上半期の収穫のひとつに、ヒットはしなかったものの強烈な印象で観客を圧倒する『マップ・トゥ・ザ・スターズ』という映画がある。
カナダの変人、デヴィッド・クローネンバーグによるハリウッド風刺劇なのだが、なにがすごいかってジュリアン・ムーアの壊れた演技。
彼女は現在公開中の『アリスのままで』における演技でオスカーを勝ち取ったが、個人的にはこっちの演技で取ってほしかった。
だって、「おなら」まで披露するんだもの。
絶妙に笑えない、リアルに過ぎる「おなら」。
たとえば『シコふんじゃった。』(91)の竹中直人の「おなら」は、相撲の取組中に発せられたものであり、そーとー笑える。
たとえば『蒲田行進曲』(82)の平田満の「おなら」は、笑えはしないが、それを嫌がる松坂慶子の演技によって、「おなら」以上のものを作り出そうとする演出だった。
けれども、ジュリアン・ムーアの「おなら」には、それがない。
単なる「おなら」。
「おなら」は「おなら」、ただそれだけであると。
あっぱれ!!
朝っぱらから申し訳ないが・・・って、じつはぜんぜん申し訳ないと思っていない。
だからこのまま、下品な話をつづけていこう。
少し前に友人と、「おなら」と「げっぷ」、女子にされても許せるほうはどっち? みたいな議論をした。
自分は断然「おなら」、しかし友人は「げっぷ」で譲らない。
「おならのほうが、なんか可愛らしいじゃん」
「可愛い?」
「音がね」
「そりゃ、音によるだろうよ。それいったら、げっぷだって、音によっては可愛い」
「可愛いげっぷ、なんてある?」
「あるよ、たぶん。聞いたことないけど」
「ないんじゃん! 俺は、可愛いおならの音、聞いたことあるよ」
「どんな感じ?」
「小さく、伸びない感じの、ぷっ」
「ぷっ?」
「ぷっ。で、音が出ちゃったという恥じらいの顔も可愛かった」
「それはお前が、その子に好意があるからだよ」
「否定はしないけどね。でも、げっぷをされたら、同じように可愛いと思えたかは疑問だよ」
・・・くだらねぇな、40代男子が真面目に話すことかよ。
で、「げっぷ」からテレビ番組の話に移った。
少し前の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日)で、マツコと有吉が「いつでも、どこでも、いくらでも」げっぷが出来ると発言し、実際にそれを披露していた。(放送では別音声が流れていた)
それを見ていたアシスタント・夏目ちゃんが気持ち悪そうな顔をしていたが、それ、自分も出来る。
いましろといわれてすぐ出来るし、100回しろといわれても可能である。
「お前は?」
「・・・どうやって、やるの?」
「空気吸い込めばいいだけ」
「・・・・・」
「出来ない?」
「・・・うん、無理っぽい。見本、見せて」
「じゃあ10回連続でやるけど、引かないでね」
そして実演―ちょうどそのとき、自分の背後から知り合いの女子がやってきて、キッタネー40代男子による、聞くに堪えないキッタネーげっぷ芸? 10連続を見られ・聞かれてしまったのだった。
「・・・」
「あ、おはよう」
「おはよう、じゃなくって・・・なに?」
「げっぷが出来るかどうかって話」
「・・・楽しいの?」
楽しいか楽しくないかっていわれたら、まぁ楽しいほうだ。
彼女のほうは、不愉快極まりない表情をしていたけれど。
どうもすいません、育ちが悪いもので。。。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『Face/Off』
カナダの変人、デヴィッド・クローネンバーグによるハリウッド風刺劇なのだが、なにがすごいかってジュリアン・ムーアの壊れた演技。
彼女は現在公開中の『アリスのままで』における演技でオスカーを勝ち取ったが、個人的にはこっちの演技で取ってほしかった。
だって、「おなら」まで披露するんだもの。
絶妙に笑えない、リアルに過ぎる「おなら」。
たとえば『シコふんじゃった。』(91)の竹中直人の「おなら」は、相撲の取組中に発せられたものであり、そーとー笑える。
たとえば『蒲田行進曲』(82)の平田満の「おなら」は、笑えはしないが、それを嫌がる松坂慶子の演技によって、「おなら」以上のものを作り出そうとする演出だった。
けれども、ジュリアン・ムーアの「おなら」には、それがない。
単なる「おなら」。
「おなら」は「おなら」、ただそれだけであると。
あっぱれ!!
朝っぱらから申し訳ないが・・・って、じつはぜんぜん申し訳ないと思っていない。
だからこのまま、下品な話をつづけていこう。
少し前に友人と、「おなら」と「げっぷ」、女子にされても許せるほうはどっち? みたいな議論をした。
自分は断然「おなら」、しかし友人は「げっぷ」で譲らない。
「おならのほうが、なんか可愛らしいじゃん」
「可愛い?」
「音がね」
「そりゃ、音によるだろうよ。それいったら、げっぷだって、音によっては可愛い」
「可愛いげっぷ、なんてある?」
「あるよ、たぶん。聞いたことないけど」
「ないんじゃん! 俺は、可愛いおならの音、聞いたことあるよ」
「どんな感じ?」
「小さく、伸びない感じの、ぷっ」
「ぷっ?」
「ぷっ。で、音が出ちゃったという恥じらいの顔も可愛かった」
「それはお前が、その子に好意があるからだよ」
「否定はしないけどね。でも、げっぷをされたら、同じように可愛いと思えたかは疑問だよ」
・・・くだらねぇな、40代男子が真面目に話すことかよ。
で、「げっぷ」からテレビ番組の話に移った。
少し前の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日)で、マツコと有吉が「いつでも、どこでも、いくらでも」げっぷが出来ると発言し、実際にそれを披露していた。(放送では別音声が流れていた)
それを見ていたアシスタント・夏目ちゃんが気持ち悪そうな顔をしていたが、それ、自分も出来る。
いましろといわれてすぐ出来るし、100回しろといわれても可能である。
「お前は?」
「・・・どうやって、やるの?」
「空気吸い込めばいいだけ」
「・・・・・」
「出来ない?」
「・・・うん、無理っぽい。見本、見せて」
「じゃあ10回連続でやるけど、引かないでね」
そして実演―ちょうどそのとき、自分の背後から知り合いの女子がやってきて、キッタネー40代男子による、聞くに堪えないキッタネーげっぷ芸? 10連続を見られ・聞かれてしまったのだった。
「・・・」
「あ、おはよう」
「おはよう、じゃなくって・・・なに?」
「げっぷが出来るかどうかって話」
「・・・楽しいの?」
楽しいか楽しくないかっていわれたら、まぁ楽しいほうだ。
彼女のほうは、不愉快極まりない表情をしていたけれど。
どうもすいません、育ちが悪いもので。。。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『Face/Off』