車好きオヤジのブログ

車好きオヤジのブログです

追伸

2019-09-25 18:00:00 | インポート

DSC_0864.JPG

新車納入後お初の無料点検に先週行ってきた。

 

一般的には1か月点検とも言うがオヤジ号の場合は1000キロを

とっくに過ぎてもう1500キロ余りの走行距離になっていたのである。

 

悪いところは国産新車だけあって特になし。

精々エンジンオイルを交換するだけだ。

 

そろそろエンジンやタイヤの慣らしも十分だろう。

仕事が終わってからいつものコース、六甲山系へ足を延ばしてみた。

 

エンジンの調子も軽くて上々、山間のワインディングとなれば

スロコンに登場いただくには絶好の機会だろう。

 

連休だったので心配した渋滞も夕方以降の時間帯とあって

比較的空いているのもグッドだった。

 

レスポンスの良いアクセルの足裏からの反応は

最早死語と化したボーイズレーサーの気分になる。

往きは上りが続くのもあって実際は精々2000~3000回転の速度なのだが、

DレンジからS⇔Lの操作では少々手持無沙汰な状態になってしまう。

 

小まめにシフトダウンやアップをしようにも最適なチェンジをするには

どうしてもマニュアルのミッションが欲しくなっちゃうね。

 

それでも流している大型バイクに離れずについて行ける程度には

軽快に右や左にステアリングを切ることが出来た。

 

タイヤアドバンV105の貢献も当然相当ある。

中低速走行が多かったのもあるが一度もタイヤ鳴りすることもなく、

余裕でコーナリング出来たのには十分満足である。

初体験だがプレミアムグレードと呼ばれるタイヤだけのことはある。

 

少し前に履いていたミシュランPS3との比較ではグリップ力は

アドバンが勝り、静粛性は若干ミシュランが上の感じだろうか。

 

そうなると後は耐摩耗性だがこればかりは今後の経過に期待するしかない。

グリップ力を考慮すれば願望とは裏腹に何となく減りが早い予感もするけどね。

 

実は1か月点検に乗じてサスも交換したのだ。

タイヤハウスの隙間がどうにも我慢出来なくなっちゃたのよ。

ZOOMのDOWN FORCE HGという商品である。

http://www.zoom-bane.jp/lineup/downforce_hg.html

 

2リッターアリオン用というのがなかなか少ない中で

このメーカーは3種類ラインアップしており、

その中で唯一走行距離や使用年数に関係なく「永久保証」つきで

ダウン量は40㎜~45㎜と控えめの乗り心地優先という触れ込みの物である。

実際装着するとほぼそれ位の車高下がりとなり何となく「ええ感じ」。

 

元々ノーマルで十分固めに感じたショックなので相性も良さそう。

流石にロードスター並みのヒラヒラとは言わないが、

ヘラヘラくらいにはフットワークが良くなったかな。

こいつの祖先カリーナの「足のいい奴」に近づいただろうか。

 

良い点ばかり書くのは片手落ちだね、

犠牲になったのはやはり静粛性と乗り心地の低下だ。

リジッド感が高まったせいだろうか、

耳を澄ませば中低速での運転では車体各部より軋むような音がする。

それほどハードな運転ではないのでダンパーの底付き等ではなく、

微妙に室内の内装部品が撓んで出ているような・・・。

残りの可能性は単にサスのバネの軋み音かも知れないが。

いずれにせよこれももう少し走りこんで様子を見るしかない。

距離を重ねてサスが馴染むかこちらが慣れるかになるだろう。

 

帰路は高速でのインプレといこう。

 

