車好きオヤジのブログ

車好きオヤジのブログです

鰯の頭も何とやら

2016-02-29 19:50:00 | インポート

IMG_0796-667x400.jpg

何てことのない毎日でわざわざ書くほどの話題じゃないんだけどね。

 

今の車になって「快適走行化」対策をちょっとずつやってきて

遂にというのか、とうとう禁断の分野にまで足を入れてしまったというお話。

 

先週アマゾンで本を買うついでにポチっちゃったのよ。

 

318fh8U8ygL.jpg 

「+PPL」なる物である。

 

建前はラジエーター添加剤で冷却装置の循環液の交換サイクルを延ばす為の錆止め材なのです。

 

だけど商品説明によると

○ デジタル燃費計の数値が20パーセントほど良い数値を示すことがある。

○ デジタル水温計の温度が若干下がった。

○ 路面の表面が滑らかに感じるような揺れ心地に変わった。

○ アクセルリリース時の空走距離が伸びた。

○ 空走距離は伸びてはいるがブレーキはカチッと効く。

○ 車内の清涼感が圧倒的に上がる、オートエアコンの風量レベルが下がる。

○ AT車で加速時の回転の上がりと速度の上昇が近しく感じる。

とあり、

その効能は液を投入せずともラジエーターホースにガムテープで巻きつけるだけで

体感できるというのである。

 https://www.youtube.com/watch?v=nEBun1T62xs

https://www.youtube.com/watch?v=eSSBDRavLlg

 

はっきり言えばかなり眉唾と思わざるを得ないわなあ。

実際口の悪い車好きの間では「オカルト系商品」とも言われている物なのだ。

 

私の場合、この効能の中で乗り心地が良くなるという点に興味を持った訳。 

以前より「オカルト系商品」の存在は知っており特に欲しいと思わなかったのに

今回購入したには理由がある。

 

ある信頼できる知人に勧められたというだけの単純な動機。

決して安いとは言わないが近所の居酒屋に行くのを数回減らせば良い程度の価格で

怖いもの見たさ、いや面白そうだって思っただけのことなんだよね。

この商品自体を信じるというより紹介してくれた人物を信用したって事かな?

 

注文翌日に届いたこいつを一人で試すのも面白くないじゃない。

それでオヤジ号を購入の販売店に乗りつけてM社長を呼び出し、

車中で目的を告げると彼も乗り気満々。

 

試走コースまで彼の日常使う近所の荒れた舗装路を走ることになった。

投入前の状態で15分程度走行し使用前の感覚も大体判ってくれたところで

道沿いにあるコンビニ駐車場へ。

 

ボンネットを開けてボトルごとラジエーターホースに巻きつけていざ出発。

先程通ったのと同じ道を走る。

何となくなのだがマイルドになった気がするぞ。

いやいやプラシーボかも知れんな。 

同乗のMはどう感じているのだろうか。

 

私 「おう、どうや?乗り心地は変わったか?」

 

M 「うんそうやなあ。あまり変わってないように思うわ。」  

続けて「いや、全く変わってないのと違うかなあ・・・。」

 

残念ながら宣伝のような効果は無かったかも知れないというのが

今回の結論かもね?

 

でもね・・・。

Mには伝えてなかったので検証しようがない話なのだけど愛煙家の私にとって

車は移動する個室空間であり喫煙場でもあるのは皆さんご存知の通り。

 

昔と違って標準で灰皿が備えられてないので運転席窓側のエアコン吹き出し口に

カップホルダーをセットしそこにカーショップで買った円筒形の灰皿を置いているのさ。

R0000370.JPG 

サスとショック交換前には何ともなかったのに固さから来る微妙な振動からか

ホルダーと灰皿が共振してカタカタ鳴るのがとても気になっていたのが、

ゼロとは言えないまでも何故かはっきりと判るくらいに低減されているのである。

毎日乗って使ってるのでこれは間違いない。

 

KYBとチューハツが馴染んだからというのも考えてはみたものの装着して

1500キロ程度でどれだけ変わるのかという点と+PPLを入れるタイミングで

急になるのも腑に落ちない気がするね。

と言ってこれのせいでサスが柔らかくなってるのなら更に別の意味で興味深いじゃない。

 

