世界でいちばん好きな曲は、RADIOHEAD(レディオヘッド)の『Creep』(クリープ)。
サビの歌詞を簡単に訳せば・・・
♪ 君はこんなにも素敵なのに、自分は最悪なうじ虫なんだ ♪
・・・という感じで、まぁひどく後ろ向きな歌なんだ。
けれども感動する。
いや、だからこそ感動するというか。
青春って、そういうものじゃない?
イケてるヤツのほうが少ないはずなんだしさ、自分もウジウジウネウネシコシコ? していたほうだから、えれぇ気持ちが分かって、そこに打たれるわけですよ。
※ややソフトに過ぎるけど、対訳つきの『Creep』
うじ虫でも生ごみでもゴキブリでも、なんでもいいが、自分が負け犬であることを自覚すること―これって、けっこう大事なんじゃないかな。
なにをそんなネガティブに・・・というひとも居るかもしれないが、勘違い野郎より、はるかにいい。
負け犬だと自覚したうえで出発する、そんな風に生きる映画の主人公たちに感化されてきた自分は、常に彼ら彼女らの味方でありたいと思っている。
(1)『カノン』(98)
「俺はちんぽ」といい切るジジイの、精一杯の強がりを描く。
(2)『ロッキー』(76)
「俺はゴロツキ」と自覚するロッキーもいいが、
エイドリアンの兄・ポーリーの「捨て鉢」感のほうがリアリティあり。
(3)『勝手にしやがれ』(59…トップ画像)
「最低だ」
「最低って、なに―?」
(4)『リービング・ラスベガス』(95)
自死するかのように生きるのは、世の中に絶望したからなのか、あるいは、自分自身に絶望したからなのか・・・は、分からないけれども。
(5)『天国と地獄』(63)
「なぜ、君と私を憎み合う両極端として考えるのかね」
「どうしてだか知りませんね。私は自己分析の趣味なんかありませんからね。ただ、私のアパートの部屋は、冬は寒くて寝られない、夏は暑くて寝られない・・・その三畳から見上げると、あなたの部屋は天国に見えましたよ。毎日毎日見上げているうちに、だんだんあなたが憎くなってきた、しまいには、その憎悪が生き甲斐みたいになってきたんですよ」
「・・・」
「それに幸福なひとを不幸にするのは、不幸な人間にとっちゃなかなか面白いことなんですよ」
「君は、そんなに不幸だったのかね」
「身の上話でもしろって言うんですか。真っ平ですね。私は、自分がどんなに不倖せだったかなんて話して、今更同情してなんかもらいたくありませんよ。さいわい、お袋も去年死んで、胸糞の悪いメソメソした幕切れにならずにすんで、本当によかったと思っているのですよ」
「それで君は、一体、なんのために私を呼んだのかね」
「私が泣き喚いたり、びくびくしたり、みじめったらしく死んだなんて、あなたに想像されるのはたまりませんからね」
(6)『十九歳の地図』(79)
ドローン飛ばして何度も補導されているガキには同情出来ないが、爆弾仕掛けたとイタズラ電話かけまくるコイツとは、友達になれるんじゃないかと思う。
(7)『トト・ザ・ヒーロー』(91)
灰になってから改心はするが、生きているあいだはずっと「俺の人生は、こんなものじゃなかったはず」と思い込んでいる哀しさ。
(8)『マッチ工場の少女』(90)
不運が過ぎて、笑ってしまう。
彼女に比べれば、ジョン・マクレーンなんか楽しい毎日を送れているほうだよ。
(9)『グッド・ウィル・ハンティング』(98)
「どうせ俺なんか…」の典型的青春像。
恩師と呼べるひとに会えて、ほんとうによかった。
(10)『モンスター』(2003)
死刑を望んだ実在の女性殺人犯、アイリーン・ウォルノスの半生。
最後の晩餐に選んだのがケンタッキーのチキンとポテト、、、というのが、なんだか泣かせるじゃないか。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『♪ きょうのあたしはきげんがいい』
サビの歌詞を簡単に訳せば・・・
♪ 君はこんなにも素敵なのに、自分は最悪なうじ虫なんだ ♪
・・・という感じで、まぁひどく後ろ向きな歌なんだ。
けれども感動する。
いや、だからこそ感動するというか。
青春って、そういうものじゃない?