高速に入ると何故か軋み音は消え、若干例のピョコピョコ的な振動は

感じるには感じるが不思議とノーマル時よりましになった気がする。

装着後200キロばかり(積算1700キロ)過ぎてもその印象に変わりはない。

 DSC_0001_BURST20190925171111761.JPG

最後にさり気ない部分だがトムスホイールのセンターキャップを

トヨタ純正(他車)に変更してみた。

近年のトヨタ車のセンターキャップは黒地にシルバー色のマーク入りが多いが

これは全体がシルバーメタの物になる。

 DSC_0000_BURST20190925170915305.JPG

キャップみたいな1個数百円の物でもその内径や外径、厚みなどを検討し、

どれが合うのか探すというのもウキウキしちゃうね。

合わなかった場合のリスクを考えて取り合えず1個だけ注文。

何とか無事に収まったので追加で3個注文しているところ。

冒頭の写真は若干お見苦しいのはご勘弁を。

 

こういった類は一般の方には何か気づかれることはなく、

おそらく精々スタッドレスとセットで売ってるような物だと見られるかも程度で、

ちょっと車に興味ある者には純正オプションでスポーツタイプを装着かと

思わせて実は違うというような部分にちょっとオタク的な喜びがあるのだ。

仮に1000人に1人でもトムスの軽量ホイールだと判ってくれたりしたら、

「おお同志!」と多分オシッコちびりそうな気になるくらい嬉しいだろうと思うのさ。

地味で何てことない事だがこういうところが自己満足なのである、悪しからず。

 

 

(了)


爺から親父へ

2019-09-18 00:00:00 | インポート

アリオンの2リッターA20(ZRT261)のG-plus packageは

同車種の最高グレードで装備類は充実している。

 

新オヤジ1号は後期高齢者向けにと更にオプションも加えていたので

自分に必要だったかどうかは別としてなかなか豪華な仕様になった。

 

シートは本革、ヘッドランプはLED、16インチアルミはスーパークローム

メタリックに塗装された物になっており(※注1)、

エアバッグも前席サイドに加えてカーテンシールドまで装着されているのだ。

※注1  ホイールのTOM`Sと夏タイヤADVANのV105でセット購入の為、
       純正ホイールは冬のスタッドレス用として別途保管中。

          お披露目出来るのはGAZOO閉鎖後の今冬登場の予定。

 

人間の欲望には際限がないもので一度満足してしまうとそれに飽き足らず、

もっともっとと新たな欲求が出てくるものなのである。

実際自分の愛車となると少々物足りない気がするのも判ってもらえるだろうか。

 

客観的な必需品より主観的な嗜好、人の好みは十人十色だろ。

ということで80代後半に設定していたオーナーから還暦オヤジへの仕様に

若干手直しをしていこうかと思ったのである。

判りやすく言えばタイトル通り「ジジイからオヤジへ」という話だな。

 

納車1週間前の今になって純正で変更(または追加)出来るものは

ディーラーオプションだけとなれば目を皿のようにしてカタログや

ネットで調べなければならなかった。

たいした話ではなく殆どが小物類になる訳だが。

 

まずはレインクリアリングブルーミラー。

前オヤジ号でも装着していたもので薄いブルーの見た目と

表面に親水処理が施されており太陽光で親水性の回復が持続するらしい。

初代1号ではsettaiさんから紹介された汎用品を選択したが、

最近のクルマはLDA(レーンディパーチャーアラート)という

車線のはみ出し防止補正がミラー内に表示されるようになっており、

純正品を装着する方がその機能を活かすことが出来るのだ。

 DSC_0862.JPG

因みに70カムリでは何故かオプションカタログには載っていないが、

全く同型のミラーのアクアにはあった為、事前にそれに付け替えさせていた。

 

新車購入の際には見栄や金銭的にゆとりのある者を除けば

ほとんど誰もが値引き交渉するだろう。

相手のセールス担当者の地位によっては権限も若干違うようで、

金額面で目一杯だとなった時に用品追加でサービスとか

割引を引き出せることも度々あったし、経験上市販の物でもある程度可能だ。

 

