年代別読書量 と 9月に読んだ本

2024-10-02 | 本が好き

専門学校で担当している授業に『文章表現』という科目があります。

文書の良い点は、何度でも読み返せるところ。

ただし、人によって受け取り方が異なるような文では、内容が正確に伝わりません。

「書く」より「打つ」機会が増えたとはいえ、電話の伝言メモなど手書きで残すことも多く、

読みやすい文字で、簡潔な中にも礼儀正しく、何より正確にというのが授業の目標。

その後はビジネス文書の初級クラス へと進みますが、

毎回、授業の最後の5分間ほどを私の朗読に充てています

「目を閉じて情景を思い浮かべましょう」と言うと、そのまま眠ってしまう学生がいるのはご愛嬌

要は、アニメや動画のように、映像が先に目に入って想像の余地のない状況に慣れている彼らに、

耳から入る情報だけを頼りにあれこれ空想してもらうのが、朗読の目的です。

わずかな時間ですから、どんな名作も一場面しか読めませんが、それでもよいと考えます。

「その続きを知りたいから、本を読んでみよう」と思ってくれたら何よりなのですがね。

 

 

図書館の本と区別するために、自分の本には包装紙でカバーをつけます。

 

想像力や読解力を養い、漢字や語彙が自然と身につく良いこと尽くめの読書ですが、

「6割の人が1カ月に1冊も本を読まない」という調査結果が公表されました。

 

「2023年度 文化庁 国語世論調査」(毎日新聞より)

 

読書離れが著しいとされる若い世代も の記事は読んでいるそうですが、

多くの人の  や  を経て発行された と比べるのもどうかと思うのですけれどね。

とはいえ、年齢が上がるにつれて「視力低下など健康問題」が占める割合が増えるのも事実。

友人たちからは「疲れると文字が見えにくくなる」「 の掛け外しが煩わしい」という声も。

読み始めると時間の経つのも忘れてしまう私も、年齢的に気をつけなくては。

 

と言いながら、先月もたくさん読みました

 

 

 

『谷から来た女』(2024年 著:桜木 紫乃)

タイトルの「谷」とは、アイヌの人々が多く暮らす北海道南部の「二風谷(にぶたに)」

表紙のデザインは、本書のモデルとなった女性による『二風谷の夕焼け』

北海道で育ちながら、私が見聞きしていたのは一部であったと思い知る作品でした。

 

 

読書をするときの小さなソファー  

 

 

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