イケてるヤツのほうが少ないはずなんだしさ、自分もウジウジウネウネシコシコ? していたほうだから、えれぇ気持ちが分かって、そこに打たれるわけですよ。
※ややソフトに過ぎるけど、対訳つきの『Creep』
うじ虫でも生ごみでもゴキブリでも、なんでもいいが、自分が負け犬であることを自覚すること―これって、けっこう大事なんじゃないかな。
なにをそんなネガティブに・・・というひとも居るかもしれないが、勘違い野郎より、はるかにいい。
負け犬だと自覚したうえで出発する、そんな風に生きる映画の主人公たちに感化されてきた自分は、常に彼ら彼女らの味方でありたいと思っている。
(1)『カノン』(98)
「俺はちんぽ」といい切るジジイの、精一杯の強がりを描く。
(2)『ロッキー』(76)
「俺はゴロツキ」と自覚するロッキーもいいが、
エイドリアンの兄・ポーリーの「捨て鉢」感のほうがリアリティあり。
(3)『勝手にしやがれ』(59…トップ画像)
「最低だ」
「最低って、なに―?」
(4)『リービング・ラスベガス』(95)
自死するかのように生きるのは、世の中に絶望したからなのか、あるいは、自分自身に絶望したからなのか・・・は、分からないけれども。
(5)『天国と地獄』(63)
「なぜ、君と私を憎み合う両極端として考えるのかね」
「どうしてだか知りませんね。私は自己分析の趣味なんかありませんからね。ただ、私のアパートの部屋は、冬は寒くて寝られない、夏は暑くて寝られない・・・その三畳から見上げると、あなたの部屋は天国に見えましたよ。毎日毎日見上げているうちに、だんだんあなたが憎くなってきた、しまいには、その憎悪が生き甲斐みたいになってきたんですよ」
「・・・」
「それに幸福なひとを不幸にするのは、不幸な人間にとっちゃなかなか面白いことなんですよ」
「君は、そんなに不幸だったのかね」
「身の上話でもしろって言うんですか。真っ平ですね。私は、自分がどんなに不倖せだったかなんて話して、今更同情してなんかもらいたくありませんよ。さいわい、お袋も去年死んで、胸糞の悪いメソメソした幕切れにならずにすんで、本当によかったと思っているのですよ」
「それで君は、一体、なんのために私を呼んだのかね」
「私が泣き喚いたり、びくびくしたり、みじめったらしく死んだなんて、あなたに想像されるのはたまりませんからね」
(6)『十九歳の地図』(79)
ドローン飛ばして何度も補導されているガキには同情出来ないが、爆弾仕掛けたとイタズラ電話かけまくるコイツとは、友達になれるんじゃないかと思う。
(7)『トト・ザ・ヒーロー』(91)
灰になってから改心はするが、生きているあいだはずっと「俺の人生は、こんなものじゃなかったはず」と思い込んでいる哀しさ。
(8)『マッチ工場の少女』(90)
不運が過ぎて、笑ってしまう。
彼女に比べれば、ジョン・マクレーンなんか楽しい毎日を送れているほうだよ。
(9)『グッド・ウィル・ハンティング』(98)
「どうせ俺なんか…」の典型的青春像。
恩師と呼べるひとに会えて、ほんとうによかった。
(10)『モンスター』(2003)
死刑を望んだ実在の女性殺人犯、アイリーン・ウォルノスの半生。
最後の晩餐に選んだのがケンタッキーのチキンとポテト、、、というのが、なんだか泣かせるじゃないか。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『♪ きょうのあたしはきげんがいい』