上手に粘れば最後の最後に店長クラスが登場して

「本当にお客さんだけですから他にはご内密に」みたいな話になるのは

ディーラーだけでなく別の業種でもありうる事だろう。 

この限度の見極めこそが肝心であり

相手によって一定でないのが非常に難しい部分ではあるのだが、

それについては今回の記事本来の趣旨とは外れてしまうし、

紙面の文量の具合からもこのくらいでご勘弁。

 

 

ドアハンドルの内側の傷つき防止プロテクターもその一つ。

純正品は透明シール状の物しかなく以前TRDの物を装着していたので

それを取り寄せてもらった。

これも当初は担当セールスからアリオンへの適合品がありませんと返答があり、

直接TRDに問い合わせると単純に取付した実績がない、

要はTRDでは適合の是非が不明だというだけの話で、

重要保安部品でもない物だし一度チャレンジしてみても良いと思う。

 https://www.trdparts.jp/exterior/doorhandleprotector.html

 

この商品は大と小と2種類ありどちらを選ぶかは実際の愛車のサイズを

測定してからの方が当たり外れは少ないだろう。

オヤジ号の場合は下取りに出すカムリの物(小)を事前に剥がして

現物で確認済みなので取付出来ないリスクは少なくはあった。

これをご覧のTRD関係者がいればHP製品適合欄に加えていただきたい。

 

ヘッドライトとテールライトはLEDでも純正のフォグはハロゲンのままで

同時点灯するとフォグだけ中途半端に黄ばんで格好悪い。

実際の霧中での方向はイエロー色が見やすいらしいが純正の光量では

デイライトにも使えないような物なのだ。

 

こいつはLEDに交換しよう。

明るくて実用的なものをと考えた結果LEDAの物を購入して持ち込んだ。

http://autosite.jp/i/05-leda-fog-/

純正カタログでもフォグ用LED球もあったのだが定価は37,000円で、

その割には性能には疑問があり最初から眼中には無かった。

 

時間とやる気させあればひょっとして私にでも交換できるかも知れないが、

ディーラーに依頼するのは特にライト系は車検に合格出来る仕様の物なのは

当然としてその光軸の向きや高さ、幅など規定された通りに

照射されているかが一番肝心だからなのである。

 

やたらと目が眩むような青い光の対向車や後続車に遭うことがあるが、

自分だけが良ければみたいな阿呆にはなりたくないからね。

尚、ドアハンドルプロテクターとLEDフォグは既に前回記事でお披露目済である。

 

 

少々不満はあるもののアリオンの最大の魅力は5ナンバーで取り回しが良く、

且つ2リッターの場合はそれなりに俊敏であるという点だろう。

 

惜しむらくはこの2リッター3ZR-FAEの152馬力エンジンは

決してスポーティとは言えない点でVOXYやノアにも採用されているのでも

その性格が判ると思う。

 

そうなればこれも有用なアイテムだろうと思う。

持ち込みでの装着品だがスロットルコントローラー。

 

初代オヤジ号でもトムスの物を装着していたのを覚えている方もいるだろう。

https://www.tomsracing.co.jp/sv/products/parts/details.php?mprID=402

 

今回選んだのはブリッツの製品

https://www.blitz.co.jp/products/throcon/throcon.html

 

筐体自体は全く同じなので実質的には同じところでOEM製造されてるのだろう。

やはり仕様も価格も似たようなもので単に納期が早かったブリッツを選択。

 DSC_0861.JPG

タイヤと同様にまだワインディングには行っていないので、

堪能するところまでは体感できていないが、

ちょっとした時のレスポンスが違うだけで別のエンジンをマウントしたように

なるのも改めて今どきの電子制御のクルマなんだなとニンマリしてしまうね。

 

