Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん男優列伝(287)平田満

2015-07-10 08:01:07 | コラム
53年11月2日生まれ、61歳。
愛知出身。

公式プロフィール

いったい、いつごろまで「コレが、コレなもんで―」といわれたことでしょう、
いったい、いつごろまで「ヤス!」と呼ばれたことでしょう。

代表作も生まれず、パッとしないキャリアを築きつづける俳優さんからしてみれば「当たり役」をものにした俳優さんが羨ましいかもしれませんが、
「当たり役に過ぎる」のも、その後のキャリアが難しくなりそうですものねぇ。

そんな「当たり役」と上手に付き合ってきたのが、平田満(ひらた・みつる)さん。

29歳のころに演じた『蒲田行進曲』(82)のヤスというキャラクターは、60代になった現在でも周囲から「いじられる」そうです。
インパクトありましたものねぇ、




吉岡秀隆のことを純、中嶋朋子のことを蛍といい続けるのと同じことかもしれません。

最近は新進女優のパパや、中堅俳優の上司を演じることが多くなりました。
善も悪も演じ、ドラマを支える・・・うん、やっぱりヤスとかぶってしまいますよね~。


※サトウトシキの演出が光る、なかなかの良作かと




<経歴>

妻は女優の井上加奈子。

高校生のころ演劇部で演じることの快楽を覚え、「演劇でも実績があるから」という理由で早稲田大学に進学。
ここで「つかこうへい」と出会い、以降、つかの舞台の主要メンバーとして活躍するようになる。

映画俳優デビュー作は、79年の『限りなく透明に近いブルー』。
芥川賞を受賞した村上龍のデビュー小説を、村上自身がメガホンを持って演出。
つまり平田さんの映画俳優デビュー作は、村上龍の小説家デビュー作でもあり、また、村上龍の映画監督デビュー作でもあったのでした。
原作は素晴らしかったのに、映画はクソでしたが!!笑

82年―。
前述した『蒲田行進曲』の演技が絶賛され、共演した松坂慶子や風間杜夫よりも、原作のつかこうへいよりも、ある意味で有名人となる。

以下、出演作をドドドッと。

『青春の門 自立篇』(82)、『時代屋の女房』(83)、『迷走地図』(83)、『居酒屋兆治』(83)、『人生劇場』(83)、『すかんぴんウォーク』(84)、『上海バンスキング』(84)、
『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(85)、『犬死にせしもの』(86)、『白い野望』(86)、『キネマの天地』(86)、『映画女優』(87)、『愛はクロスオーバー』(87)、『ゴキブリたちの黄昏』(87)、『女咲かせます』(87)、『噛む女』(87)。

『死の棘』(90)、『ツルモク独身寮』(91)、『REX 恐竜物語』(93)、『プロゴルファー織部金次郎』(93)、『まあだだよ』(93)、『虹の橋』(93)、『怖がる人々』(94)、
『君を忘れない』(95)、『眠る男』(96)、『恋は舞い降りた。』(97)、『ラブ&ポップ』(98)、『ラブ・レター』(98)、『鉄道員』(99)。

『はつ恋』(2000)、『ホワイトアウト』(2000)、『スリ』(2000)、『日本の黒い夏─冤罪』(2001)、『GO』(2001)、『命』(2002)、『KT』(2002)、『わたしのグランパ』(2003)、『東京原発』(2004)、
『北の零年』(2005)、『埋もれ木』(2005)、『深紅』(2005)、『チェケラッチョ!!』(2006)、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』(2007)、『青空のルーレット』(2007)、『クワイエットルームにようこそ』(2007)、『サウスバウンド』(2007)、『私は貝になりたい』(2008)、『まぼろしの邪馬台国』(2009)、『アマルフィ 女神の報酬』(2009)、『曲がれ!スプーン』(2009)。

『きな子~見習い警察犬の物語~』(2010)、『孤高のメス』(2010)、『八日目の蝉』(2011)、『プリンセス トヨトミ』(2011)、『キツツキと雨』(2012)、『臨場・劇場版』(2012)、『モーニングセット、牛乳、春』(2013)、『今日子と修一の場合』(2013)、
そして最新作は、『悼む人』(2015)と『ズタボロ』(2015)。

もう少ししたら、パパ役ではなく、ジジ役を演じることになるのでしょう。

ヤスを引きずれという意味ではなく、これからも日本映画を支えていってほしいなぁと思います。


次回のにっぽん男優列伝は、吹越満さんから。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『ドキュメンタリーで熱くなれ!!』

コメント (2)
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