車好きオヤジのブログ

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大惨事成長期

2017-03-27 18:30:00 | インポート

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こりゃどうもいかん。

 

ここ数年来悩みの種である体重増加に対する有効な手立てがない。

過去の成功経験則から今までは多少増えてもすぐに戻せていたのに

忘年会、正月、新年会の時期は毎年多少増えるは通例としても、

それを過ぎても減るどころかまだ多少増え続けている状態なのだ。

 

メタボ判定とか言われるようになった頃は身長に関係なく、

男性であれば腹回りが85センチ以上だと該当するなんて

全く合理性がないから信用に足らんと嘯いていたものの、

 

年に1度の成人病検診で各数値が芳しくなくとも自覚症状がないから

大丈夫だなんて思っていた直後に痛風を発症したのは

もう15年以上前になる。

因みにその直前の検診結果を見直すと尿酸値は当時11であった。

 

右足の親指が痛いだけでなくパンパンに腫れ、

ほぼ1ヶ月間まともに歩行が出来なくなっては養生せざるを得なかった。

 

具体的にはアルコールは無論、それまでの暴飲暴食を止め、

野菜中心の食生活となっただけなのであるが。

 

家人が井戸端会議で仕入れてきた某国立病院(?)の

健康メニューなるもので確か1、2週間分をワンクールとしたやつで、

それを最低1ヶ月続けると効果が出てくるとかの触れ込みだった。

 

それまでの40数年間が好き勝手な食生活だったので体も驚いたろう。

 

周囲からは過度のダイエットをしているように思われ、

心配をしてくれる者も大勢出てくる始末さ。

だが食べないダイエットでなく選別や限定はあるものの

食べるダイエットだった俺は他人が思うほど辛いと思ったことはなかった。

 

するとどうだろう。

思わぬ副次的効果として勝手に体重が落ちていくではないか。

最初の1ヶ月で3キロ、その後半年で15キロまで

グングン減っていったのである。

 

ダイエット目的でなかったものの洗面所にあるヘルスメーターに     

毎日乗るのもなんだか楽しくなるから自分ながら現金なものだと思う。

 

痛風とは高尿酸血症の者で血液中に尿酸の結晶が出来て血管に詰まり

炎症を起こして腫れ、かなりの痛みを伴うもので尿酸値が高くても  

必ずしも発症するとは限らず、

特に女性は男性に比べて発症することは非常に少ない。

HIVの陽性者の場合に発症さえしなければ

エイズ患者とならないようなものと例えれば判ってもらえるだろうか。

 

食養生のお陰で痛風はその時1度限りで当初の目的を果たせた訳だが、

そうなると当面の目標は主治医に禁酒を解かせることだった。

もう半年ばかり酒を飲んでいなかった。

 

お墨付きを与えるのに躊躇するM医師には

「センセ、痛風とか痔の患者はその病気が即致死にならないと甘く考えて

結果、一生病院通いする者が殆どでしょうが。

俺は出きるだけ早くここの世話にならんように酒は飲まず規則正しい食生活で養生してるじゃないの。少しくらいは解禁でしょう?」

 

M医師 「そりゃキミ、飲んでも良いなんて許可を出したら

調子に乗って浴びるほど飲むのと違うか?」 

 

「そんなことおまっかいな。痔と通風は即生き死に直結せんので

養生しない者がほとんどの中でここまできちんと自己管理できる実績を

こうてもらわんと困りますわ。」

 

てな会話の末にようやく解禁となった酒なのである。

お陰でこの十年以上はM医師のお世話になったことはないが、

このままではそろそろヤバイ。

見た目云々はどうでも良いが成人病の元締めみたいな肉体だけに

健康を害するのだけはどうにか考えなければならんようなあ。

 

藁にもすがる思いで手をだしたものは・・・?

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(タイミングが合えば続くかも)


しゅんぶん

2017-03-22 17:25:00 | インポート

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「青い背広で心も軽く~♪♪」 ※1

と思わず口ずさみたくなる快晴のある日。

 

窓から入る風が少しだけ肌寒くて気持ちいい。

 

春分になり段々と暖かくなってきた以外これといって変りのない毎日で

ある意味ここ数年は妻より一緒にいる時間の長いオヤジ号との付き合いなら

履きつぶす前に靴でも買ってやってもバチは当たるまい。

 

スタッドレスからサマータイヤに戻すタイミングでダンロップSP SPORT MAXX

050+という口に出すと舌を噛みそうになる物を交換した。

 