理由はともかく何にしてもちょっぴり不思議ではないの。

書いて字のごとく「思ったり議論すべきでない」方が単に面白いだろ。

この世には理論、理屈だけで判断すべきでない事もあるというのが私の持論でもあるのです。

人の解明出来た範囲なんてまだまだそれ以外の部分に比べればたかが知れてるってものだろ。

 

折角大枚叩いて購入した物、Mと別れてから即ラジエーターに入れてみたのは勿論だ。

少なくとも現在までのところこれによる不具合が生じるマイナス面はない。

 

正直期待が大きかったのもあるし確かにタイヤやサスペンション、シートを交換した時ほどの

劇的変化を見出すことは出来なかった訳だが効果が全くないとも言い切れないのは事実だと思う。

ある意味リジカラ装着と同程度の変化は見出せたようにも思える。

でも余程のことがない限り「オカルト系」に嵌ることはないだろうと思うなぁ。

 

私にとっては現時点ではコストパフォーマンス面では少々低い印象になるね。

 

紹介のユーチューブに投稿されてる車の場合、新車じゃなくてなくちょっとくたびれた感じがする。

彼ら皆全員がサクラでないという善意的前提で考えれば、

ひょっとすれば傷んだ車を再生させる機能が優れている可能性もあるかも知れない。

 

まあこれについても機会があればまた続報をアップしてみようかね。

 

信じる者は救われる~かな?(笑)

 

 

(おしまい)


チェリーボーイだったあの熱い夏の夜

2016-02-24 22:33:00 | インポート

d0094245_16374354.gif

二十歳の夏のことやった。

 

彼女もおらず金もなく暇だらけの毎日だった。

 

既に多くの友人たちはバイトで買った中古の車に乗っており、

その一年前に免許だけは取っていた俺はとにかく軽トラでも何でも運転したい頃。

友人たちの車を時々運転させてもらって近場をちょろちょろ走ったものでした。

 

何故なのかよく思い出せないのは特別仲が良かった訳でもない

近所の同級生のKと夜に暴走族狩りにちょくちょく出かけたことだ。

「狩り」と言っても喧嘩をしに行く訳じゃない。

 

Kは元々それほど運動能力が目立つ程でもないどちらかと言うと大人しい

普通の男なんだが大学で自動車部に入って何かに目覚めたように

車に夢中になって競技にも出たりしているようやった。

 

所謂ヤンキーの類はカッコだけの車でシャコタン(車高短)に太いタイヤ、

マフラーのサイレンサーを外して騒音を巻き散らかすようなのが多く、

集団で徒党を組んで走るやつらが殆どでツッパリとか喧嘩は別として

純粋な運転技量は未熟な者も沢山いたように思う。

 

夜になるとそれらと楽しく遊ぶのよ。

彼の車は日産初のFF車チェリーで年式は昭和46年~48年製だったろうか。

 

それも親のお下がりのGL、4ドアセダンで普通のカローラ的な大衆車。

エンジンだけは当時軽量車にはFRのサニーで定評のA12。

 

 

2009072322480888a.jpg 

一見すると完全ノーマルなその車は実はラリー仕様に改造されていて

エンジンは同じチェリーのスポーツタイプX―1Rと同じ代物なのだった。

解体屋で見つけて自分で積み替えるくらいの猛者で、

SU(スキニナーユニオン)ツインキャブレターのクウォ~ンて響くサウンドは何とも魅力的だった。

今のインジェクションしか知らない世代にはどんな音に聞こえるだろうか。

足廻りもダートやラリー用に固めて車高を上げた物なのでサスは確か東京堂だったかな?

 

丸型2灯式のヘッドランプはマーシャルのW反射という

これまた競技で定番の物に換装されていた。

軽量化の為、床の絨毯や防音材も取り払われて鉄板がそのまま剥き身だったし、

競技に時に外すリアシートもボルト2本のシンプルな物だった。

 

こんな車でも当時はエンジン形式が同じであれば合法的に車検も通る

古き良き時代だったね。

 

P1070580.jpg 

スカイラインの代名詞に使われたまさに「羊の皮を被った狼」仕様の車で

夜の六甲辺りに出かけると葱しょった鴨が必ずどこかに走っている。

それを見つけたらまず後ろから煽る。

 