加えて同時にアフターパーツの定番でもあるホーンの交換も行っておいた。

全てとは言わないが上級グレードならパッと見えない

こういう部分に差をつけてもらいたいもの。

ユーザーが気にしていないと思うのはメーカーの担当者だけではないのかね。

しょぼい音から重厚なレクサスLS600hの純正品と取り換えさ。

トヨタ車同士ならコネクター差し替えと取付ボルトの脱着だけ、

私でも10分で出来るDIY作業だわ、してないけど。

ネットでも購入できるがディーラーなら安価で安心、

朝頼んで昼前には入荷していた。(参考価格1個2000円強x2) 

頻繁に使う物ではないが何といっても自己満足最優先ですからね。

これで気分はレクサスLSへ。

 

とはなりまへんけどあくまで気の問題ね・・・。

 

 DSC_0860.JPG

 

最後に前オヤジ号からは時間的な制約と70専用品は無理だったのもあって

A&R labのケーブルのみ移植。

 DSC_0859.JPG

オーディオも深みに嵌ると底なし沼の蟻地獄だろうし、

これ以上力を入れる気もないがヴォーカル音は確かにクリアとなった。

プラシーボ効果も否定はしない。

 

さてと山の神の目もあることだし今回はこれくらいで手を打つか。

牽制を掻い潜って少しずつでも手を入れていきたいとは思っている。

 

一応これにて一連のアンチエイジングシリーズは一旦終了の巻とする。

 

 

(了)


ヤバッ、これあかんやっちゃわ

2019-09-15 09:30:00 | インポート

DSC_0851.JPG

緊張気味にドアの取手を握る。

 

見た目の重厚感程は重たいわけでもない軽さで、

程良い重さと閉めた際の音には高級感が漂う。

 

大柄のシートに身を沈めると意外にも悪くない。

座席各部の調整機能も細やかに色々とついていて、

おそらく誰にでも合わせたポジションが選べそうである。

 

スタートボタンを押してエンジンを始動し走り出した。

ゆっくりとアクセルを開けると始動もスムース。

エンジンや外部からの音も上手く遮音されている。

 

カムリより幅が狭いとは思えないくらいに大きく感じるのは

着座姿勢からの目線でフロントのノーズの見切りが見にくいのと

立体感あふれる内装のせいもあるのかも知れない。

 

インパネのナビ画面が上下2面あるのが見慣れないが、

きっとそれなりの機能があるのだろう。

 

少し落ち着いてきたので一服しながら流すとしよう。

じわっと踏み込むとレスポンス良く加速もなかなかの出来だ。

 

蓋付きのカップ型の灰皿を置いた

運転席と助手席の間にあるドリンクホルダーもなかなか凝っものとなっている。

使用しないときはセンターコンソールと面一になっており、

縦に2個ある円形の部分を押し込むとそこだけ沈み込むようになっている。

 

丁度劇場の舞台のせり上がりみたいな構造だ。

ホコリやごみが溜まりづらいようにと考えてあるのかも知れないが、

使う事だけなく使用しない時の見た目を考慮されているのは

流石高級車なのだと思わされた。

 

運転の途中でコンビニに寄った際にタイヤを見てみると、

ミシュランPilotSport4(225/45r/18)が装着されていた。

走行注意にタイヤの音には気づいていなかったのを思うと

やはり相当な遮音対策が施されているのだろう。

 

アリオンだと思った者はいないだろうが

クラウンRS Advanceという2リッターのターボ車である。

 

1号のオプション部品が車両より遅れ、1週間後にディーラーに

持って行った時の代車がこれ。

 

ディーラーの来客駐車場に停まっていたので、

てっきり購入客のクルマとばかり思っていたが、

いきなりこれに乗って帰ってくださいと言われると小心者にとっては

おっかなビックリになるというものである。

 

結論から言えば実際に購入する前提でなく価格や燃費等を無視すれば

ほぼ文句のないクルマだと思う。

もっと正確に書けば国内で通常の運転をする限りは

大多数が満足するだろうと思える車両であろう。

 