メーカーの触れ込みではフラッグシップ的商品で主に輸入車向けとの宣伝につられ

購入したこいつは一言で評すればそつのない優等生。

但し超エリートではなく満遍なく75~80点の平均点を取るタイプだろうか。

 

使用距離は3万ちょっとで残りの山はまだ4、5分あったのを考えると

通常の走行ならまず5万キロは大丈夫だったろう。

 

お払い箱するにはまだ早いが正直に書けば気に食わなかったのである。

私自身がお利口さんでないからなのかこれには特筆すべき特徴がない。

省燃費、走行性能、乗り心地等どの項目を取っても凄いとか

素晴らしいと感激することがなかった。

誤解はしないだろうが無事是名馬的に使用するには申し分ないとは思う。

 

無論、一番悪いのはこれを選んだ私。

ここ数年流行のタイヤラベリング表示に頼ったのが大きな反省点。

特に期待外れだったのがドライ、ウェット、ハイドロプレーニング性能の各項目で

10段階で9~10だとはとても思えない。

 

これでは前に履いていたミシュランPS3の足元にも及ぶまい。

 

また価格もそこそこ上位の製品の割りにダンロップお得意のサイレントコア

(吸音スポンジ)も付いておらず煩いとは思わないが決して静かでもない。

ひょっとすればビューロの方が良かったかもなんて思ってしまう。

 

ラベリング表示は相対的なものでないと知っている者はどれくらいいるだろうか。

例えばダンロップでも先のMAXX050とDREZZA DZ102ではドライ性能は

MAXXが表示上は上だが実際に両者を比べると102の方が上のようなのだ。

また同様にビューロとLEMANが同じ乗り心地とは誰も思わないだろう。

 

まああれは参考イメージと考えるべきだったと反省してはいるのであるが、

次回以降MAXXにすることはないだろう。

 

それならスポーツタイヤと呼ばれるカテゴリーのポテンザ71Rとか

アドバンネオバ08Rなんかはどうだろうと調べてみたものの、

サーキットを走る訳でもないし、寿命も短いだろうなんて考えてしまい

イマイチ煮え切らない優柔不断な私なのでした。

 

ということで結局、最終的にどこのタイヤにしたでしょう。

ヒントはかなりお安いタイヤです。

だけど満足度は今のところはMAXXよりかなり高いですよ。

今回は長くなる前に切り上げて、オニューのシューズのお披露目は次回に。

 

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※1「青い背広で」 唄 藤山一郎・作曲 古賀 政男・作詞 佐藤 惣之助

https://www.youtube.com/watch?v=oIJaTPM-8Vw

※2 掲載タイヤ写真は現物でなくラベリング表示的な参考である

 

 


V字型的な考察

2017-03-18 12:00:00 | インポート

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若いが男女数人がニッコリ笑った写真を眺めていてふと思う。

 

大学生の息子のクラブの追い出しコンパのひとこま。

 

7、8人いるほぼ全員が揃いも揃って中指と人差し指を立てる

いわゆるVサインをしているのだ。

 

無論最近になって始まった訳じゃなくて私が若い頃でも

ピースサインと呼ばれてこのポーズを取ることもあったし、

 

その前だと何と言ってもテレビドラマの「サインはV!」。

チーム立木大和の岡田可愛扮する浅丘ユミも良かったけど、

子供心にはジュン・サンダース役の范文雀が好きだったなあ。

 

いかん、いかん脱線するところでした。

 

笑顔にさせるのにシャッターを押すタイミングに合わせて

「はい、チーズ!」とか「ピース」なんて掛け声もあった。

 

思い出して上の姉はどうだっかたと学生自分の頃の写真を

見てみればやはりこのポーズ。

 

何故なんだろうか。

 

最近は自分の写真を撮らない、特に撮りたいとも思わないが

若い頃の友達との写真は結構それぞれ思い思いの姿勢で写っている。

 

一律に決まった形を好む日本人的なものなのか、

一人だけ浮いてしまわない為の所作なのかよう判らんなあ。

 

というような話を書きたかったんじゃなかった。

結局はなから脱線してたわけですな。

 

前回若隠居さんから譲っていただいたミューレンシートについての

インプレを書くつもりでした。

 

最近はメーカー純正装着のシートも良くなってわざわざ取り替えする

必要もないとの話も耳にするが、

少なくとも私個人はそんなシートに座ったこともないので

純正品は論外のスタンスと考えているのだ。

 

つまりレカロとミューレンとの比較ということになる。

 