決まったように最初は懸命にスピードを出してぶっちぎろうとするのよ。

競技をしている者と単にアクセルを踏むだけの者との違いは歴然で、

腕といえばそれまでの話、まるで大人と子供の喧嘩みたいだった。

彼らは反対車線も使ってセンターラインを越えて

コーナーを曲がっていくのに対しKは決してラインを跨ぐことは無かったな。

 

考えてみりゃ当然だが反対車線から車が来れば自殺行為に他ならないし、

限られた範囲で車をどうトレースするのかの方が無駄の無い走りが出来るのも

Kから説明されてよく判った話だ。

 

スポーツ走行に不向きと言われるFF車それも地味なセダンに後ろを煽られ、

必死に走る暴走族をからかうのは痛快な遊びやったなあ。

 

自分ではそこまで出せないくらいに結構な速度なはずなのに

Kの運転は全く不安の感じないゆったりドライブ気分やった。

 

散々走って引き離せないと判ると次はこれもお決まりで一旦道を譲るパターン。

今度は逆に煽ってやろうって事なのさ。

それが今度はドンドン引き離されていく訳さ。

 

で最後はぶっちぎって後ろが来なくなったのを見計らって

ゆっくり帰るという感じだったかな。

 

一見無鉄砲みたいなことをするKに恐る恐る聞いてみると無闇矢鱈としているのでは無いらしい。

聞くと高速道路や集団を相手にしないとか諸々の条件があるらしく。

高速では絶対的な馬力の高い大きな排気量車には勝てないが、

山岳路では腕の差でカバー出来るとも話していたように思う。

 

当時のツッパリ君たちは自慢の改造車でチェリーのGLに走って負けた

なんてカッコ悪くて他には言わなかったのもあるだろうな。

 

その車が車検切れになる時に次の車の足しにしたいと

Kから10万円で購入したのが俺の最初の愛車なんだ。

 

今ほどハイグリップでも無いタイヤは1速ですぐに踊る(空転する)し、

コーナーではアンダーステアでタックインするような癖もキツかったけど、

よく走り本当に楽しい車だったね。

AMラジオだけで物足りなくなってラジカセを後席に持ち込んで

カーステ代わりにカーモノを鳴らしていたのも懐かしい思い出だ。

 

面白い車だったけど何と言ってもとにかく騒がしい車内と

クラッチのシンクロがへたって来て減速するのに3速から2速に

入りにくくなったのもあって、

半年程してKとは全く面識の無い友人に12万で売っちゃいました。

 

誤解があるといけませんが2万儲けたなんて思わないようにね。

記憶では検査受けに別途10万以上掛かってますから。

 

それが俺の初めて購入した思い出の車なんだ。

img_0.jpg 


オイそこの下衆野郎!お前だよっ!

2016-02-21 18:25:00 | インポート

011.jpg

 

 

先日私も記事ネタにしたバンドヴォーカルKのグループ名から

「ゲス」という文字を新聞や雑誌、ネットでよく見かけるようになった。

 

当然これは元々から日本語で漢字でも「下衆」とか「下種」なのだけど

改めて調べてみると「下司」てのもあるのは今回初めて知りました。

 

「他人の不幸は蜜の味」、特に有名人のゴシップは我々一般人には

絶好の井戸端情報には間違いないし、ブームだからと言えばそれまでの話だけどさ。

 

マスコミの売らんかな精神で視覚的に訴えればそれで良いと思う発信と

それを受け入れる側の特に若者世代によって本来の意味からは段々とズレて行くんだろうね。

 

言葉や使い方は時代と共に移り変わっていくものでそれを否定してる訳じゃないさ。

でも昔と違ってインターネットとか情報の伝達がそれ以前とは比べものにならないくらいに

猛スピードの今の時代こそきちんと元の意味や使い方も加えるべきじゃないのかな。

果たして「ゲス」を漢字で書ける割合が今現在でどの程度いるのだろうか。

 

 

このスキャンダル以降の自民党の国会議員Mの話もこれまたお粗末だわな。

皆さん既にご存知なので詳細は省くとして露見さえしなければ帰国子女で、

有名私大Wを卒業後に大手生保に就職~転職を経て国会議員になった

エリートイケメンとして認知されていたに違いないだろう。

 

そう考えればこんな奴が国会議員なんてではなくて、

この程度の者が国会議員だけでなく広く政財界、官僚、民間企業の幹部にも

いると考えたほうが良さそうに思うのは私だけだろうか。

ゴキブリは1匹いれば100匹、氷山の一角という言葉もあるではないの。

見た目やキャリアで人を判断するというのは私を含めて誰にでもあると思うけどね。

 