しかし私個人にとっては「こんなクルマに乗ったら人間が腐ってしまうな。」

なんて思わざるを得ない。

クルマに責任はない、単純に気が小さいと思ってもらって結構だ。

とにかく安楽で高級すぎるのである。

 

残された自分のクルマ人生で決して乗りたくならないとは言えないが、

少なくとも今ではないと断言できる。

当たり前のごとく小市民のひがみやっかみもかなり含まれてはいるのだが・・・。

 

今回こうして試乗できたことで改めてトヨタが4ドアセダンを

クラウン、カムリ、カローラに絞り込んで売り出す戦略がよく判った。

 

そりゃそうだろう、あれだけ多くの種類の車両を生産、販売していたトヨタが

来年以降は約半分に減らすというのだから中途半端であるはずがない。

 

この1か月の間に3車種全て(※1)を実際に運転してみて見事なまでに

階層別に割り切ってその性能、価格、スタイル等の全て、

つまりは車格がそれぞれ別物にされたということになる。

 

※1 カローラはもうすぐフルモデルチェンジの為、

       現行では同系の上級車アリオンでのことである

 

ま、こちらは当分の間はもうすぐ遺物になるであろう1号、

アリオンちゃんに一緒に遊んでもらおうっと!

DSC_0853.JPG 

DSC_0857.JPG 


後期高齢者御用達

2019-09-10 18:20:00 | インポート

DSC_0836.JPG

近年3ナンバーを含めてもセダンが売れないというのは

自動車業界にとっても非常に大きな問題となっていて、

販売戦略上も重要な課題でもある。

それは大巨人のトヨタといえども無縁ではない。

 

3年前に70カムリ、昨年のビヨンドクラウンに続き今年カローラが

フルモデルチェンジするのを機にこれら3車種に統合される気配である。

SAI、マークX、そしてプレミオ/アリオンも生産中止が確定した。

 

すっかり以前からマイノリティ入りしている国産5ナンバーセダン。

その中で2リッタークラスとなるともうトヨタプレミオ/アリオンしかない

という超希少種が新オヤジ1号となったので改めて紹介と

試乗インプレッションといこう。

因みに今秋発売予定のカローラも3ナンバー化となって登場する。

 

プレミオとは基本的にはフロントグリルやフォグ廻りの意匠程度しか違いはない。

まずは外観。良くも悪くも年配者好みのオーソドックスなスタイルである。

 

しかし4WDでもないのにフェンダーとタイヤのクリアランスが大きすぎるのは

大いに気に入らない。

タイヤサイズはこれでも16インチの純正とほぼ同じ、厳密には1パーセント程度

外径が大きくなっているのにこの通りである。

 

 DSC_0839.JPG

加えてこのグレードだとリアにディスクのブレーキくらいは奢ってもらいたい。

 DSC_0838.JPG

 

ブラキッシュアゲハフレークという舌を噛みそうな群青色系の派手なものが

イメージカラーとしてカタログの巻頭を飾っているが、

私が選んだのはシルバーメタリック。

それに同色系のトムスEP-2にアドバンV105だけが一見した純正との違い。

 

後述するが元が地味なクルマであることを逆手にとことん自己満足仕様に

してやろうかと思っているのもある。

それも他人に見られる意識より完全ジコチューってやつでね。

 

元々の素性はカリーナ(プレミオはコロナ)であり千葉真一をモデルに

「決まってるね、チバちゃん!」なんてキャッチでスポーティさを謳っていたのを

覚えているのは私以上の世代と言って間違いないだろう。

 

既にカリーナの面影は殆ど無くなってしまい現在では「いつかはクラウン」

だった世代の受け皿的クルマとして辛うじて生存していた気がする。

実は私自身も当初は後期高齢者向けに勧めていたのである。

 

メーカーに勘違いしてもらっては困るが安全機能の充実は重要だが、

爺さんになったから大人しく走るだろうとか、

適当に走れりゃ十分だろうなんてのは大いなる勘違いだ。

クラウンに憧れてカリーナ、マークⅡ等にステップアップしていった世代は

単なる走りだけでなくそこそこの高性能装備車の経験者でもあるのだ。

となれば手抜きみたいなものは即座に気づかれてしまうというもの。

 