これ以上の座り心地はないと賞賛し、車を換えてもシートは付替えてきた

30年来のレカロフリークとしては適度なホールド感があり、

主にコンフォート系のシートに座り続けてきたのもあって、

癖になるというのか決して純正に戻れないくらいだった。

 

ある意味中毒的ユーザーが多いのも頷ける話で

ノーマルよりは固めなのに疲れにくいというのが最大の魅力だね。

 

その辺りは100年以上に渡り蓄積されてきたノウハウがあるに違いない。

 

車の乗換えとは別にレカロもそれなりに乗り継いできた私であるが、

昨年ちょっとしたきっかけでJETSETのS氏と知り合いミューレンに

宗旨替えしたのもガズ友の皆さんはご存知の通り。

 

ある意味レカロと対極にある設計ポリシーで作られたそのシートは

フワフワした3Dネットと呼ばれ、

ハンモック的な撓みが最大の特徴である。

 

つまりカチッとホールドするのがレカロで振動や揺れを逃がすのが

ミューレンスタイルだと思っていいだろう。

 

昨年のモーターショーでレクサスが発表した蜘蛛の巣状ネットの

シートもほぼミューレンと同じコンセプトである。

 

そこでミューレンの中では廉価であり、また撓みも最大のRS-3を購入した訳です。

 

確かにその乗り心地というか疲れにくくて腰が痛くならないのは

替えて大正解だったかと思う。

 

着座姿勢も特徴があって運転席を横から見たイメージで「L字型」を

思い浮かべていただくとして、

それを少し傾けて「V字型」にしたのがレカロ的ポジション。

 

背もたれを起こし気味にして上で座面先端を上げると背中と太股の裏に

ある種の緊張感が出てくるでしょ。

 

その逆がミューレン。

「L字型」の短辺(座面先端)を下げると児童公園にある滑り台みたいになるだろ。

そのままだと前に落ちてしまいそうになるので今度は長辺(背面)を後ろに倒すとどうなるか・・・?

 

あくまで違いを判ってもらうためのイメージなのでレカロがシートに

沈み込んで動けなくなるのでもなければ、

ミューレンが介護のベッドみたいに寝てしまうのでもないのは当然だ。

ミューレンの方は体への圧力を極力与えないような姿勢になるのが判る。

 

どちらが良いのかという論議はナンセンス。

つまり好みで選ぶべきではないかと思う。

その歴史や品数、ネームバリューから言えば圧倒的にレカロ。

今までその絶対王者に歯向かう者がいなかったのに立ち向かおうと

しているのがミューレンという構図かも知れない。

 

私個人は今しばらく長い目で見てやりたいと思うのである。

唯一気になったのが主に両膝のサイドサポート部が毎回当たる(擦れる)部分だった。

 

S氏によればやはりRSは元々ロードスターとかコペン、Zみたいな

スポーティな車向け、

要は昇降時に上からストンと座れるポジションの取れる車を前提に

設計されたようなのである。

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今回若隠居さんから譲り受けたSNはその問題は全くクリアである。

少々物足りないくらいに平板な座面、背面なのに全く不思議。

 

実はミューレンのこのポジションにはっきり気づいたのは

若隠居さんのお陰(?)でもあるのだ。

RSの時には然程気にならなかった

シートの調整の手順が判ったからなんだ。

 

送られてきたままの状態のシートにオヤジ号のブラケットを

付けて取付けると何だか前にずり落ちそうになる。

(実際にずり落ちることはないので体感イメージです)

 

見れば座面の高さ調整で一番先端が下がった位置になっている。

(ミューレンは3段階の高さ調整が出来ます)

 

レヴォーグとAVV50のフロア形状が違うし、運転者の体型もあるので

どこが最適なのかは個人差もあるだろう。

 

購入店舗のS氏にも相談し徐々に高さを変えて運転しながら

見つけたのが今のポジションなのである。

良くも悪くもレカロ的な姿勢と全く違うのは間違いないね。

 

最後にミューレンシートの各々のキャッチコピーを紹介して違いを表現しておきましょう。

RS 「元気が出るシート」

SN「FLATなのにふらっとしないシート」

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 ※掲載シート写真はJETSETのHP、若隠居さんブログより拝借しました

 

天気も上々、さあ気分良く今日も走ってこようか。

 

(啓蟄的に這い出てきた虫は一匹だけではなかった・・・)


THE・咳

2017-03-10 18:35:00 | インポート

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兵庫や滋賀の北部で積雪の情報があると聞けばスタッドレスを

サマータイヤに先月末に戻したのも早計だったかと気にする今日この頃。

 