その後も多少無理やり感は否めないものの、お笑いタレントKの女性関係が

2股どころか5股、はたまた6股なんて話題も上げられたりするのは

売名行為まがいで流石に騒ぎにはならんようだ。

そりゃそうだろう冷静に考えれば複数の女性と付き合おうが性的関係を持とうが

独身の成人男性なら多少羨む程度で何ら問題のあることではないじゃないの。

覚えてないかな彼のデビュー当初のキャッチコピーは「ラーメン、つけ麺、僕イケメン」だったのを。

 

 

今回ばかりはいつものお約束の世間話だけで終わりたいところなんだけど、

そうはガズ友、いや問屋が卸してくれないでしょうな。

 

ミュージシャンK、国会議員M、お笑いタレントのKよりある意味悪質な奴。

他人の批判は遠慮なくするくせ、己には人一倍甘い男、

自分勝手で有言不実行な人間、実はそれは私なのです。

 

特にこのコミュニティは皆さん紳士、淑女の集まりだけに非常に辛いのよな。

また多少は気や目に掛けていただいている自覚もあるのが申し訳ないです。

 

悪いのは私、それは間違いなく全くの身勝手なのも承知しています。

詳細を全て今回記載するには毎度のことながらやはり長くなってしまいます。

自分自身も情けないのと恥ずかしい気持ちが入り混じって心中複雑です。

 

少し心を落ち着ける時間を与えてください。

その上で次回正直に告白させていただき改めてお詫びした上でご批判、

いや罵倒かも判りませんが甘んじてお受けする所存でおります。

 

m(_ _;)m

 

https://www.youtube.com/watch?v=wOltzVK5eDE

 


それでイイのだ建前と本音(その4補足)

2016-02-15 12:32:00 | インポート

R0000365.JPG

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=Za100MncWnU

 

 

女「お付き合いではなく、友人関係ではあることは間違いありません。

  とはいえ誤解を招いた軽率な行動だったと深く反省しております。」 

男「親しい友人としてお付き合いさせていただいておりましたが、

  既婚の身でありながら軽率な行動によって世間を騒がせる事態となり

  深く反省しております。」

 

これはもう誰もが知っているあの混血タレントの女性と若者向けバンドの

ヴォーカルが不倫だと騒がれた後に正式にコメントした台詞だ。

 

だが後日の報道で暴露されたライン上では

 

女「友達で押し通す予定!笑」 

男「逆に堂々とできるキッカケになるかも」

 

男「こんな感じで待たせるの本当に心苦しいけど、待ってて欲しい。」 

女「大丈夫だよ!待ってる!卒論できたらいっぱいワガママ聞いてもらおうっとー!」

 

というような会話がされたようである。

 

事の真偽については不明ながら誰でも本音と建前、理想と現実みたいに

実際の思いとその言動や結果がその通りにならないのが当然だし

使い分けもアリと思う訳で、そう考えれば冒頭の件での是非は別として

心情的には十分理解できる話じゃないのかね。

下世話な野次馬根性レベルながら個人的には男がかなり情けないというか

「お前しっかりせんかいっ!」「彼女(または妻)が可哀想やないの。」と

言ってやりたい気持ちだけだな。

R0000364.jpg 

先日アップしたオヤジ号の足回りを交換した記事を読み直すとあまりに主観一辺倒で

真面目なカムリコミュの方たちに誤解を招くかも知れない点と、

あれから調子に乗って既に800キロ程度走行し、

装着当初よりじっくりと純正と比べ違いが確信出来たこともあって補足程度に付記しておきたい。

正しくはまあ誰に頼まれたでもない私自身の備忘録というべきものです。

 

難しいのは例えば「硬い」、「柔らかい」という表現を使う際に何に対してどうなのか、

客観的な数値等で表せないので主観にならざるを得ないのだ。

またそれを感じる私の主観さえもきちんと文章で伝える能力があるかどうか・・・。

 

素人と比べりゃ少々失礼な話になるけどリポートする者がプロのレーサーや評論家の場合でも

専門雑誌を見ていると「素晴らしい」とか「とても良い」、「しっかりしている」等の年中オンパレードな訳で

新型が出るたび同じフレーズでは新旧両方に乗ったことのあるユーザーを除いて

判らない表現をしていると思うのは私だけだろうか。

 

