お箸*22 祝い箸

2018-01-02 | お箸の世界
 あけましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願いいたします


 さて、お正月といえば 「おせち料理」 と 「お雑煮」

昔とちがって年中無休で営業するお店が数多くあるため、

「保存の利く料理」 の必要性はすっかり薄れてしまいましたが、

それぞれに込められた 「意味」 を味わいながらいただきたいものです。

そんな縁起の良い日こそ、「祝い箸」 の出番です。


     
     紅白や金色などおめでたい色合いの箸袋は、普通より大きめです。


     
     木肌は白く、普通のお箸より少し長めで、両端が細くなっています。


 色が白いのは、木肌の白さが特徴の檜を用いて、その場を清浄にして邪気を祓うため。

おめでたい席で折れたりしないよう、しなやかな柳でこしらえたお箸もあります。

普段女性が使うお箸より長めなのは、末広がりを意味する 「八寸」(約24㎝)だから。

両方の端が同じように細いのは、神様と人間が共に食事をするためですので、

決して逆さに持って 「取り箸」 の代わりになさいませんように。

真ん中が膨らんでいる形が 「俵」 に似ているため 「五穀豊穣」 の意味があり、

同じく 「子孫繁栄」 と、その形からもおめでたい連想は広がります。


 ところで、割り箸といえば使い捨てるものという認識ですが、

「祝い箸」 は元日で使い捨てることなく、お正月の間は使い続けるものだそうです。

そのためには、箸袋にそれぞれの名前を書いておくと分かりやすいでしょうし、

洗った後で保管する 「箸袋」 を人数分用意するのも楽しいかも知れませんね。

「箸袋」 は、平安時代に宮中の女官たちが、着物の切れ端で作ったと言われています。

というわけで、秘書にゃんこは折り紙を着物の形に折ってみました


     
     折り紙1枚で着物を、もう1枚で帯をこしらえて箸袋にしました。
     帯に使った折り紙の残りを結んで、簡単な箸置きにしてみました。
      もお鍋も椎茸も、みんな箸置きの仲間です


お正月らしいお箸使いを楽しんでご覧になりませんか?


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