その中で唯一といって良いほどの2リッターエンジンは必要にして

十分な性能を有していると思う、流石はトヨタとは言える。

 

A20 G-plusパッケージに限れば内装も木目調革巻きステアリングとか

革張りシートやシフトレバー、ダッシュパネル等もウッド調に統一され、

なかなか豪華である。

ナビやエアコン操作もカムリから乗り換えても違和感なく操作できる。

DSC_0835.JPG 

DSC_0837.JPG 

 

では実際に走り出してみよう。

思っていたよりも出足が良い、速いというのが第1印象。

アクセル踏力が軽いので慣れるまでスピードが出過ぎてしまい怖いくらい。

ひょっとすれば納車時に交換済ませたトムスホイールの

バネ下重量効果もあるのだろうか。

 

主観ながら直前までの70カムリとの比較にならざるを得ないのは了承願いたい。

 

速度の上昇に伴って結構振動や騒音は煩く感じる。

一応高級グレードのA20を選択したはずだが

遮音に関してはまるでリッターカー2BOX車並みだ。

 

確かに取り回しがしやすく俊敏である。

0キロ~60キロの加速ならカムリより速いのではないだろうか。

 

では乗り心地はどうか、フニャフニャの柔らかいクッションかと思いきや、

これが意外と固めである。

だが私にとってこの固さは不満ではなく十分許容内だ。

 

パワーアシスト付きのステアリングには注文アリだ。

とにかくやたらと軽い。

おそらく速度感応式だとは思うが高速でもやっぱり軽すぎる。

100キロ走行では両手で保持していないと頼りない。

勿論片手運転を推奨する気もないし、そうしたからといって

事故になるような破綻をきたすこともないのは当然である。

あくまで感覚的なものだけどね。

 

今更ながら車格が違うとはいえカムリでは常用域は無論、

スポーツモードにするとステアリングがドシッとした重厚さに

切り替わり素晴らしかったと気づかされる。

 

サスのダンピングは新車だから当然だがよく効いている。

しかし残念ながらこれも路面の凸凹を吸収するというより

ピョコピョコ跳ねるような振動が伝わってくる。

これは一般道での低中速域での道路の轍や凹凸から

高速道路の継ぎ目に至るあらゆるシーンで現れて不快である。

 

多分このまま乗り続けている間に慣らされてしまうのであろうが、

このピョコピョコだけはいただけない。

音や振動には寛容な私がそう感じるのだから他のセダンからの

乗換え組の高齢者ならきっと不満が出ることだろうと思う。

タイヤをスポーティタイプに替えているとは言えそれは多分

サスのセッティングとか基本設計レベルの問題だろう。

 

タイヤについては予想した通り程度には音を拾うが今のところ不満はない。

というよりまだ非常に大人しい運転で高速道でもゆっくり運転で、

ワインディングや山岳路、雨中での走行も未経験なため、

総合的な判断するまでは至っていないのが正直なところである。

 

無いものねだりにはなるが高速道でオートクルーズが旧タイプで

レーザー追従式でなく使えないのも不満が残る。

 

これは比べる次元にしちゃいかんが思った以上に燃費も悪い。

ハイブリッドの70は2.5リッターで約17キロ(高速道含む)だったが

アリオンでは同様の優しい使いで9前後のレベルは物足りない。

一応JC08モードで15.6キロ定格なのだから。

ひょっとすればハイブリッド車より実燃費の落ち込みが大きいのだろうか?