色々事情はおありだろうけど以前書いたタイヤの評論なんて酷いものの最たる例で、

各社一斉の比較記事を載せない(載せられない)不文律なんてとっくに形骸化して、

素人の「みんカラ」とか「価格ドットコム」のユーザー評の方が参考になっているではないか。

もうそろそろきちんとしませんかと関係各位に強く希望する次第ですね。

 

こちらは当然素人のごく少数にしか発信しないブログの特権ではないけれど、

そう考えれてもらって何となくの雰囲気、アバウトに読んでもらった上で

そういう嗜好の人もいると思ってもらうしかないのが正直な気持ちでなのである。

 

私が今回足廻りというのはサス(バネ)とショックアブソーバー(ダンパー)の

2種類の部品限定と理解いただきたい。

 

今更ながら両方とも車を支える物だがサスはコイル定数により衝撃を吸収し、

ダンパーはそのサスの振動を減衰する役割なのはご存知の通り。

「乗り心地」という点では一般的にはそれが柔らかい方がその吸収性が良く、

硬くなると悪くなるが運動性能は向上すると言われている。

 

問題は乗り心地を優先したいと書きながら純正より少しだけではあるにせよ硬いショックに

更には車高が上がるサス交換するのはある意味矛盾、相反することをしているとも思える点だろう。

 

実のところ我々が乗る市販車ではその車の性能要素である足廻りを

メーカーによって購入時点で決定されてしまっているのがその第1因。

重要保安部品であるのが最大の答えなのは承知の上で

人の好みは十人十色、千差万別なのである。

「ノリ心地」てことはその心持ちは人によって違うのが普通だろうということなのです。

つまりはカムリハイブリッド(国内仕様)を発売決定する段階である一定の範囲の

仮想ユーザー層をターゲットにしているのはビジネス面で仕方のない話なのは理解できる。

 

但しそれが最大公約数的に正解なのかどうか案外判らないと思うのは

ここのコミュのAVV50ユーザーのかなりの人達からは「少し硬い」、「突き上げを感じる」、

「乗り心地が悪い」等の主に足廻りに起因すると思われる苦情が多かったように思うからである。

T社関係者が目にすることがあったならGAZOOコミュユーザーの意見も参考にしてもらいたいと切に願うのみだ。

 

せめてオーナーが購入後に自分の嗜好に合わせてカスタマイズ出来れば良いのだけど、

残念ながらこれだけモータリゼーションが成熟されてきたと言われる今の時代なのに

メーカーオプション、アフターパーツを含めてその種類も決して多いとは言えず、

KYBの一部製品を例外とすれば普通の市販車に選択の余地はほぼないのが現状である。

 

辛うじてMC前のカムリにはオプションのモデリスタのダウンサスがあったものの

今は何故かカタログ上から消えてしまっている上、これすら見た目や運動性を上げる為の製品で

決して純正より乗り心地を向上させる物でないのは明らかなのだ。

 

では自動車においての「乗り心地」とは私の場合何を指すのか。

 

車内外から感じる「音」、「振動」、「運転着座の状態」だろうか。

購入後に変更や向上を図る場合に具体的には「タイヤ」、「ショック」、「サス」、

それに加えて主に「シートのセッティング」等になる訳です。

 

面白いことに音や振動に対して私は全く無い状態が理想でないのも事実であり、

一般的に「音」に対しては人間に耳障りな周波数音域とか心地良い音域があるのは

色々な研究で知られている話で「振動」についてもそうじゃないかと思うのである。

例えがどうか判らないけど新幹線より普通の列車のゴトゴト感の方が寝やすかったり

するのに近い気がするのよね。

 

シートもレカロは色々な種類があるけど純正に比べりゃ相対的にはどれもやはりかなり硬い。

だけどもう30年近く愛用しているレカロフリークから言わせてもらうと

単に硬い柔らかいの違いじゃなくて腰や背中、臀部の適度なフィット感は

間違いなく疲れにくいし他のシートに座るともはや違和感を感じる時点で、

レカロは座り心地の良いシートだと表現したりするのです。

加えて私が使っているコンフォートモデルでさえ運動性能もノーマルに比べると良いだろう。

 

