・・・。
注2)嘘ではないが元のデータが記載されていないのがポイントである。
誇大広告や詐欺商法にも散見される数字のマジックなのだ。
特に投資、健康、美容系等では母数とか比較根拠に乏しいものも多くあるので要注意。
なんて話はおそらく誰も期待してないのは十分認識しているつもりだ。
結局どこのタイヤを付けたのかって事は忘れた訳じゃないぜ。
ネタ不足な窮状を理解してもらいたい。
ではいよいよ本題に入るとするか。
選考漏れたTOYOの場合PROXESのT1Sportが隠れ2位だったのは
前回書いたのが最大のヒントとなっただろう。
人生の酸いも甘いも噛み分けた大雪氏に見透かされたように結果的にグリップ力を優先となった。
この車のスポーティさを活かすタイヤが欲しかったのだ。
これで残ったのはTOYO以外のBS(POTENZA、PZX)、DP(VERUO)、横浜(ADVAN)、
グッドイヤー(EAGLE LS Premium)、ミシュラン(Primacy3、PilotSport3)であった。
REGNOは評判ではおそらく一番乗り心地が良いだろうが反面グリップ力で脱落、同様にP7も外れる。
その前にNEROはTOYO同様に同サイズがなくカットとなりピレリーも全滅となる。
但しREGNOと同系のADVAN、VERUO、EAGLE、Primacyは後発だけに総合力が高いと思われ残置。
おそらくグリップ力だけもTURANZAよりは上ではないのかの期待も込みである。
さてここでホイールを選んだ時に最近姿を見かけぬアキラ氏とのやり取りを思い出してもらおうか。
「バネ下重量効果」と呼ばれるものだ。
通常の走行でどのくらいの効果があるのかどうかの疑問はあるが、
ホイールを軽量化することによりタイヤの路面追従性が良くなるだけでなく、
加速や燃費にも影響があると言われる効果のことである。
因みにバネ下の1キロ低減はバネ上の4キロ~10キロにも相当するとの説もあり、
ミーハーな俺もプラシーボかも判らんと思いつつも
ミニバン時代にレイズの鍛造品で出足の軽さは確かに認めていたのである。
主に経済的な事情でオヤジ号には鋳造のRSM9を装着したのもその中で最軽量だったのが理由である。
これまた素朴な疑問であるが誰もがホイールの軽量化には敏感で
これとあれでは1本当たり1キロ違うとか300グラム軽いなんて言うくせに
案外タイヤの重量には頓着ないのである。
軽すぎるタイヤの強度を心配向きもあるだろうが、
そういう者に限って自分のタイヤの重量すら知らないのではないのか。
いやそれ以前に重さについて考えたことすらないだろう。
一流メーカーの商品であれば強度や耐久性等の最低限の品質は
確保されているのは当然なのにである。
メーカーサイドもホイール重量は全てではないがカタログ記載するものの
タイヤとなると殆ど載っているのを見たことがない。
だが便利な時代になったものだ。
今ではネットでSNSを始め個人の愛好家の情報が満載されているのである。
結果は意外な事実が判明することになる。
グリップ力だけならまずトップのPOTENZA擁するBSが一番重たかったのである。
今回BS勢が敗退した最大の原因はこれである。
国内メーカーではTOYOが軽く、
因みにPROXESがしぶとく2位に食い込んだのも重量を加味された事も含まれていたのだ。
調査は更に驚くべき最終結果を迎えるのだった。
1番軽かったのが何とメタボなこいつだったとは・・・。
ミシュランのタイヤは候補の中では最軽量である。
重いBSとはこのサイズで1本1キロ~1キロ半の差があるのは大きい。
最大効果10倍と考えれば4本で60キロのダイエット効果となる。
これはラマダンどころでは到底実現不可能な数値ではないか!
