車好きオヤジのブログ

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気分だけは佐久間公

2018-12-31 12:30:00 | インポート

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「積もらなくてもいいですけど、もう少しだけでも雪が降れば

チェーンやスタッドレスタイヤの注文が殺到するんですけどねえ。

全然ダメですわ。」

 

近所のスタンドの店員が嘆いていた。

 

関西でも寒波が来るかとニュースで報じられた日の朝だった。

こちらは事前にスタッドレスを装着し用意万端のつもりが

肌寒いながらも肩透かしを食らうように好天だ。

 

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今年初めに衝動買いしてしまった20ソアラ、

私にとっての通称2号もトラブル続きで殆ど距離を稼ぐことは無かった。

 

原因究明に時間の掛かった水温計の問題がようやく落ち着き、

夏場に旧モデルを安く調達しておいたスタッドレスにも交換し、

少し乗って楽しもうと思った矢先の先週。

 

時間を見つけて車内を清掃していた時のことだ。

クリーナーのスプレー缶を吹き付け

専用のタオルでセッセと磨いていると

見たくもない嫌な物が目に入った。

 

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ATシフトレバーの付け根にあって変速に伴って動く

樹脂製の埃侵入防止用のカバーにクラックが入っている。

 

今まで気づかなかったのはひょっとすれば清掃で拭いた際に

出来た傷だろうか。

ネットで調べてみればこの部品も20定番の不具合とある。

 

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樹脂製のこの部品も30年も経つと硬化し、

少し触れるだけでも割れやすくなるらしいが、

ギヤの変速をする度に動く部分となればイカレルのも時間の問題だったろう。

 

シフトレバーシャッターと称される

薄い30センチ定規みたいな物だが既にメーカー在庫は無し。

修理する方法は中古品を見つけるか自作するかしかない。

 

いずれにせよ一旦シフトレバー周辺のカバーを外す必要があるが、

そんな技量も時間もない私には方法が決まるまでは

無理には乗らず放置するだけとなる。

 

クリスマスも過ぎたというのに

ずっとこのまま

年末をブルーな気持ちで過ごす気にもなれない。

 

この時期に忘年会や飲み会が続くのに乗じて

プライベートな食事会でもするとしよう。

 

「今日どこかで旨い物を飲み食いしに行こうぜ!」

友人の何人かにメールして最初に反応があった奴と行くか。

 

5分もせぬ内に返信あったのがE。

以前から時々一緒に食事をする女性。

今年もホルモンや焼鳥を食いに行った女傑である。

 

若かった頃はヤンキー娘、その後は水商売の世界に入り、

知り合った包容力のある男性と結婚して

10数年くらい前までは自分の店を持つママだったが

店も辞め今は子供も孫もいるただの家庭の主婦。

 

ある飲み屋で互いにズバズバ本音で言いたいことを言うのが

気が合ったのか仲良くさせてもらっている。

 

またカウンター内目線で店のホステスや客に対する観察力も鋭く

またリアルな裏話なんかも面白くて楽しい上に

歌わせればプロ裸足となればストレス発散には申し分ない。

 

惜しむらくは美人な上にグラマーなボディの彼女と

淫靡な関係にはなりそうもないことくらいだろうか。

 

男女の関係でなくとも互いに連れ合いがいる者同士となれば

多少は後ろめたい気持ちが出そうなものなのだが、

「今日はオヤジさんと一緒なら朝まで帰らんでええよって

うちの旦那が言うてくれたわ。」

会うなり言われるとそんな気分も急激に萎えてしまうてなもの。

 

大体がこちらは明日も仕事。

適当にパッと食ってパッと帰るとしよう。

 

彼女の旦那はチラリと見たことがあるが面識はない。

去年だったかある店で待ち合わせをしていて

時間ギリギリに店に車を横付けしてやってきた時に

運転して送って来たのがEの亭主だと聞かされただけ。

 

たまたまこの日の昼休み、弁当を食べてウトウトしてると

数か月前に行った店の大将から携帯に電話があった。

活きの良いフグが入ったので是非どうぞと言われていたのだ。

 

食欲はあまり無く一人だけなら行くことはなかっただろう。

Eと一緒なら大将への義理も果たせるし一石二鳥である。

 

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野菜を食わずフグだけ食べるEも流石に2人前は

厳しかったようで結局〆の雑炊はおろか、

唐揚げは持ち帰り用にと包んでもらうはめに。

 

焼酎だけはボトル1本空になっていた。

 

さてこの後、軽くどこかで一杯やる程度で帰れるのだろうか?

