「映画館における拍手体験」を特集したので、きょうは「映画館における事故、トラブル」を展開してみよう。
映画館を舞台にしたホラー映画は、珍作『デモンズ』(85)。
いまでこそ馬鹿にした書きかたをするが、公開当時はこれでも怖かった。
葉巻をくゆらすデ・ニーロに弁護士一家が迷惑するのは、トップ画像の『ケープ・フィアー』(91)。
その30年前―『タクシードライバー』(76)で、悶々とする若きデ・ニーロはポルノ映画館でナンパをしていたっけ。
『JFK』(91)で、オズワルド(ゲイリー・オールドマン)が暗殺者として拘束されるのもまた、映画館だった。
ハッピーなことはないのかい?
あるとも。
『トゥルー・ロマンス』(93)でふたりが出会うのは、B級の映画館だったじゃないか。
では現実はどうかって話である。
以下、自分が実際に体験した「映画館における事故、トラブル」の5傑。
(1)ひとつの空間に、複数の痴漢現る
場所は、いまは亡き新宿オデヲン。
上映作品は、大林宣彦の『あした』(95)。
前方のA地点から、女性の小さな悲鳴が聞こえた。
・・・その10分後に、後方のB地点からも女性の悲鳴が。
さすがに上映はストップ、それぞれの痴漢は係員に取り押さえられ・・・そのあと、どうなったのかは知らない。
『あした』なんて、そういうシーン? もないのに、じつに不思議な話である。
(2)上映中、変質者がスクリーンを切り裂こうと舞台に上がる
場所は、新宿ミラノ。
上映作品は、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス劇場版』(92)。
初日だったからマニアでごった返し、一時は騒然となった。
しかし映画が消化不良だったため、かえって、よい? 思い出となった、、、かもしれない。
(3)財布をなくす
きわめて個人的なことだけどね。
新宿プラザで『ブロークン・アロー』(96)を鑑賞した際に財布を落とし、それに気づかずテアトル新宿へ。
森田芳光×深津絵里による『(ハル)』(96)のチケットを買おうとしたとき、ようやく気づいて顔面蒼白、急いでプラザに戻るが、見つかるはずもなく・・・。
ポケットに残された小銭で、なんとか町田に帰還出来たのであった。
(4)ケータイ着信音でブチ切れ
場所は新宿プラザ。
上映作品は、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)。
あまりにも頻繁に鳴らすヤツが居て、ソイツとお客さんが口論を始め・・・いつの間にか、殴り合いにまで発展した。
上映は一時中断、たしかお巡りさんまで出動したような・・・。
(5)館内に明かりが戻ったら・・・
横の座席に、テリー伊藤が座っていた。
べつに事故ではないけど、マジで驚いたっけ。
場所は新宿ピカデリー。
上映作品は、石井隆の『黒の天使』(98)だった。
※『ロスト・ワールド』は、スピルバーグらしくない恐竜プロレス映画だったが、この、車のシーンだけは素晴らしかった。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(288)吹越満』
映画館を舞台にしたホラー映画は、珍作『デモンズ』(85)。
いまでこそ馬鹿にした書きかたをするが、公開当時はこれでも怖かった。
葉巻をくゆらすデ・ニーロに弁護士一家が迷惑するのは、トップ画像の『ケープ・フィアー』(91)。
その30年前―『タクシードライバー』(76)で、悶々とする若きデ・ニーロはポルノ映画館でナンパをしていたっけ。
『JFK』(91)で、オズワルド(ゲイリー・オールドマン)が暗殺者として拘束されるのもまた、映画館だった。
ハッピーなことはないのかい?
あるとも。
『トゥルー・ロマンス』(93)でふたりが出会うのは、B級の映画館だったじゃないか。
では現実はどうかって話である。
以下、自分が実際に体験した「映画館における事故、トラブル」の5傑。
(1)ひとつの空間に、複数の痴漢現る
場所は、いまは亡き新宿オデヲン。
上映作品は、大林宣彦の『あした』(95)。
前方のA地点から、女性の小さな悲鳴が聞こえた。
・・・その10分後に、後方のB地点からも女性の悲鳴が。
さすがに上映はストップ、それぞれの痴漢は係員に取り押さえられ・・・そのあと、どうなったのかは知らない。
『あした』なんて、そういうシーン? もないのに、じつに不思議な話である。
(2)上映中、変質者がスクリーンを切り裂こうと舞台に上がる
場所は、新宿ミラノ。
上映作品は、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス劇場版』(92)。
初日だったからマニアでごった返し、一時は騒然となった。
しかし映画が消化不良だったため、かえって、よい? 思い出となった、、、かもしれない。
(3)財布をなくす
きわめて個人的なことだけどね。
新宿プラザで『ブロークン・アロー』(96)を鑑賞した際に財布を落とし、それに気づかずテアトル新宿へ。
森田芳光×深津絵里による『(ハル)』(96)のチケットを買おうとしたとき、ようやく気づいて顔面蒼白、急いでプラザに戻るが、見つかるはずもなく・・・。
ポケットに残された小銭で、なんとか町田に帰還出来たのであった。
(4)ケータイ着信音でブチ切れ
場所は新宿プラザ。
上映作品は、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)。
あまりにも頻繁に鳴らすヤツが居て、ソイツとお客さんが口論を始め・・・いつの間にか、殴り合いにまで発展した。
上映は一時中断、たしかお巡りさんまで出動したような・・・。
(5)館内に明かりが戻ったら・・・
横の座席に、テリー伊藤が座っていた。
べつに事故ではないけど、マジで驚いたっけ。
場所は新宿ピカデリー。
上映作品は、石井隆の『黒の天使』(98)だった。
※『ロスト・ワールド』は、スピルバーグらしくない恐竜プロレス映画だったが、この、車のシーンだけは素晴らしかった。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(288)吹越満』