考えてみればTURANZAのゴツゴツした硬さもビードワイヤーの編み方や
量の多さが関係あるのではなんて邪推してしまうな。
勿論BSにはREGNOのように静粛性の高い商品も作られているので
ワイヤーだけの理由ではないのは明白である。
2種とも残ったミシュランは両方ともサイズ設定が合うのに加えて
キャッチコピーもなかなか秀逸なのだ。
PilotSport3 「モータースポーツで磨き上げた運動性能と快適な乗り心地を両立」
Primacy3 「あらゆるシーンで優れた快適性と高い走行安定性」
うたい文句は完璧だがその違いはどうなのかって思うよな。
決めた以上はケチをつけても始まらない。
善意的解釈で先はスポーツ性の高い物に快適性がプラスされ、
後の方は静粛性、快適性に優れた物に走行性が付加されたと言いたいのだろう。
俺の希望から考えるとPilotSport3しか答えは残っていなかったという事になる。
こいつはドライグリップのスポーツ性に加えて抜群のウェット性能があるのも
凄く試してみたい気持ちになった一因でもある。
この車に乗り換えてすぐの九州出張でのゲリラ豪雨で酷い目に遭ったのも教訓になっているは間違いない。
これから迎える本格的な梅雨時期に高速走行の多い俺にとっては頼もしい限りだ。
装着して400キロ程度走ってみたところでボチボチ試乗記といこう。
但しまだ山道やワインディングはなく一般道と高速道のみの感想だ。
![140513_110059.jpg](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/3f/e4c12c9aa7595a07d770aca0645db1f2.jpg)
中低速域ではTURANZAと同等程度の静粛性だろうか。
いやTURAが残り4分山というのを考えれば若干ミシュランの方が騒がしいかな。
厳密には音ではなく振動なのである。
低速で窓を全開で住宅街を走ってみてもやはりそう思う。
決して無音ではないが聞こえてくるのは寧ろ風切音の方が大きいくらいだ。
エアコン使用で窓を閉めることが多いのを考慮するとやはり直接音より
ただこのタイヤの場合、俺にとっては特別不快に思うレベルでない振動なのだ。
TURAのゴツゴツと比べて振動の大きさレベルは変わらないのに
Pilotの方は角の取れた柔らかさを感じるのだ。
そう考えると評価は当分先になるが耐久性(耐摩耗性)は最高のTURAの圧勝だろう。
最初からこの部分には多少目を瞑るつもりだっただけに
俺としては30000キロ持ってくれれば最低合格ラインとしよう。
メーカー擁護する意味ではないが以前にボデーダンパーの使用感でも書いたように
路面からの情報伝達という意味で俺にとっては適度な振動はノイジーどころか丁度良い具合だ。
またそれは高速域になると形勢逆転し中低速とは反対にTURAより若干振動が少ない気がする。
先と同様これも新品と中古品との比較と考えればイーブンなのかも知れないが、
例のクルコン(PWモード4)で走行してみたところ
路面継ぎ目を乗り越える際の突き上げがないのに気がつく。
ゴムにダンパーが付いているようなタンッタンッ的に通り過ぎていくのはかなりの違いがある。
まだハードな走行をしていないのもあるがスポーティなタイヤと聞いていた割に
拍子抜けするほど極々普通のタイヤである。
敢えて違いを見出すとすれば高速道での変化はスムースなレーンチェンジだろうか。
ステアリングを切った方向にスッと変わるのは純正とはかなり違うな。
低速走行においても坂が多い自宅近辺では昇りながら曲がる時に
今までならキュキュッとタイヤ鳴りしていたのもしなくなった。
確かにグリップ力はありそうに思う。
返品する可能性はおそらくないが、世界最大規模のタイヤメーカーの自信の表れなのか
ミシュランの今回の候補品2種については新品装着から2ヶ月以内に気に入らなければ
交換または返金してくれる「60日間保証」というのも付いていて、
それにはなんとショップで別途掛かった工賃まで含まれるのである。
返品率は5パーセント以下らしいが、いざとなればPilotSport3を里帰りさせる事も可能である。
2ヶ月後にPrimacy3になってる事のないように精々頑張ってくれよな。
![140511_094611.jpg](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/ca/e79d3c2f71cc6ecee952aafb9625adba.jpg)
これから暫くコンビを組む相棒については折につけ機会があればまた報告していくつもりだ。
それより随分と引っ張ってしまいここまで読み終えた者がどれだけいるのかが問題だがな。
おっ、もうこんな時間か?
夢中で説明しすぎて鹿児島から来た彼女を待たせていたのを忘れていた。
悪いが急いで行かせてもらうぜ、じゃあまたな。
(了)