お箸*7 韓国のお箸とスプーン 

2016-03-18 | お箸の世界
 ご多分に漏れず、「冬のソナタ」 をきっかけに 「韓流ブーム」 に見事にはまりまして、

新大久保に出かけては、微笑むヨン様のポスターの下で韓国料理に舌鼓を打ち、

都内で開催された冬ソナ関連のイベントには、勤務後であろうと駆け付け、ほぼ皆勤賞

同じく韓流ドラマに夢中だった母と、手に手を取ってソウルへと旅に出たものでした

 あれから10年。。。

ヨン様に関するニュースがめっきり減った今でも、私のアンテナの感度は良好で、

最近スーパーの店先で が釘づけになった商品がこちら( ネットから借用しました)


大きな やきそば の文字より、小さな Peyong の方に反応してしまう悲しい習性


 さて、今日は韓流ドラマでもよく見かける、韓国のお箸とスプーンについてお話しいたします。

     
     スプーンは 「スッカラ」 お箸は 「チョッカラ」 ふたつ合わせて 「スジョ」


おかずをお箸で食べるのは日本と同じですが、汁物はもちろん、ごはんもスプーンでいただきます

身近なものに例えるなら のイメージでしょうか。 ごはん物とはいえ、お箸は使いませんものね。


     
     上が日本の洋食のスプーンで、下が韓国のスプーン(スッカラ)
     日本の物より長く、口に入れる部分は丸く浅く、柄は比較的まっすぐ。


 次にお箸を見てみましょう。

     
     上が日本の手元箸で、下が韓国のお箸(チョッカラ)
     ステンレス製で、ご覧のように、長さと幅は日本のお箸と同じくらい。


     
     ところが、この薄さ  立てて撮影するのにひと苦労
     「箸が転んでもおかしい年頃」 は遠い昔で、「箸が転んではイラつく年頃」

     
     
     慣れるまでは、いささか持ちにくい重さと形状です。

 
 金属製である理由として、昔々は毒殺を未然に防ぐ云々・・・などと言われていますが、

仮に木や竹なら、韓国料理の色に染まると洗っても落ちにくく、衛生的に見えないためと、

お箸に限らず器も金属製の物が多いことから、丈夫であることが大切なのだと考えます。


 前回の中国料理の時にも申しましたが、韓国でも お茶碗以外の器は持ち上げません

儒教のお国柄ゆえ、お食事の開始もペースも終了も目上の方に合わせ、

乾杯の時は横を向いて飲み、両親や目上の方の前では も遠慮することが多いようです。

     
     
     ソウルの宿泊先 ロッテホテル明洞の 「無窮花(ムグンファ)」

          
注文しなくても並ぶ小鉢の数々は、無料の上におかわり自由

お国柄もお料理も、まるごと味わってこそ、心に残る旅になりますよね。


お読みくださいまして、ありがとうございます

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