事故や事件は予期せぬ時にやってくるものを味わうことになるとは・・・。

 

 

(続くかも)

 

※尚、毎度の通り本文はフィクションであり、

  似たような人物や場所等あったとしても一切関係はないのでそのつもりで


二人の夜は深更に

2018-12-19 17:30:00 | インポート

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「まずは乾杯~!」

生ビールのMと私の焼酎水割りでグラスを合わせる。

取りあえずのアテは鶏の胸肉おろしポン酢と山盛りしらすのさっぱりサラダ。

 

選んだ場所は全国的にチェーン展開している大衆居酒屋だった。

似たような店が多いこの地で営業を続けられているのは

何かそれなりのウリがあるからと思った点と

以前このチェーン店を利用したことがあったので、

一定の範囲で当たり外れも少ないだろうというのを考慮しただけ。

 

Mの方も好き嫌いはないので何処でも良いと遠慮気味に話しながらも

「せめて座れるところなら・・・。」と言ってたしな。

大阪も12月に入ると流石に夜は冷え込む。

何もビニールハウスみたいな場所を好き好んで選ぶ必要もあるまい。

 

見かけより広い店内は4人掛けのテーブル席で

着座して目の高さ程度にウッド調でその周囲を囲ってあった。

大衆的な店なのは間違いないが案外個別感がある。

 

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今回急ではあったが実はMには以前から機会があれば

また是非会ってみたいと依頼していたのは私の方。

 

連休を取って一人旅に出てきたと言うM。

7月に見た時より若干ふくよかになった気がするが

あの時より少々元気がなさ気な様子。

 

昨日は名古屋に寄って来たらしいが

仙台から長距離運転でお疲れモードなのか。

だが今朝からユニバーサルスタジオジャパン(以下USJ)に一日中

行っていたのだと聞けば気のせいかも知れない。

 

USJに関しては説明不要だろう。

大阪にあるTDLみたいな娯楽施設で私の自宅からは

車で1時間程の場所にはあるものの、

彼女とデートするような若かった時代にはまだ出来ておらず、

結婚してからも子供を連れて行く機会も無かった為、

その子供もとっくに成人してしまった今、

行きそびれてしまい結局一度も行ったことがないのだ。

 

話を戻してMに対する印象はやはり思い過ごしでは無かった。

なにやら過労による体調不良で暫く入院していたらしい。

確か営業系の仕事だったはずだが・・・。

 

医者から仕事を止められるくらいに悪かったようで、

ビールをジョッキで飲んで大丈夫なのかと心配になったものの、

体調が良くなったのを機のリハビリ兼リフレッシュの為の休暇なので

元気ですと言われてようやく安心して呑む気にもなれた。

 

元々Mと一度ゆっくりと話をしてみたいと思ったのは

とにかく正真正銘の車好きという点に尽きる。

その大前提として素直で楽しい青年だからなのは初対面の時に確認済。

 

SNSでもチラリと見せるその豊富な知識、

またDIYするだけの技量もあって

私にはまず到底無理なことも出来る憧れる存在でもある。

 

年齢だけはおそらく一回り以上若いだろうが話をすると

何故か同年輩以上の者と会話しているような錯覚に陥る。

いや正しくはこと車の話をする限りにおいては

年齢が逆転したかのような感覚になる。

 

聞けばMの父親が自動車関連の仕事をしていた影響で、

小さい時から休みの度に遊園地よりカーディーラーに連れて行けと

せがむような子供だったらしい。

 

過去何十年分の国産各車のカタログを保有しているのも

絵本代わりだと考えればそれも頷ける。

 

