車好きオヤジのブログ

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鯛屋

2017-04-08 12:30:00 | インポート

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「女房と畳は新しい方が良い」と古の人は言ったようだけど、

ふと我が家を見渡せば和室は一間あるだけで私自身も洋間で寝起きしている。

 

かなり傷みはきている連れ合いもおいそれと簡単に交換できる甲斐性もない。

封建制度がどうだと声高に言う気じゃなくて

単に時代と共に価値観も変るだけだろうと思う。

ほんのちょっぴり昔の男が羨ましい気持ちがあるのは否定しないが。

 

そう思えば車の消耗部品の1本や2本、いや正確には4本を好きな物に替える

なんてのは非常に可愛らしいものだろう。

 

オヤジ号のタイヤ遍歴は初めが標準BS TURANZA。

ミニバンから乗り換え当初は車本体の性能が良くなったのもあって

特に問題を感じることはなかったものの段々と慣れてくると

乗り心地やタイヤ単体の性能にかなりの不満が出てきた。

 

後のタイヤを知った今でははっきり言って精々可もなく不可もなくの

レベルだと言わざるを得ない。

 

その次のミシュランPILOT SPORT3、これはかなりのスグレモノだった。

TURANZAの全ての性能を凌駕していると表現しても過言ではない。

まあ省エネ(燃費)だけは似たようなものだったかな。

新たに発売されたPILOT SPORT4も非常に期待出来るのではないだろうか。

 

それ受けてのお次はDP SP SPORT MAXX 050+。

輸入外車用と謳っているものの実質的にダンロップのフラグシップモデルだけに

弥が上にも期待はPS3よりも大だった。

 

大きすぎた期待がこいつにガッカリする気持ちに繋がってしまったのは

少々可哀想だったけど特に走行性能がもうひとつ。

勿論TURANZAとは全く違う次元のレベルなのでジェントルなドライバーには

おそらく不満が出ることはないだろうと思う。

 

過去の経緯から今回はグリップ力やハイドロプレーンに対して強いタイヤを物色。

そうして手に入れた商品だが装着後3500キロ走り、

そろそろ一定の評価も出来るだろうと思う。

あくまで主観ながら乏しい語彙での感情表現となれば過去に一番良かった

PS3との比較でニュータイヤを論じさせていただこう。

 

直進性、ハイドロプレーニング性、コーナリング性能などスポーツ性能は

PS3より更に素晴らしい。

何といってもグリップ力が強力だ。

 

こう書くと飛ばし屋とかサーキットを思い浮かべるかも知れないね。

以前記事にも書いたように競技専用タイヤと市販車向けは

たとえスポーツタイヤと謳われていても全く違う物である。

当然普通に市街地を走ったところで大きな破綻はまずない。

 

あくまで乗り心地や省エネ性、走行性能なども一定の許容範囲で

味付けされていると考えるべきだろう。

 

酒の肴やおかずの一品を買う為、

近くにある某百貨店の地下食料品店に仕事帰りに時々寄るのだが、

スロープ部の床がタイル状で平坦部はコンクリートなのよ。

 

時速にすれば10~20キロ程度の徐行速度でブレーキを踏むと

停止時や曲がる際にキュッとタイヤが鳴るのが耳障りだった。

先月まで履いていたスタッドレス(DP WINTER MAXX)では

音鳴りだけでなくズルッと滑る感触は気持ちの悪いものだった。

サマータイヤ並みの性能をスタッドレスタイヤに要求している訳じゃない。

用途が違う以上その違いを書いただけですよ、はい。

 

また自宅は傾斜地に面しており、これまた徐行で上りながらカーブすると

標準のBSはあの嫌な音鳴りがしていたのにPS3はしなかったのは良かった。

重労働を不満のひとつも言わず黙々とこなす寡黙な職人て感じだったね。

 

人間は贅沢な生き物で今度は更に乗り心地をと求めたのに結局無理があった。

グリップ力等のスポーツ性と省エネ性能や転がり抵抗は相反するものだし、

ゴムの硬さも極論すれば同様なのだから・・・。

 

そう考えると元々今までのタイヤで騒音や振動が自分にとって然程問題が

なかったと気づけば選択肢はスポーツ系タイヤが向いていたのだろう。

ここまでの思考はほぼ大雪さんの読み通りです50点くらいかな。

 pilot_sport_3_Persp.png

当初の最有力候補はBS POTENZA S-001。

サイズも豊富で標準の215/55R/17もラインナップされている。

唯一のネックはその価格で1本19,000円~20,000円はちょっと悩みどころ。

同じPOTENZAのRE003はかなり安いがネットでは評判も芳しくない。

 

で色々と考えた結果選んだのがTOYO PROXES T1 SPORT。

メーカー名でいけば当たり、PROXESまで辿りつきながら詰めで外れのオジジさん。

惜しかったですね65点で如何でしょうか。

大雪さんの点数と比べて辛口とは思いますけど、

全く違う性格の商品を一押しとした部分の減点が大きかったですね。

 

その他、一年生さん、ヴェルさん残念でした。

一番ヒントを与えたご隠居さんは何故か忙しかったからでしょうか力が入ってなかったですが(笑)。

 

全く灯台下暗し、前のMAXX050+の購入の際にも候補に入れた物である。

発売(設計)年次が古いのが気になっていた(今年おそらく新製品が出るだろう)が、

S-001と似たような性格のようで、その評判もかなり良さそうである。

純正でないサイズ225/55R/17外径誤差も許容の範囲。

 

最終的な決め手はその価格、何と1本9,450円はS-001の半額以下である。

http://kakaku.com/item/K0000333439/?cid=shop_criteo_7040&aacmp=shop%3adisplay%3acriteo%3a0001

今のところ例の地下駐車場でも全くタイヤは鳴かず(流石のPS3でも若干していたのだ)、

一般道、高速道とその全域速度できっちりかっちりとグリップしてくれている。

 

普通に流す程度の速度でもレーンチェンジや曲がる時に

軽くステアリングを切るとスパッとその方向に決まるのは非常に気持ちが良い。

とにかく1番重要な「曲がる」、「走る」、「止まる」のどれもが素晴らしいの一言。

 

PS3よりほんの少し落ちるかもと思えるのは振動と固さ、

但しこれは私にとってはノープロブレムな範疇である。

いや、却ってある意味足裏やお尻に路面からの情報を伝えてくれているとさえ思う。

 

今更ながらPS3は誰にでも推奨できる製品だと思うし、

T1 SPORTの違いは好みと微差であり自分の中では他の物と比べると

この両者はダントツに優れていると感じている。

ミシュランはBSと並ぶ世界のタイヤメーカーの巨人だが、

シェア、知名度で大きく劣るトーヨーの実力は相当なものではないだろうか。

モデル末期とは言え現時点でのT1 SPORTのコストパフォーマンスは他の追従を許さない。

 

今の段階でまだ判断できない不安要素があるとすれば耐摩耗性が悪い可能性だけではないかと思う。

 

でも小市民な私はPOTENZAの半値なら30,000キロ走れれば御の字でしょ、

多分それくらいは実際達成出来るのではないかと思っているのである。

 

(ひとまず新タイヤについてはお終い)

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