閑(ひま)じぃのブログ by 閑斎

趣味の紙紐細工創りとその時々の歌、旅の紹介です。遠方には行かなくなり近くで楽しい仲間との歌を楽しんでいます。

両国橋夕陽見(おんまやがしよりりょうごくばしのせきようをみる)

2019-06-20 17:12:03 | 葛飾北斎 富嶽三十六景
第12作目です。
御厩河岸より両国橋夕陽見(おんまやがしよりりょうごくばしのせきようをみる)
東京都墨田区本所一丁目
 
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
 
暮れなずむ隅田川・御厩河岸の渡し場。(台東区蔵前二丁目辺りの隅田川岸
に幕府の御厩があったので、この辺りを御厩河岸といいました。)
渡し船の手前に、美しい藍の線で大きな荒波が描かれています。
対岸の両国橋のたもとに富士の姿、沈む夕陽の逆光でシルエットとして表現、日が沈んで次第に色が失われていく時間が表現されています。
渡し船に乗っている商売人などの人々は、この美しい光景をほとんど見ることなく押し黙り、一日の終わりを表しています。
渡し船の船頭の禿頭を回転軸に、舟の孤と両国橋の孤が対象となっています。
船頭の視線の先には、富士が見えます。
 
少し角度を変えました。
 
原画です。
 
 
次作は、「深川万年橋下」です。
 

 


コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「今日の日はさようなら」 | トップ | 「川の流れのように」 »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しく作りました。 (閑斉)
2019-06-20 17:29:23
波の動きを表現するのに一苦労しましたが、人物もいろんな動作をしていて、楽しめました。
両国橋も特に何もしていませんが、それらしく見えています。

次作の「深川万年橋下(ふかがわまんねんばしした)」は、アーチ型の橋が美しい風景です。
端の上に人が一杯いて、楽しめそうです。
返信する
「原画に、近い!」と想わせる特徴の捕え方が良い! (人生の素人:折師)
2019-06-20 21:44:17
 原画と見比べて、今回は「おお!」と驚きました。
 『とにかく特徴が捕えられていて、紙紐で北斎を…だと。』

 波は北斎の独特の書き方をかなり写している気がします。(個人的に)
 船の上の(特に傘:個人的に)人たちも凝っていて、そして船が原作に対して立体(ちゃんと横幅が存在する)なのでこれも面白い、と。

 『見て、「面白い!」』と想える作品、閑斉様に感謝を!
返信する
傘も・・・! (閑斉)
2019-06-21 07:20:48
コメントに書かなかったのですが、実は傘の製作も楽しかったひとつです。
今回は、舟上の人物を細かく表現しくて、舟を大きく作りました。
ようやく解ってきましたが、北斎の通りには作れない、ということが、です。

歌紐には紙紐の都合がある、ことを知りました。
で、原画と似ていなくてもいいんじゃ、と思うことにしました。
返信する
Unknown (ゆきママ)
2019-06-22 10:18:27
まず目に飛び込んできたのが、荒波と淡い遠景でした。それからじっくりと見せていただきましたが、竿をあやつる船頭さんの動き、細かく作り込まれた傘、そして見事な遠近感に驚かされました。舟を敢えて大きめに作られたのがよかったのかと思います。橋のカーブと舟の弧が《対称》ということでしょうか、、、
返信する
じっくり見るとヤバイかも。 (閑斉)
2019-06-22 11:03:26
ゆきママさん、こんにちわ。

じっくり見ていただいてありがとうございました。
人間の眼は、修正能力がありパット見は補正して完成した事物を想像して観てくれますが、細かく見ると「何じゃこれっ」、となります。
じっくり見ると穴が開くこともありますので・・。

今日は、雨模様でムシムシしますが、お元気に過ごしてください。
返信する
Unknown (ash)
2019-06-22 22:31:31
波の荒々しさは、紙紐だと表現しやすいのか、絵の通りでびっくりします。
でもそれよりなにより人物が立体で、さらに手前の人奥の人…と絵よりもよっぽど面白い!!
閑斉さんのを見てから絵を見た方がよくわかるくらい!!
完成度の高さと、独特の感性が見てる人を飽きさせません!!さすが!
返信する
失敗もありまして・・・ (閑斉)
2019-06-23 07:20:14
ash 様、遅くまで頑張っていますね。
私など、9時には白川夜船です。

実は、背景から順に後ろ側から製作する癖があるのですが、左後方のもう一つの舟が隠れてしまいました。
あちらを立てればこちらが立たず、でも、出来たものは仕方ない、これでOKじゃ、で完成としました。

波はこれから出てくる「グレート・ウェーブ」の練習にとってもよい教材です。

ash 様も細かい作業が多いですが、肩甲骨周りが硬くならないように、ご用心ください。
返信する

コメントを投稿

葛飾北斎 富嶽三十六景」カテゴリの最新記事