父親もきっとそれが嬉しかったのだろう。

その内に自家用車を購入する際には子供のMの意見を聞き入れて

選ぶようになっていったそうな。

 

親の年齢は聞き忘れたが、そう考えればMのキャリアは見た目ではなく

80歳程度の一子相伝、北斗神拳みたいなものだろう。

こちらは10代後半からのデート用に考えた頃と思えば精々40年ちょっと。

喩えりゃ正直「ふぎゃ、ほげっ、」で自分が死んでいるのにさえ

気づかぬ雑魚キャラみたいなものだな。

 

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そんな者に対しても第一印象通りケンシロウならぬ

トキのように優しく接してくれるMを前にすると

決して頬に反対側の手の甲を当てるようなタイプではないこちらも

思わず「惚れてまうやろっ!」となってしまうようなナイスガイだった。

 

元々知り合ったのはSNS上で共通の知人の話題が出るのは至極当然なのに

殆どと言ってよいくらいにそういう話にならなかったのも

余りに彼の車そのものに対する話が豊富で面白かったかったからに他ならない。

 

唯一その翌日に奈良のHさんとか大阪のSさんとの

飲み会があると聞いたが、きっと彼等とは私が及び知れぬ

長い付き合いの面子で使い分けしたのだろう。

 

興味深かったのはM家の自家用車遍歴の数々。

またそれらの車に対するインプレッションとか

現在所有のVW車に至った経緯などなど。

 

互いに満腹になってこれ以上食い物を頼むのも辛くなってきた。

時計を見れば22時。

これで別れるにはまだまだ惜しい。

河岸を変えるとするか。

 

路地を少しうろつくと更に奥まった場所に「BAR」の文字が。

そこで引き続きMの話を聞くことしよう。

 

この辺りから残念ながら記憶がかなり怪しくなってくる。

ここ最近はどうも体力の低下に伴い酒にも弱くなったものだ。

奥のカウンターと手前に丸テーブル席が3つ程ある小さな店だった。。

 

カウンターには既に数名の客が座っていて

空いていたテーブル席に座ったのは間違いない。

 

かなり浮かれて興奮してしまったからか、

はたまたバーのウイスキーでベロベロになったせいか、

ここから先の話は上手に煽てられ一方的に喋っていたようだ。

いや、待てよ、

ひょっとすれば最初の居酒屋でMに

究極奥義「北斗2時間痴呆拳」を秘孔に放たれていたのはないのか?

 

気づけばニコニコ微笑むMの顔だけはずっと変わらない。

まあそうだったとしても秘孔を打たれた後ではどうもしようもない。

 

明日の仕事をチラリと頭をかすめたものの、

もっと色々とMに聞きたいことが山ほどあるし

もう少しだけ長居をするとしよう。

 

こちらは既にもう単なるヘベレケ酔っぱらいオヤジ。

話題は車から調子に乗って政治、経済、

はたまた天下国家みたいになってしまったような・・・。

 

やはりもう手遅れだ。

恐るべし北斗神拳の威力。

 

次に気がついて、ふと時計を見れば午前12時半。

 

これは酔いも急に醒めるくらいに正直かなりヤバい。

今日は土曜日とは言え明日も仕事だけに取りあえず帰宅せねばならない。

興の乗る話を中断し慌てて店を出た。

 

急き立てるように駅前でMと別れたのだ。

プラットの時刻表を見れば辛うじて内回りの終電が残っていた。

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そいつで何とか大阪駅まで戻れたものの、そこから先の電車はもう無く、

這う這うの体でタクシーで帰宅するはめとなってしまった。

 

20代前半の頃に大阪でのコンパで投合し、

カップルになったた女の子が実家は奈良で、

カッコつけて送って行くと言って帰れなくなったのを思い出す。

 

今回は幸いバブル時代には考えられない位にガラガラで

タクシーもすぐに乗れ、道路も空いていて案外早く帰宅出来たのだった。

 

次する時はやっぱり梅田界隈にしよう。

 

かくして後ろ髪を引かれつつMに別れを告げた私だったが、

自宅に戻った頃ようやく窮極奥義か目覚めることが出来た。

 

