いやあ実に良い。
正確に表現すると潔いとはこの事だろう。
虚飾を廃し機能を優先するとこうなるという見本だね。
単にAVV50と比べての条件付きながら乗り込んだ直後は
若干その操作やレイアウトに戸惑うものの
すぐに慣れるだけでなく使いだすと非常によく考えられているのがよく判る。
こりゃ売れるはずだわ。
メーター類はシンプルで見やすく好みを別にすればデジタル表示の車速も判りやすい。
センターにあるエアコン吹き出し口も大きくて３つあり、
そのオンオフもワンタッチで可能である。
小物入れも充実している。
助手席側にあるグローブボックスは上下２つあり入れてある小物が乱雑にならない。
また両サイドのドアポケットに加えセンターコンソールも上下仕切り用に可動式の棚が儲けられているのは便利だ。
加えてシフトレバーがインパネ下部から出ているのでAVV５０のレバーのある足元にも大きな物置きスペースがある。
タオルとか携帯電話等の寝かせて置くには十分な広さが確保されている。
もう何の車種だか皆さんお判りのことでしょう。
今年の秋にもフルモデルチェンジが噂されるDAA-ZVW40W（プリウスα）さ。
円形の下部をカットしたような変形楕円形のステアリングも見た目ほどは違和感なく、
少なくとも連続するヘアピン操作するというような特殊な状況でない限り
何の問題も起きることはないだろう。
T社の事ゆえ膝元の空間を確保する以外にも人間工学的な何か意味ある形状なのかも知れない。
電子ロックされる変速レバーのPレンジも従来のガチッと入れる者には
少々物足りない気もしないではないがボタンワンプッシュで済むのは意外に良い。
走りだすとまたこれがなかなかの俊足でこれまた驚き。
コンソール蓋に埋め込まれているモードボタンをPOWERに入れると
更に応答性が良くなるのはAVV50と同様である。
一番のウリでもある燃費も市街地、高速共に気にせず乗り回して
AVV５０の２割増しという感じだろうかね。
（データ上JC08同士で比べると１割強ではある）
使い勝手が良く走りもそこそこ、ダントツの燃費となれば文句はほとんどないね。
無理やり難癖つけるとすれば一番感心した点の裏返しでもある内装。
ビニールやプラスチックを多用したこれはチープな感は否めない。
だが中途半端な高級路線を選ぶよりこれでもう十分という気がしている。
先日梅雨入りし運転中の喫煙の為少し窓を開けたまま帰宅してしまい、
翌日夜中に降った雨が運転席ドア内側に侵入していた時も中に浸み込むことなく
サッとハンドタオルでふき取るだけで済んだのもファブリック系素材でなかったからと
改めて実感したものだ。
当初今春に発売の予定が何かの事情で半年延期されたとの記事だったが、
ついにJC08モードでリッター40越えの噂もあり、
益々持って次期フルモデルチェンジが待ち遠しい。
あれは二週間ほど前の土曜日の夕方やった。
仕事を終えての帰路、片道３車線の幹線道路は混んでいた。 どんよりとした空模様は何となく冴えないここ連日の日常のよう。
そういえば月末に仕事絡みで誘われてるゴルフがあったな・・・。 また後悔するなら練習場で何十球かでも打ちっぱなしにでも行っておくとするか。
いやそれはまた次回にするとして帰りにスーパーにでも寄って酒の肴でも買って帰るか なんて思いながら交差点の信号待ちをしている時だった。 １０秒以上はそのまま停まっていただろう。
「ポコッ」
ん？？
振り返ると白いオーリスが追突していた。 降りて向かうとバツを悪そうにした軽装の青年が乗っている。
少しばかりパニックになって動けない彼に一旦バックして路肩に寄せるように指示、 続けて俺もその後ろに停車し警察に通報したのは書くまでもない。
じっくり見てみるとリアのバンパーが少し傷ついてるだけのようだ。 俺自身の体の異常もまず無さそうだ。
警官が来るまでの時間、代わりに調べさせてもらおうか。
免許証と保険証の提示、ついでに名刺ももらっておく。 年齢は３２歳名前を聞けば誰でも知っているゼネコン勤務、 無論任意保険も加入しているのを確認して一安心。
信号を見ていて当たった瞬間は見ていなかったが、 どうやら後続してきての減速後ブレーキを踏むのが遅れたらしい。
到着した警官にも先に説明させ特に間違いない証言だったので 後は当事者同士でとなった訳さ。
これほど判りやすい揉めることのない100対0の話はこちらとしては
車を直してもらえりゃ全くOKで体もまず大丈夫だろうが、
それは一応2～3日様子を見ることにするのとディーラーに出す間は
代車を用意してもらう程度の内容を説明して終了。
実務的には保険会社が全てしてくれるのですぐに一報をいれておくよう付け加えておいた。
別れて約1時間後に相手の保険会社（休日担当者）から即日ディーラー入庫と それに伴う代車手配もしてくださいと低姿勢な対応であった。
過失相殺もない以上それも当たり前と言えばそうなんだけどね。
同等グレードの代車でアルティスがレンタカーであるはずはなく、
またカムリもなく親しくしているディーラーの社長はクラウンを無理して借りると
返答くれたものの一番の問題は禁煙車であるのが条件とくれば、
もう俺とすりゃ喫煙車なら何でもええから早く手配しろと伝えて
やって来たのがプリウスαだったて事なのさ。
αが悪い訳じゃなくこれはどんな車であってもレカロに慣れた者には
シートポジションが辛かったなあ。
ステアリングのポジションはチルト＆前後に調整できるし文句はないのだが、
どうにも腰の据わりが悪いのはどうしようもない。
バンパー部品の欠品もあって2週間掛かり漸く修理も完了し元の鞘に納まったのである。
リアバンパーだけの取替で済むと思いきやバラシてみればその内にあるリーンホースメント （樹脂バンパーを支えるブラケット）も 曲がっていて低速でも案外衝撃が加わるものだ。
逆に考えればこいつは衝撃を和らげる為の部品であり角パイプを二つくっ付けたような断面が潰れて車両本体にまで歪や板金修理の必要がなかったのは救いだった。
幸い体の異常は全くないし新車に乗り換えて早々に
得意先駐車場で鉄製の立て看板が90度回転しているのに気づかず
早乙女主水之介みたいな向こう傷をつけた部分もすっきりしたところで
心機一転気分良く乗らせてもらいましょうかね。
以上今回の顛末まで。
注）最後の写真はキリ番の時の物を載せただけで現在はプラスαの積算距離である。
（了）