KYBとチューハツを見つけて交換した経緯は先に書いた通りなのですが、

これもパーツにアタリついたのかこちらの体が慣らされてきたのか

当初に感じた程の(嫌な意味の)硬さは薄れて来たように思えるから不思議。

客観的にはKYBのSRは純正よりは間違いなく硬いはずなのである。

 

乗り心地を硬さだけで判断する方には実際悪くなると感じるかも知れない。

それと引き換えに得られるものとの折り合いのつけ方をどう考えるかだね。

今、心地良いと感じるのは単品での性能は体感することは出来ないが、

当然チューハツ効果もあるからかだと思う。

 

そのチューハツの方では当初測る度に若干車高値が変わりました。

変わったと言っても2mm~3mmのレベルですが。

タイヤ(空気圧は合わせている)装着で平坦舗装路面上での誤差はあるだろうが、

装着時フロントだけが少し上がり気味だったのが現在は前後共プラス13mm~14mmに落ち着いています。 

特にサスはダンパーより耐久性があり20万キロ走ったとしても1mm~2mm程度しか変化がないと

言われてるだけにこの車に乗っている間はチューハツに多分ずっとお世話になることになるだろう。

 

両方合わせてスタート時の軽さを感じるのは先の報告通り間違いない。

低速時でも路面の凸凹を感じるのは若干修正というところだろうか。

足廻りの交換相乗効果で路面追従性が良くなったからだろうと思う。

今まで気づかなかった振動が判るようになったと表現すべきかも知れない。

ただし細かいヴァイブレーションは私にとって決して不快な振動ではないのも付け加えておきます。

 

燃費については今のところ期待したほどの変化はなし。

コーナリング性能が飛躍的に良くなったのはこれまた前回報告の通りで変わりはない。

 

最終結論として自分にとって足廻りを交換して良かったと思えるのが本音である。

結局というかやっぱり主観だらけで終わるしか出来ないようだ。

ガズ友には想定内の予想通りかと思うがここまで読んでもらった一見さんには大変申し訳ないです。

 

ああ、早く残りの課題「タイヤ」でサマータイヤに戻してどう変わるかを試したいなあ。

あれには純正より遥かに軽量のアルミをセットしているのも違いがあるのかどうかなんてね。

 

結果が芳しくなければタイヤを更に「静音化」に向かうか

それとも「グリップ化」に行くしかない気も・・・(笑)!

もしそんな両極端を試す機会があったとすれば望む結果にならなかったとしても

私自身にとっては貴重な経験になるのは間違いないだろうと思う。

「失敗は成功の母」、所詮趣味の範囲のことなら阿波踊りと同じで「やらにゃきゃ損」てものではないか。

 

それだけの期間オヤジ号と過ごせれば更に愛着も増すってことさっ!

私自身そうなように多くの皆さんの楽しいカーライフをお祈りして終わりとしましょう。

 

(了)


やっぱり「走る」「止まる」「曲がる」(その3完結)

2016-02-08 12:30:00 | インポート

R0000357.JPG 

六甲山は兵庫県神戸市の北にある山でその山系は東西に細長く続き

阪神間においてはランドマーク的存在となっている。

 

神戸や大阪から見える南側の一帯を通称「表六甲」と呼び、

山頂より北側の局所的な範囲を「裏六甲」と呼んでいる。

 

有名な有馬温泉はその裏六甲から北に下ってすぐの所に位置している。

因みに有馬はすぐ北の三田市、東の西宮市に隣接するものの、れっきとした神戸市(北区)である。

 

現在では三宮からは新神戸トンネル、阪神高速を使うと30分足らず、

北からは中国縦貫道西宮北インターの東手前を分岐し、

阪神高速を使うと山口インターから車で5分で行けるようになった。

 

まだ阪神高速がここまで延びる前の30数年前、

当時付き合っていた北区に住むR子とのデートで数え切れないくらいに通ったルートを走っている。

 

暇はあっても金はない時代、時間に追われない限り滅多に中国道さえも使わなかったのは、

経済的な意味だけでなく出来るだけ彼女と一緒に長くいたかったのが本音だった。

今となっては甘酸っぱくてほろ苦い懐かしい思い出である。

ああ、あの娘は今頃どうしているのだろう・・・。

 1718.jpg

なんて感傷的になっていてはロードインプレッションにならないな。

 

 