「無想転生 」だったのか。

有難うさらばM、また会う日まで。

(おしまい)


ディープペガサス

2018-12-15 09:30:00 | インポート

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日本を代表する大都市といえば東京、

そしてその次と言えば大阪だろう。

 

だが似て非なる部分がかなりあるのをご存知だろうか。

 

それは単に勤めに行く会社や住む人達だけでなく

地勢的な部分が大きな原因のひとつとなっている。

 

まず東京は言わずと知れた日本の首都だが都市という意味では

大阪は府ではなく市をさす場合が多い。

人口ではそれら2つに続く愛知も都市ということなら名古屋を指すのと同様である。

 

日本人が東京一極に集中しすぎたせいでそこに住む人達も

その親や祖父母も含めて地方から来た者が多いのもそのせいだろう。

だが大阪は土着意識が高いのか何代もその地に住み続けている感があるのだ。

生まれも育ちも関西ネイティヴな私にも東京の知人は数多くいるが、

その彼等をして東京は日本で一番田舎者の集まりだと言わしめるのは

そういう面を表わしているからではないだろうか。

 

不動産では戸建て、マンション、持ち家、賃貸に関係なく

東京は都心部に対して放射状に広がるように住む場所を求めるのは

当然離れるに伴って価格が変化してくるので一定の理解はできる。

 

遠くになればなる程、地価は下がり同じ広さなら安くつくし、

都心部までの交通機関の料金や通勤時間と睨らめっこになるだろうからね。

 

だが面白いことに大阪を含めた関西は少々違うのだ。

関西は引っ越す前と同じ鉄道沿線とか国道だとかの近くにしか移らないのである。

阪神間の者は阪神間で住まいを探し、北摂は北摂、泉南も同様な傾向なのだ。

厳密には阪神間と呼ぶ場合は西宮や芦屋、神戸は兵庫県なのだが。

 

関西圏以外の者には判りにくいだろうが、それぞれの地域での違いというのか

住みやすさや大袈裟に言えば文化すら微妙に独自性があるからだろう。

単に梅田や難波に対しての距離だけを優先している訳ではないのは断言できる。

 

これが歓楽街、飲食街となれば傾向は更に顕著になる。

JR大阪駅とほぼ同じ場所にある阪急、阪神の各梅田駅を中心とした「キタ」と

難波や天王寺、阿倍野界隈の「ミナミ」だ。

 

この読み通りキタは大阪市の北側に、ミナミは南側に位置しており、

極端な喩えをすればキタが東京の銀座でミナミは新宿という風な印象だろうか。

 

キタは大人の紳士、淑女で高級なイメージ(あくまでイメージ)で

ミナミは大衆的な若者の街といった風情である。

 

そのキタとミナミを東西南北に地下鉄網がいくつも張り巡らされており、

またJRは北の大阪駅から南の天王寺駅を頂点とした

円周上に環状線が走っている。

 

環状線の駅がひとつ変わるたびに街の風景や雰囲気が変わるのは

他の地方から来た客が乗っていてもおそらく気づくだろう。

暇な、いや時間に余裕のある方なら退屈しのぎにそのまま乗り続けると

一周廻って元に戻る小一時間で多彩な大阪の街並みを味わう

安上がりの観光気分も可能なのだ。

 

その環状線を大阪駅から時計廻りに一駅進むとT駅がある。

因みに環状線は時計廻りを「外回り」、反時計廻りを「内回り」と呼ぶ。

 

一駅程度では当然まだキタに属するT駅だが改札を降りると周囲は

大阪駅や梅田駅界隈とは全く違う場所なのだと驚くだろう。

 

 

(ここで一旦小休止)

私のことを既にご存知なら理解いただけるだろうが、

タイトルから先のジャパンカップを世界記録でぶっちぎった3歳牝馬、

アーモンドアイみたいな話の展開には全くなりはしないので

そう思ってここまで読ませた訪問者には書くのも忍びないが

単にこのままダラダラと続くので悪しからずというしかない。

但し次の有馬記念でアーモンドアイがテッパン級の

大本命になるのは間違いのないところではあろう。

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Mから連絡があったのは3日前の夜だった。

ある車系SNSで1年程前に交流があったのをきっかけに、

そのオフ会が今年の7月に有馬で行われた時に一度実際に会ったことはあった。

 

