
3月に入ってからの関西は例年以上に暖かい日が続いている。
聞けば平年では4月、いや5月並みの気温らしい。
桜もそれに驚いたのか急に満開になってしまった。
その分見ごろも短くて散るのも早くなってしまうだろう。
3月になると夏タイヤに替えるのは毎年のことだが、
既に2,000キロを走破した現在のインプレッションを報告しておこうか。
タイヤは世界3大メーカーの一つミシュランPILOT SPORT4(以下PS4)。
(因みに残り2社はブリヂストンとグッドイヤーである)
以前50カムリ時代にPILOT SPORT3を履かせて好印象だった物の改訂版。
その名の通り進化しているだろうか。
ホイールは前オヤジ1号で購入のトムスEP-2だ。
17インチの鍛栄舎(TWS)OEM品で1本6キロあるなしの超軽量品。
市販品アルミでこれより軽い物を私は知らない。
バネ下効果については諸説あるが手に持った時の軽さは
走行性能にかなり影響あるように感じる(これをプラシーボとも呼ぶ)。

PS4に話を戻すと結論から先に書けば総合点は90点。
まずまずの高評価だろうと思う。
高速、一般道ともにごく普通の走り方、運転をしている状態でと断っておく。
限界域での走りは一切ないし、する気もない。
価格帯からはプレミアムタイヤのカテゴリー扱いの場合もあるが、
商品名から判る通りスポーツ系のタイヤ。
走行性能についてはほぼフルマークとなる。
直進安定性やコーナーでの応答性、旋回グリップも申し分ない。
何度も書くが性能を目一杯引き出すような使用ではないので
中低速程度でのおとなしい走りでとの条件付きではあるが。
グリップ力の違いを感じるのは例えば螺旋状になった下り道、
高速道入口や幹線に進入する時などで、
スムースに合流する為の加速が必要とされる時に旋回方向に
重心が流れてタイヤがスリップしやすくなるが、
これはグッと踏ん張るのでいつもの速度でも鳴くこともなく安心感がある。
もっと低速時の話になると床がアスファルトではなくコンクリートが
打設されている大型ショッピングセンター地下駐車場みたいな場所では
ステアリングを切る度にキュッキュとタイヤ鳴りがするが、
ここでもPS4は何事もなかったかのように静かに曲がって行く。
数少ない欠点は騒音、振動かも知れない。
装着しているのが大衆車のカローラということもあり
元々の遮音対策も多分たいした事はないが
結構タイヤノイズや振動が伝わってくる。
スタッドレスから履き替えて感じるのは純粋にタイヤの差と言えるだろう。
私の場合はこの部分は許容というか然程不快に感じないが、
コンフォート系のタイヤを使っている者にはかなり煩く感じるかも知れない。
ほぼほぼマイナス10点はこの部分のつもり。
また省燃費性についてもおそらく劣るだろう。
エコタイヤでもないし転がり抵抗表記もないからね。
だが進化したカローラハイブリッド性能のお陰で高速優先で20リッター超、
下道優先でも17~19リッターになっているので全く不満はない。
第一買ってすぐにスタッドレスに替え、純正の横浜ブルーアースは一度も
使うことなくミシュランに替えてしまったので比較のしようがないのだ。
尚、走行後2,000キロでは耐摩耗性については全く判断出来ないので
今回の採点には含まれてはいない事も付け加えておこう。
個人的には3万キロ走破出来れば及第点を与えてやりたい。
雨天についても豪雨に見舞われたこともまだないので
現在のところは無評価とせざるを得ないが、
小雨程度で問題が出るようなトラブルは皆無である。

以上