ニッポン教育応援団 キックオフに参加聴講してきました!
この応援団立ち上げの目的は「教育財源の倍増」。いま、日本の子どもたちが直面している教育の問題について、親世代を中心に保護者やマスコミ関係者に知ってもらい、教育は未来への投資の議論を巻き起こしていくためのキックオフイベント。
登壇者は約15名で各5分。みなさま、とてもわかりやすいスピーチでした。各自の主張が鮮明に記憶に残っています。3分で話をまとめる技術って、とても有用な能力と思いました。
参加者は約100名。幅広い世代で男女半々でしたが、特に若い世代の女性が目立っていました。
わたしは最前列で聴講。登壇者に好きな方が数名いて、間近に観たかったので。終了後は名刺交換などしてもらって嬉しかったです(スター扱い!)。
○リレートークまとめ
・近年の研究で「教育投資はハイリターン」が明確になった。
・現代日本は教育費の保護者負担が大きく、教育機会に貧富の差が出やすい構造
・公立学校をみると、学外は平成だけど、学内は設備も考え方も昭和。教師の負担大。
・良い先生が足りない、貧困家庭で教育受けられない子供急増、保護者負担大きく奨学金も少ない。だから教育の人材・機会・財源を増やしたい。
・永田町霞が関を動かし世の中を変えるには、教育予算倍増が有効という世論作りが必要。ニッポン教育応援団はここに注力したい。
参考:福祉予算配分はこども5%老人95%(選挙権ある老人優位)。
・TOKYO2020の準備で日本はどんどん世界にさらされていく。これまで目を背けていたことを正す良いチャンス。教育分野もその一つになるだろう。
・例えば、エリート層/中間層の過熱する教育投資。グローバル教育が人気だが、つらくても働く親・子どもへの教育虐待という問題も生んでいる。
・現行制度では学校や教育内容を自由に選べない。不登校や発達障害には多様な教育環境が必要。ここは変えたいところ。
以下、当集会の案内から抜粋転載----
【「ニッポン教育応援団」とは】
○目的(ミッション)
日本の子ども達。自己肯定感は世界最低レベル、一クラスの生徒数は世界最高レベル、貧困は6人に一人、発達障害児の個別支援は1割のみ、イジメや引きこもりは増加傾向、そして日本の教員は世界一多忙。これら、子どもが直面している様々な課題を一発で解決する魔法の杖はありません。でも一つだけ言えることがあります。それは課題解決にはお金が必要ということ。「日本は、教育財源の割合が先進国で最低」、つまり子ども教育に使われている税金が、世界最低水準なんです。ニッポン教育応援団は、この「教育財源が少なすぎる」という大問題を、国民レベルの議論にまで高め、「子ども教育は未来への投資であり、最重要な国策である」というレベルまで国を動かしていくことを目指します。もう少しストレートに言うと、「教育財源の倍増計画」です。
○活動(アクション)
親世代が、「子どもたちの教育にもっと投資を!」と立ち上がりました。まずは、団体立ち上げのキックオフイベントを、本年6月10日の夜@東京で開催し、狼煙を揚げるのと同時に、同じ親世代を中心に子どもたちが抱える課題について考えるきっかけの場を作ります。そして、虐待、発達障害、イジメ、貧困、キャリア教育など、子ども教育に関連する様々な分野の専門家や団体が「一つにまとまり」、国政や国民に訴えかけ、上述のミッション達成を目指していきます。一つ一つでは微力だが、まとまれば国を動かせると信じて。
○発起人
坪谷ニュウエル郁子(東京インターナショナルスクール理事長)
西田陽光(一般社団法人次世代社会研究機構)
川島高之(NPO法人コヂカラ・ニッポン代表、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事)
○教育関係の専門家に登壇していただき、リレートークを実施します。登壇予定者(50音順)
NPOカタリバ 代表理事 今村久美さん
環境ジャーナリスト 枝廣淳子さん
育児・教育ジャーナリスト おおたとしまささん
東京シューレ理事長 奥地圭子さん
京都大学大学院 人間・環境学研究科 准教授 柴田悠さん(ビデオメッセージ)
ジャーナリスト 白河桃子さん
NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事 高祖常子さん
慶応大学 政策学部 准教授 中室牧子さん
次世代社会研究機構 西田陽光さん
株式会社LITALICO 代表取締役 長谷川敦弥さん
朝日新聞総合プロデューサー/前アエラ編集長 浜田敬子さん
中学生の保護者 長谷川ひろみさん
横浜市立中川西中学校校長 平川理恵さん
筑波大学准教授/東京都教育委員会委員 山口香さん
Learning for ALL 代表理事 李 炯植さん
キッズドア 理事長 渡辺由美子さん