第12作目です。
御厩河岸より両国橋夕陽見(おんまやがしよりりょうごくばしのせきようをみる)
東京都墨田区本所一丁目
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
暮れなずむ隅田川・御厩河岸の渡し場。(台東区蔵前二丁目辺りの隅田川岸
に幕府の御厩があったので、この辺りを御厩河岸といいました。)
渡し船の手前に、美しい藍の線で大きな荒波が描かれています。
渡し船の手前に、美しい藍の線で大きな荒波が描かれています。
対岸の両国橋のたもとに富士の姿、沈む夕陽の逆光でシルエットとして表現、日が沈んで次第に色が失われていく時間が表現されています。
渡し船に乗っている商売人などの人々は、この美しい光景をほとんど見ることなく押し黙り、一日の終わりを表しています。
渡し船の船頭の禿頭を回転軸に、舟の孤と両国橋の孤が対象となっています。
渡し船の船頭の禿頭を回転軸に、舟の孤と両国橋の孤が対象となっています。
船頭の視線の先には、富士が見えます。
少し角度を変えました。
原画です。
次作は、「深川万年橋下」です。
両国橋も特に何もしていませんが、それらしく見えています。
次作の「深川万年橋下(ふかがわまんねんばしした)」は、アーチ型の橋が美しい風景です。
端の上に人が一杯いて、楽しめそうです。
『とにかく特徴が捕えられていて、紙紐で北斎を…だと。』
波は北斎の独特の書き方をかなり写している気がします。(個人的に)
船の上の(特に傘:個人的に)人たちも凝っていて、そして船が原作に対して立体(ちゃんと横幅が存在する)なのでこれも面白い、と。
『見て、「面白い!」』と想える作品、閑斉様に感謝を!
今回は、舟上の人物を細かく表現しくて、舟を大きく作りました。
ようやく解ってきましたが、北斎の通りには作れない、ということが、です。
歌紐には紙紐の都合がある、ことを知りました。
で、原画と似ていなくてもいいんじゃ、と思うことにしました。
じっくり見ていただいてありがとうございました。
人間の眼は、修正能力がありパット見は補正して完成した事物を想像して観てくれますが、細かく見ると「何じゃこれっ」、となります。
じっくり見ると穴が開くこともありますので・・。
今日は、雨模様でムシムシしますが、お元気に過ごしてください。
でもそれよりなにより人物が立体で、さらに手前の人奥の人…と絵よりもよっぽど面白い!!
閑斉さんのを見てから絵を見た方がよくわかるくらい!!
完成度の高さと、独特の感性が見てる人を飽きさせません!!さすが!
私など、9時には白川夜船です。
実は、背景から順に後ろ側から製作する癖があるのですが、左後方のもう一つの舟が隠れてしまいました。
あちらを立てればこちらが立たず、でも、出来たものは仕方ない、これでOKじゃ、で完成としました。
波はこれから出てくる「グレート・ウェーブ」の練習にとってもよい教材です。
ash 様も細かい作業が多いですが、肩甲骨周りが硬くならないように、ご用心ください。