男の年齢には興味はないが少なくとも還暦親父よりは遥かに若く、

それでいて車に対する薀蓄は無論、非常に情熱のあるのが判った。

わざわざ私の為に20ソアラの発売当時のカタログまで持参し、

見せてくれたのも嬉しいサプライズだった。

 

また参加した中ではおそらく1番若いながらも記念にと

洒落た小品を参加者全員にお土産として配ってくれる

気遣いも出来て非常に感心したのもあって好印象を持っていた。

 

オフ会の宴会では席が離れていた上に夕方合流、1泊して翌朝解散と

短時間しかMと直接話が出来無かったのだけが少々残念だった。

 

突然の連絡で驚いたものの車で仙台からの旅行の途中に大阪に寄るので

都合が良ければ会いたいと書かれてあった。

当然即OKの返答をする。

 

大阪ではどこに泊まるのかと問い合わせた返事が冒頭に紹介した

T駅前のビジネスホテルだったのである。

 

T駅周辺の土地勘は疎いだろうMとは駅改札出口でと待ち合わせすることに。

とは言っても私自身T駅には行ったことはあっても地元というには憚る、

自宅からは電車で1時間程度の場所に住んでいる。

待ち合わせ時間より早めに現地に行き近辺を下調べ代わりと散策してみた。

 

駅の北側はオフィス街で南側が飲食街となっている。

その南側を改めて眺めてみるとキタとは思えぬ大衆的で雑多でいて活気がある。

関西弁で言うと「ごちゃごちゃした賑やかな」街だ。

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商店街をぐるりと廻ってみると何処も通路は狭く

アーケードも低い通りが続く。

正しくは通りというより路地と表現すべきかも知れない。

 

洒落たレストランや小料理屋みたいな落ち着いた店は見当たらず、

行けども行けどもあるのは「焼鳥屋」、「ホルモン屋」、「おでん屋」か、

後は精々「立ち飲み屋」ばかり。

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通路に面した部分にはビニールテントが垂らされて、

少しでも店を広げて使う工夫がされている。

こんな簡易な囲いでもいわゆる屋根と壁に相当するような物を

設置すれば建築物と法的には見なされ当然違法である。

おそらくどうせお上なんて気にしない人達だろうし、

ある意味役所や警察も容認しているのかも知れない。

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当初Mと会うのは梅田辺りにしようかと考えていた私だったが、

待ち合わせの相手が女性ならばいざ知らず気が置けない男なら

こんなディープな場所で飲み食いするのもありかと思うようになってきた。

 

私自身まあ今後も一人でここにわざわざ来る用向きもないだろうとなれば、

遠方の地から来てくれる相手は尚更プライスレスだろ。

 

結局散々辺りをうろついたものの何処も殆ど同じような店ばかり。

札幌のラーメン横丁みたいに同業種が乱立しているのは客にとっては

当たり外れのないコスパの高いリーズナブルな環境だとも言えるではないか。

 

そんなことを考えながら駅に戻ってしばらくするとMがやってきた。

 

(続く)

 

※この話は実際にあった話を参考にしたフィクションであり、

 実在の場所や人物には一切関係がないと書かせてもらっておく。

 また地元民からそんなことないぞという苦情は

  単なる主観、私の思い込みも当然ありということでご勘弁。

 あったところで受付はしないので含みおき願いたい。


筍で健康回復

2018-12-08 19:00:00 | インポート

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天高く馬肥ゆる時期を過ぎても旨いものは旨い。

 

決して贅沢なものでなくて良い。

後は食事を楽しく美味しく出来るだけの体と心のゆとりさえあれば。

 

宴会シーズンでもあるがこれからなら暖かいものが好まれるだろう。

そうなりゃ鍋がその筆頭だな。

 

小さかった頃、たまのすき焼きなんて時には兄弟で大騒ぎだった。

肉の取り合いは同世代の誰もが経験あるだろう。

 