 

まあ燃費が悪くなるのは織り込み済みというか覚悟の上ではあったので、

いっそのこと更にスポーティな走り屋仕様に変えちゃおうかな。

勿論若かった頃より運動神経や視力、聴力も劣っているし無茶な運転や

非合法な改造をする意味ではないので念のため、ご安心を。

 

これ以上はまたまた長くなってしまうので続きは次回に。


あんちえいじんぐ

2019-09-07 18:30:00 | インポート

近年どうも高齢者が若返って元気があり、

反対に覇気のない若者が増えているのは気のせいでもなさそうだ。

 

先の大東亜戦争での敗戦焼野原から立ち上がった親の世代と比べ、

戦後の高度経済成長期に育った我々は食生活の向上や娯楽や趣味、

医学や健康面での研究のお陰か確かに溌剌とした年長者が目立つ。

 

その恩恵に浴した身としてはある意味有難い話だとは思う。

しかし何事も過ぎたれば及ばざるの如しの言葉の通り、

ちょっとおかしいと思うこともしばしばあるのも確かなのだ。

 

人気長寿アニメの「サザエさん」これの原作が登場したのは

戦前だったと思うが設定年齢がサザエさんの24才はまだ判る。

兄弟である弟カツオが11才、ワカメが9才、

両親の浪平は何と54才、フネは52才らしいと聞けば驚くではないか。

特にフネさんがワカメを生んだのは43才、頑張りましたねえ。

 

その風貌が時代を現わすとは言え中高年の見た目が若くなっている証左だね。

 

だが経年によって変わっていくことは悪いことだろうか。

ごく自然な本来あるべき姿を否定する気にはなれないねえ。

 

例えば「加齢臭」。

男性の場合は親父臭なんて表現される場合もある。

分泌されるホルモンの関係らしいが子供の頃に爺ちゃんがいた部屋は

独特の匂いがあった記憶があるが決して臭いとか変だとか思ったことはない。

 

皺とか白髪なんてのもそう、女性の場合なら多少は判らなくはないが、

お隣の国みたいにファッション感覚で整形までするのは如何なものだろう。

 

全身成人病みたいな私が意見したところで説得力はないが

健康は非常に大切だし過度の肥満とか飲酒、喫煙などは避けるべきだろうが

40、50の年齢を過ぎても20代30代の肉体が必要なのかという疑問だよな。

 

想像してもらいたい、80過ぎた爺さんが毎日プロテインを飲み、

筋骨隆々でジムに通って維持している姿を。

薄くなった頭部にはロマンスグレーの被り物が乗せてある。

 

本人のモチベーションは別として役者や芸能人でもあるまいに

これが健全な老人の代表、典型的な理想像だと思えるかい?

 

言いたいのはその実年齢に合わせた健康と体力の維持であって、

決して若者と同じような見た目や体力を目指すものではないと思うのさ。

 

健康を表す一つの指標に平均寿命というものがあるのはご存じだろう。

今や日本は男女とも世界中の国と比べてもトップクラスだ。

それに見合うだけの医療技術も高く国民皆保険なのもあるだろう。

 

しかし必ずしも長寿の方たちが理想的な体型をしているかは甚だ疑問で

一説によればチョイポチャの方が寿命が長いという話もあるくらいだ。

一時期ブームになった金さん銀さん姉妹や100才以上の超高齢者の報道を

たまにテレビで目にすれば適度の運動とストレスフリーの性格、生活が

共通している気がするのは私だけだろうか。

 

また一つの指標と書いたように寿命とは生まれてから死ぬまでの期間であり、

亡くなった時がどんな状態かは関係がない。

 

その直前数年間は寝たきりだったり、場合によっては植物人間的になった状態で

晩年を過ごしていたとしても一切お構いなしなのである。

 

わが身に置き換えても流石に70代くらいまで生きていたいと漠然と

思うことはあるが理想とするのは「ピンピンコロリ」。

要は亡くなる直前まではそこそこ元気で闘病期間が短く死ぬ意味だ。

 

さてはて現実にはどうなるだろうか・・・。

 

 DSC_0801.JPG

(つづく)