中国道池田インターを西に向かいながら好きな音楽もかけずに、

交換したばかりのサスペンションに気を払うことにただただ集中だ。

 

80キロ~100キロで巡航して市街地の時と違うとすぐに気づいたのは

やはりショックやサスの減衰力がノーマルよりは若干強い(硬い)点である。

 

路面の継ぎ目や段差を通過する際の振動が交換前よりはっきり判るくらいに伝わってくる。

撥ねる程の感覚ではないが大きな外部入力に対してそれなりに反応するような感じだ。

クラウンに代表されるいわゆるダンナ仕様を好む方には気になる点かも知れない。

あの応接間のソファーを心地良いと車に望む者には向かないだろう。

 

面白いことにもう少し合法プラスα程度に速度を上げてみると、

今度は軽く「タンッタンッ」といなすようにその衝撃が軽くなるからこれまた不思議。

中高速域においては硬さの点ではノーマルとの違いがよく判ると解釈してもらいたい。

少なくとも我慢するというより私にとっては好みの範疇なのである。

タイヤやエンジンみたいに使用初期から段々アタリがついて馴染んでくるのかは

全く不明ながら折を見て経過も報告させていただくつもりだ。

但しその前にこちらが慣らされる可能性は否定はしない。

 

久々の無音の室内で耳を澄ませばタイヤと風切り音だけが聞こえてくる。

挙動が軽くなったタイヤからは路面のアスファルト粒を拾うざらつきさえ伝わってくる。

 

前回書き忘れていたがタイヤはスタッドレス(ダンロップ ウインターマックス)である。

今年はうっすらと白くなったのが1、2度あった程度なのだが長距離を走ることもあり、

例年12月から3月まで毎年履き替えているのだ。

 

タイヤの音や振動に対しては私の場合は頓着ないというのか許容の範囲、

寧ろ全くないよりは足裏情報はあった方が好ましいと思っているのと

足廻りを換えた影響という点では風切りやタイヤの音は今回の試乗目的とは直接関係ない話かもな。

 drive100207-3.jpg

緩やかな上り坂の西宮名塩SAを過ぎるとすぐに阪神高速へ分岐となる。

三車線ある右の追い越し車線から一番左の登坂車線へとハンドルを左へ切る。

 

いつもと同じようにじわりと寄せるつもりがスパッと急に左へ行きすぎそうになったのは

ちょっとビックリする挙動だった。

前回書いたVOXYを積算距離10万キロ手前で純正のサスに交換した時に

似たような経験をしたことがあったのだが、

まだ25000キロしか走ってないオヤジ号だけにへたってる訳はなく、

KYB、チューハツとの性能差と認めるべきだろう。

 

参考までに書くと何故かT社、D社共にAVV50の足回りの推奨交換時期はない。

無制限みたいに思えるが換えなくても安全に重大な瑕疵が発生せずに走行できるというだけで、

決してそのままでずっと快適に走れる意味でないのは賢明なユーザーならお解かりの事と思う。

ディーラーではダンパーからオイル漏れがあったり、サスのバネが折れたり(これは事故以外に考えられない)

しない限りは交換することはないと思っていただいて間違いない。

まあそれだけ一般のオーナーがわざわざ交換しない部品だとも言えるのであるが。

 

だが事実KYBでは使用状況によるものの3万キロを目処とされているようだし、

チューハツの方も新品購入後1年間の製品保証となっている。

純正と同じメーカーの作ったアフターパーツの方がより嗜好性の高い者に使われる前提と推測すると

この期間がいわゆる旬の美味しい時期なのだろうと解釈すべきである。

当然標準装着品並みの耐久性はあるに決まっているではないか。

 

まるでステアリングのラック&ピニオンのギアの比を変えたかのようなクイックな反応には

驚くだけでなく足回り製品の重要性、役割をを再認識するばかり。

 

阪神高速(北神戸線)有馬口インターで高速テストはお終いにしよう。

このまま六甲山系北側を廻ってR176を経由し宝塚に抜けて帰ることにする。

 

山頂を目指す方面ほど急ではないもののその中腹に位置する176号線は狭くて

アップダウンに富む山岳道でワインディングを試すには調度良いだろう。

日常使うことはもう殆どないが昔のデートコースで最も多用したルートの一つでもあり走り慣れている道でもある。

 

