札幌で育った私にとって、ラーメン屋さんは物心ついた頃から身近なものでしたが、
円卓を囲むような中国料理のお店に入るようになったのは、社会人になってから。
羽田空港 旧ターミナル 3階の奥にあった「彩鳳(さいほう)」というお店でした。
今でも、国内線 第1旅客ターミナル地下1階のフードコートで食べられるようですし、
名物の「ジャンボ焼売」は、第2旅客ターミナル2階の出発ロビーでも購入できますが、
当時は大きな窓から![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/airplane.gif)
の離着陸が一望できる、お味も眺めも良い中国料理店。
ランチタイムの喧騒が去った夕暮れ時には、落ち着いた雰囲気に包まれたものです。
「彩鳳」で昼時の割り箸に代わって出されたのが、象牙色で太さがほぼ均一の長いお箸。
その後、北京や上海、香港で本場の中国料理をいただく機会に恵まれましたが、
いずれも長いお箸を用いて大皿から自分の分を取り分ける、いわゆる「直箸(じかばし)」。
中国には「取り箸」に該当するお箸も、その習慣もなかったように記憶しています。
さらに自分のお箸で取ったお料理を、こちらの取り皿にまで入れてくださることがあり、
目上の方、立場が上の方からしていただくと、恐縮するやら、ありがたい・・・やら![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0163.gif)
これは親愛の情を表すもので、日本でいうところの「返盃」や「お流れ頂戴」でしょうか![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0240.gif)
お箸が長いのは、他の人のお皿まで手を伸ばす時に便利なためと思われます。
もっとも最近は、ご存知のように感染症が次々と流行しており、減少傾向にあるようです。
中国料理でお箸と一緒に使うのは 「レンゲ」。
散った蓮華の花びらに形が似ているため、「散蓮華」とも呼ばれています。
持ち方は洋食のスプーンとは違い、柄のくぼみに人差し指を沿わせて、親指と中指で支えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/22/d80c36ff6ec8b0f2f6aedacd427b8172.jpg)
奥は中国のレンゲ 日本の物より少し小さめです。
手前は日本のレンゲ
の中に滑り落ちないよう工夫されています。
ご飯、麺類、おかずには お箸を用い、柔らかいお料理や汁物はレンゲでいただきます。
大皿に盛った炒飯を皆で取り分ける際には、お皿ではなくお茶碗に入れますが、
パラパラしたご飯ですので、お茶碗に口をつけてかき込むような食べ方をします。
お茶漬けさらさらのイメージと言えば、日本と似ているように思えますが、
手で持ち上げても構わない器は、お茶碗のみ。
取り皿が手のひらに載るサイズであっても、テーブルに置いたままいただきます。
この点が、日本とは決定的に異なるマナーでしょう。
お国柄によって、似てもいれば違いもある。 そんな器と扱い方に興味を覚えます。
お読みくださいまして、ありがとうございます![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
![](http://qualification.blogmura.com/secretary_shiken/img/secretary_shiken125_41_z_hanakuruma.gif)
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円卓を囲むような中国料理のお店に入るようになったのは、社会人になってから。
羽田空港 旧ターミナル 3階の奥にあった「彩鳳(さいほう)」というお店でした。
今でも、国内線 第1旅客ターミナル地下1階のフードコートで食べられるようですし、
名物の「ジャンボ焼売」は、第2旅客ターミナル2階の出発ロビーでも購入できますが、
当時は大きな窓から
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/airplane.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
ランチタイムの喧騒が去った夕暮れ時には、落ち着いた雰囲気に包まれたものです。
「彩鳳」で昼時の割り箸に代わって出されたのが、象牙色で太さがほぼ均一の長いお箸。
その後、北京や上海、香港で本場の中国料理をいただく機会に恵まれましたが、
いずれも長いお箸を用いて大皿から自分の分を取り分ける、いわゆる「直箸(じかばし)」。
中国には「取り箸」に該当するお箸も、その習慣もなかったように記憶しています。
さらに自分のお箸で取ったお料理を、こちらの取り皿にまで入れてくださることがあり、
目上の方、立場が上の方からしていただくと、恐縮するやら、ありがたい・・・やら
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0163.gif)
これは親愛の情を表すもので、日本でいうところの「返盃」や「お流れ頂戴」でしょうか
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0240.gif)
お箸が長いのは、他の人のお皿まで手を伸ばす時に便利なためと思われます。
もっとも最近は、ご存知のように感染症が次々と流行しており、減少傾向にあるようです。
中国料理でお箸と一緒に使うのは 「レンゲ」。
散った蓮華の花びらに形が似ているため、「散蓮華」とも呼ばれています。
持ち方は洋食のスプーンとは違い、柄のくぼみに人差し指を沿わせて、親指と中指で支えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/22/d80c36ff6ec8b0f2f6aedacd427b8172.jpg)
奥は中国のレンゲ 日本の物より少し小さめです。
手前は日本のレンゲ
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ご飯、麺類、おかずには お箸を用い、柔らかいお料理や汁物はレンゲでいただきます。
大皿に盛った炒飯を皆で取り分ける際には、お皿ではなくお茶碗に入れますが、
パラパラしたご飯ですので、お茶碗に口をつけてかき込むような食べ方をします。
お茶漬けさらさらのイメージと言えば、日本と似ているように思えますが、
手で持ち上げても構わない器は、お茶碗のみ。
取り皿が手のひらに載るサイズであっても、テーブルに置いたままいただきます。
この点が、日本とは決定的に異なるマナーでしょう。
お国柄によって、似てもいれば違いもある。 そんな器と扱い方に興味を覚えます。
お読みくださいまして、ありがとうございます
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