今思えば経済的な面もあったろうが我が家では

子供は生卵1個を半分に分けて与えられてたのもあって、

1個丸まま自分用になった時には嬉しかったのも懐かしい。

 

結論を先に書けば季節に関係なく

日本では一年中全国各地に美味しいものがあるのだ。

なんて考えながらFMラジオを付けながら車で走ってると

似たようなフレーズが聞こえてきた。

誰が作ったのかあちらの方はかなり洒落てはいるがね。

 

 

(以下転載)

 

「恋を始めるなら」

 

恋を始めるなら春の方がいい

散る花を見るさびしさを埋められるから

 

恋を始めるなら夏の方がいい

駆け引きをしなくてもお互い無防備でいられるから

 

恋を始めるなら秋の方がいい

食べ物が美味しければ一緒に出かける口実に事欠かないから

 

恋を始めるなら冬の方がいい

子供のように温もりを求めても恥ずかしくないから

 

(以上転載終わり)

 

俺の場合なら年中発情期みたいな詩になっただろうか。

残念ながら現実は気力、体力は尽き果て、

肝心の相手すらいない状況では話にはならない。

だがやはり人間、色気も食い気もオールシーズンいつでもOKということだろ。

 

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2号も俺同様に各部が老朽化してきている。

水温計の表示が上がらない件はお伝えしたとおり。

 

当初に交換したエンジンフードを開けて見えるそれらしきセンサーは

エンジンの制御用の物だったのだ。

 

メーター用に行く配線のセンサーはそのままでは見えなくて

エンジン下部から出ているのを隊長から教えてもらったのである。

 

蛇の道は蛇、その部品のメーカー在庫確認までしてもらえるとは、

俺でなくても最寄りのディーラーで取り寄せ可能というものだ。

 

本来付き合いのあるディーラーが調べればすぐに判りそうだと思うあなた。

高年式車を別として故障の原因追及に時間も掛かる上、

特定できたとしても部品在庫の有無や交換した際の保証まで含めて

メーカーとして本音は出来るだけ関わりたくないのが古い車なのである。

儲かるどころか下手すりゃ苦情だけ受けるリスクが大きいという話なのだ。

 

また実際にメーカー在庫がある部品でもそれを知らずにネット購入してしまう

俺みたいな素人相手に、つまりかなりの高値でも販売するような輩もいて

結構この判別はごく普通の一般ユーザーには難易度が高いのである。

要はその車に関しては知識は勿論、情報ネットワークなども必要なのだ。

因みに今回購入の部品代は定価の3000円程度で済んでいる。

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正式名称は「ウォーターテンパラチャセンターゲージ」と呼ばれる代物。

水道用のホースや配管に使う継手の先にセンサー端子があるような物だ。

この写真より実際は遥かに小さな全長5センチ程度の部品である。

えらいもんですな。

こんなちっぽけな部品を一つ交換するだけで

今まで全く原因不明となっていた不具合も即解消。

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エンジンを始動するとインパネ内のゲージは元気良く復活したのである。

慧眼の20特殊部隊の隊長にもお礼の連絡をしたのは書くまでも無い。

また散々調べても究明出来なかったディーラーの工賃はサービスだった。

 

申し訳ないので主に経済的な事情で先送りとなっていた物をついでに装着。

 

前後ともに記録できるドライブレコーダーである

先に装着済みのナビと連動できる物もケンウッドから出ていたのだが、

諸々の条件を考慮した結果、敢えて別体の他社製品を購入した。

http://www.j-e-s.co.jp/mirumoeye_specification_31m.html

オマケ的な部分で2号は頻繁に乗らず然程飛ばす運転することもないが 

こいつにはGPS機能を使ったオービス検知音声案内があるのも

保険的な意味では助かっている気がするな。

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1号には前方用しか無いが最近社会問題にもなっているアオリ運転や

先日の1号みたいな追突事故の際には役立ってくれるかな。

尤もその時が修理可能かどうかは保証の限りではない。

何といっても古い車だからな。

 

後期高齢の淑女には精々安全運転で可愛がってやるしかないだろう。

 

 これにてひとまずイッケンらくちゃ~っく!