とは言えこちら側からは上りより下りが多く、夜で視認性も落ちるので

調子に乗って事故など起こさぬように慎重に走行することに専念しよう。

限界的な走りではなく一般的な速度なので皆さんには参考になるかと思う。

 

比較的空いた道路状況だったが暫く走っているとすぐに前の車に追いついた。

決して煽ったりせず車間距離もあけてゆっくりと走る。

 

中低速でも高速道で気づいたステアリングの反応、回答性が素晴らしい。

下りではエンブレを多用しフットブレーキを最小にする運転をしている。

以前一年生さんや大雪さんに教わった省エネ走行はこういう場合に向かない、いやゴメンなさい。

このシチュエーションで燃費を考えながらの走りは私には面白くないというのが正しい表現だろう。

有難いことに始動からの燃費は18キロ、少々ラフに扱ったところで15以下にはなるまい。

 

コーナー手前でアクセルオフ状態のまま今までならフットブレーキを少しだけ踏んで減速していたような

下りのカーブに差し掛かってもそのままステアリング操作のまま何事もなかったかのように

スッと向きを変えることが出来るのである。

 

カーブが右に左に連続するこの道ではロードスターに代表されるヒラヒラ感が味わえる訳だ。

いやあこれは実に面白い!

おそらくサスペンションを換えたことによってボディ剛性が上がりロールも抑えられているからだと思える。

わずかではあるが車高の上がる事が即ちフワフワするという安易な認識は改めるべきだろう。

 

今回下りが多いのでアクセルを踏みこむ機会が少ないのは残念なのだが、

上りの際には今日は使わなかったTOMSのスロコンをオンにして走るともっと楽しいだろうと思う。

その時には是非ともサマータイヤで走ってみたい。

 

元々世界戦略車でそれも北米顧客を主なターゲットとしているカムリには山岳コースや

狭いワインディングを走るよりハイウェイを巡航するのに適したセッティングなのは仕方のない話なのだが、

パワーのあるAVV50にとって連続するコーナーは苦手というより

そのダルな挙動が消化不良を起こしたようなイラつく感じがしていたのが、

足廻りを交換しただけで全く別の車かと思えるほど変身するとは思ってもみなかった。

溜まっていたフラストレーションは一気に解消だぜ。

 

また一般道を普通に走って帰ったことで単に絶対的な速度を上げることよりも

「走る」「止まる」「曲がる」の調和、バランスが向上し人車一体となった感覚の方が

ワクワクドキドキするのもよく判ったのが新しい発見だった。

 

そう考えれば1台の車をどう完成させていくのか、そのバランス、味付けをどうするのかという事が

多岐多様な選択の中では開発者にとって非常に難しい事なのだろうと思う。

当然ながら私の好みが他人、万人に受けるとは限らないという点も考慮されているはずだ。

 

 

今回の試乗でSRとマルチロードプラスに与える最終得点は95点。

天邪鬼さに加え欲深い性格でどれだけ良くてもマイナス1点。

残りの減点分4点は更に超私的な事で誠に申し訳ない。

 

自宅近辺でのあの急な下りから国道に出る際のフロントスポイラーの干渉問題。

ドキドキしながらゆっくりと降りてみたらノーマルの時ほどではないもののほんの少しだけ擦ったのが残念だった。

時間も然程変わらないので潔く諦めて引き続き迂回路を使うとしよう。

実のところ私の自宅はスキー場の近くにお住まいの方よりひょっとすれば急勾配かも知れない地形に位置し、

車自体には全くもって責任も関係もない話なのである。

 

2年半前に近所で飲食を共にした若隠居さんなら車で5分程度上がってあの眺望というのを

思い出していただければ頷いていただけるのはないだろうか。

製品本体に対しては事実上フルマークということになる。

 

いつもの上り坂での超低速カーブの方では気持ち程度鳴きが少なくなったように思う。

タイヤ自体が変わっていない以上、接地面のグリップ圧が変わったからなのだろう。

これも年末に買い換えたサマータイヤ(ダンロップMAXX050+)に戻した際に改めてじっくり比べてみよう。

 

 

惜しむらくは今回助手席にカワイコちゃんでもいればプラス25点・・・。

なんて妄想をしながら2時間足らずの装着走行インプレッションは終わることとなった。

 

山ノ神の目もあり当分は車イジリをすることはなく大人しく走ることになるだろう。

 

(おしまい)