暖かい日中の車内はエアコン(クーラー)も掛けたくなるのを考えると

毎日ちょっとした寒暖差に一喜一憂するよりも

きっとあっという間にすぐ春爛漫だろうと思うとするか。

 

東北でも地中からご隠居虫が這い出て元気に活動しているのだから

関西地方の私もぼちぼちと動き出そうかね。

 

仕事の帰りにオヤジ号でどこかへドライブでも行こうかな。

 

走行性能と快適性とのバランスというか場合によっては相反する部分は

多かれ少なかれ皆誰もが悩むところだろう。

 

そのどちらを優先しようとも純正では心許ないのがシートである。

30年近くレカロを使い続けてきたのもそう。

 

ケッタイ君の話でもないけど平均的なドライバーより距離が出る

のもあってもうノーマルのシートは使い物にならない。

ある意味病気かと言われるくらいのレカロフリークだった。

 

その古女房とも言えるレカロを手放し昨年ミューレンに鞍替えしたのは

皆さんご存知の通り。

 

シートでは知る人ぞ知る八王子のJETSETの店主S氏のお勧めで

RS-3という商品を装着したのである。

 

3Dネットと呼ばれるミューレン独自の構造は喩えりゃまるでハンモック。

細かいことは判らないが座面と背面が独立して撓むことで

疲労の軽減に役立っているらしい。

 

確かに実際ゆったりと運転するにはもってこい。

快適性はほぼ満点に近いと感じていたのは間違いない。

完成度が高ければ高いほど少しの不満でも許せなくなるのは

人は慣れに加えて楽したがる生き物なのだから仕方ないだろ。

 

唯一の不満が太股から膝を支える座面のサイドサポート。

RS-3は一見するとセミバケット風な形状の為、

スポーツシートのように思われるだろうがそれ向きの用途ではない。

それを臨むならレカロにするのを強くお勧めする。

 

乗り降りする際に擦れて右股と右腰に当たる部分のウレタンが段々と潰れてきたのだ。

加えていつ落としたのかタバコの焦げ跡がひとつ、

ちょっと凹んじゃうよな。

 

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「うぅ・・・ん・・・。」

 

「あっ、うん?」 

 

「・・・・!」

 

「むふふ・・・ぐふっ!」

 

まだ一年しか使ってなかったRS君には申し訳ないが

サッサと取り替えさせてもらうか。

 

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今度のシートは同じミューレンの商品で一見すると軽トラのシートかと

思うような平板な形状のSN-3というシート。

 

私のガズ友ならどこかで見たことあるでしょう、

ある時は月光仮面、またある時は温厚紳士、またある時は我儘親父、

またある時はエネルギッシュでアクティヴな頼もしいお方、

しかしてその実体は正義と真実の使徒かどうかは不明ながら

若隠居さんであるのは間違いない。

 

レヴォーグ用の物を取り外して保管しているのを思い出し、

ガズ友価格で譲ってもらいました。

 

見た目はサエナイながらやる時はやる特命係長の只野仁みたいな奴、

それがこいつなのである。

 

その特徴について詳しく説明したい気持ちはやまやまながら、 

WBCピッチャー並みの文字数制限により

こいつについての詳細レポはまた次回!

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ぽわん

2017-03-03 18:45:00 | インポート

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自慢じゃないが私は寝相が悪い。

どうも仰向けに寝るのが出来なくて常に右か左に横向いて海老のように丸まって寝ているのである。

 

救いは一人で寝ているので精々嫁はんが起こしに来る時以外に

人に見られる恥ずかしさや迷惑をかけることがないことだろう。

 

また適度な重みがないとお休みモードにならないのもあって

真夏に毛布とかタオルケット1枚なんぞで寝ることが出来ないのである。

 

どうなるかと言えば

布団を被ってクーラーを掛けるという非経済的、不健康状態となるわけさ。

 

だけど本当はエアコンはあまり好きではない。

 

気管支系が弱いのかタイマーで掛けっぱなすと朝になると喉が痛くなるのである。

暖房も同様で部屋全体が暖かすぎるとのぼせるというのか気分がよろしくない。

結局帰宅する少し前にエアコンを入れてもらっておいて寝る前に切るという

パターンが1年を通して私には良い具合なのが判った。

 

冬は敷布団の上と掛け布団の下に毛布二枚を敷き、間に湯たんぽを入れておくともう完璧、

これに体を潜り込ませるむのが丁度ええ按配になって大のお気に入り。

 

しかしここ数ヶ月前から目覚めてからがどうもよろしくない。

深酒だとか寝不足なら話は早いが耳の調子がおかしいのである。

横になって寝ているということは即ちどちらかの耳が枕(若しくは敷布団)に塞がれている訳で、

その左耳が蒸れたような変な感じなんだ。

 

おかしいと言っても若干聞こえが悪くなったかと思う程度で痛くも痒くもないのであるが、

飛行機に乗って高度が上がると耳がツ~ンとして唾でも飲み込むと直るような症状なの。

 

多少湿気ているような感じで耳の付け根を指で軽く押してやるとポワンとした感じがしてよく聞こえるようになる。

昨晩そんな話を食事を摂りながら嫁はんにすると

「きっと何かが悪いはず、すぐに病院に行ってちょうだい。」と言われ、

致命的な支障がないので面倒くさいだけの私も渋々いく気になったのである。

 

近所にあるN耳鼻科には10数年前に一度行ったことがあった。

心筋梗塞だとか糖尿病だ、腰痛だとか、とにかくあちこち悪いと

出不精になった父親が急に耳が聞こえなくなったと大騒ぎした際、

子供が診てもらっていた関係で嫁はんに教えてもらい連れて行ったのだ。

 

電車で10分程度の駅前にあるそこは年配の先生と、その娘さんの二人耳鼻科医がおり、

どちらもそれなりに評判が良いという情報だった。

 

杖をつきヨロヨロしながら着いた父親を待合室でじっと待つこと30分。

出てきた親父はすこぶる機嫌が良い。

どうやら聞こえるようになったらしい。

帰りがけに杖を忘れて駅まで歩いたのにはちょっと驚いたのを覚えている。

 

もっとビックリしたのは親父の場合どういう症状だったのかの方である。

なんと「耳くそが詰まり過ぎて聞こえなかった」というではないか。

 

私も使うが耳かきでどんどん奥に押しやってしまい、ついには障壁を築いてしまっていたらしいのだ。

耳掃除がきちんと出来ないだけでなく詰まっているのに気がつかないのもどうかと思ったけどね。

 

診てもらったのが親の方だったのか女医さんだったのか忘れてしまったけど

とにかく私にとっては初めての耳医者なのは間違いない。

 

しかし病人って多いねえ。

朝一に行ったにも関わらず待合室には既に10数人の患者が待っている。

それも殆ど私の親かと思う程度の高齢者ばかり。

 

そういや病院の待合室が年寄りの集会所みたいになっている話を誰かに

以前聞いたような気がするぞ。

 

じっくり見れば前に来た時はずなのに忘れてしまっているのか

待合室から診察室の扉がなく一応カーテンは気持ち程度にあるものの

中からの声も聞こえてくるではないの。

 

個人情報が厳しく言われる今の時代ではちょっと考えられんなあ。

どうやら今日は女医さんの方が診察しているようだ。

 

予想外に患者一人一人の診察時間が短くて30分ほどで自分の名前が呼ばれた。

開放的な診察室に入るとこれまた待合室みたいなベンチがある。

つまりそこで自分の前の患者の診察を見ながら待つ訳だが若い女性なら

まず嫌がるだろうと思えばここの患者が年寄りばかりなのも頷ける話だね。

 

ここで診ているおばちゃんが女医さんだってのに気づいた訳だけど、

若い娘というイメージが刷り込まれてたもんで・・・。

冷静によくよく考えればそりゃ以前にここの話を聞いたのが20年近く前だったから

仮に学校を出てすぐに継いだとしてもええ年になってるわねえ。

ただそれを考えると父親医者は一体どうなっているのか?

曜日別の診察表が貼り出されていたので現役なのは間違いなさそう。

怖いもの見たさは否定できないけど診てもらうなら娘の方で良かったとは思うな。

 

いよいよ私の番が来た。

 

女医 「どうされましたか?」

 

私  「いやちょっと聞こえが悪くなったみたいで。

    飛行機に乗って気圧変化に伴っておかしくなるみたいな感じですわ。」

 

女医 「はいはい判りました。ちょっと見させてくださいね。」

   「内側の粘膜がかなり傷ついてますよ。耳掃除とかされますか?」

 

私  「はあ、耳かきでちょこちょこはやりますね。」

   

結局下された診断は父親の時とほぼ同じ。

なんじゃそらっ?

 

今日は溜まっていた血塊状の耳くそを除去し薬を塗っておしまい。

来週本格的な聴力検査を受けることになったとさ。

 

これをご覧の皆様。

耳かきは百害あって一利なし、縁に溜まる耳くそは自然に落ち、

中側は非常にデリケートな粘膜質なので一切触れないのが良いらしいですよ~!

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