あすの夕刻、芥川賞と直木賞の受賞者が発表される。
今回の芥川賞には芸人・又吉直樹の『火花』がノミネートされており、彼が受賞してもしなくても、文学賞ニュースとしては例を見ない報道がされそう。
ふたりの美女が受賞したとき(トップ画像)や、
自称・前科者が受賞したとき、
本物の引きこもりが受賞したとき笑 も、
※何度観ても笑える
それなりに騒がれたが、
今回はその比ではないと思われる。
先日の『アメトーーク』(テレビ朝日)で「読書芸人」が放送されたばかりだし、
日曜の『情熱大陸』(TBS)は又吉ちゃんだし。
ん?
読んだのかって?
読みましたよ、『火花』だけでなく、今回のノミネート作品すべて。
それが趣味なものでね、自分で予想を立てるのが好きなのだ。
で、『火花』。
受賞してもおかしくないと思う。
その逆もいえることで、う~~ん、でも受賞する流れ(物語)は出来ているのではないか、、、という気もする。
本音をいえば、少女のころから文学と向き合ってきた島本理生(=『夏の裁断』)が受賞してほしいのだけれども。
話は逸れるが、20代のころ、自分も本を刊行している。
まぁ自費だけど。
500部を、なんとか完売。
国会図書館にも納本されているし、刊行したときは「いま死んでも、とりあえず自分が生きたという証は残せたわけだ」なんて思っていたっけ。
第二版までいけば印税なんていう話も出たかもしれないが、500部さばくのがやっとだったからね、出版費用のン百万を返済するのに5年ちかくを要したのだった。
出版社は破産し消滅、
自著はアマゾンで1円単位で売られているし、ブックオフでも「たまに」見かけることがある。
じゃあ悲しいかといわれれば、負け惜しみではなくって、楽しいという感情のほうが強い。
ひとに歴史ありじゃん! って。
このところ20代のアンチャンネーチャンと知り合うことが多く、少し親しくなると、
ちょうど君らの歳のころに本を出したんだよ、小銭で買えるから、興味あったらブックオフで探してみてね―といってみる。
すると、本の内容には興味を示さない・・・代わりに、「儲けはどのくらいだったんですか」と問うてくる。
「儲けなんか、ないよ」
「ないんですか!?」
「ないない。儲けようと思ったわけではないしね。儲けるためだったら、もうちょっと内容を変える必要もあったろうし」
「じゃあ、損しただけじゃないですか」
「(苦笑)損得だけでいえば、そうなるのかな」
「損得、だけじゃないんですか」
「名刺代わりね」
「・・・すいません、分からないなぁ~」
なんか、笑ってしまった。
ひとりだけ内容にも興味を示してくれた子が居たのだが、
その子曰く「いまの若いひとは・・・って、自分もそうですけど、合理的に考える傾向にあるから、なにかの得が約束されていないと動けないんですよ」。
・・・・・分からない、でもない、、、かなぁ。
「でもね、得がなかったわけでもないよ」
「そりゃあ、そうでしょう」
「そこそこ、モテたし」
「(笑う)そこですか!?」
「男なんて、結局はそこでしょ」
「まぁ、そうかな」
話を戻して―。
さぁ、又吉ちゃんは芥川賞作家になれるかな。
じつはピースの芸をきちんと見たことはないのだが、
彼がかつて大喜利のお題「放送コードぎりぎりの芸名を考えてください」で、
米良美一
を、
フェラ美一
と答えたのは傑作だと思った。
思ったから、取れればいいね又吉ちゃん! とは思っています笑
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(129)』
今回の芥川賞には芸人・又吉直樹の『火花』がノミネートされており、彼が受賞してもしなくても、文学賞ニュースとしては例を見ない報道がされそう。
ふたりの美女が受賞したとき(トップ画像)や、
自称・前科者が受賞したとき、
本物の引きこもりが受賞したとき笑 も、
※何度観ても笑える
それなりに騒がれたが、
今回はその比ではないと思われる。
先日の『アメトーーク』(テレビ朝日)で「読書芸人」が放送されたばかりだし、
日曜の『情熱大陸』(TBS)は又吉ちゃんだし。
ん?
読んだのかって?
読みましたよ、『火花』だけでなく、今回のノミネート作品すべて。
それが趣味なものでね、自分で予想を立てるのが好きなのだ。
で、『火花』。
受賞してもおかしくないと思う。
その逆もいえることで、う~~ん、でも受賞する流れ(物語)は出来ているのではないか、、、という気もする。
本音をいえば、少女のころから文学と向き合ってきた島本理生(=『夏の裁断』)が受賞してほしいのだけれども。
話は逸れるが、20代のころ、自分も本を刊行している。
まぁ自費だけど。
500部を、なんとか完売。
国会図書館にも納本されているし、刊行したときは「いま死んでも、とりあえず自分が生きたという証は残せたわけだ」なんて思っていたっけ。
第二版までいけば印税なんていう話も出たかもしれないが、500部さばくのがやっとだったからね、出版費用のン百万を返済するのに5年ちかくを要したのだった。
出版社は破産し消滅、
自著はアマゾンで1円単位で売られているし、ブックオフでも「たまに」見かけることがある。
じゃあ悲しいかといわれれば、負け惜しみではなくって、楽しいという感情のほうが強い。
ひとに歴史ありじゃん! って。
このところ20代のアンチャンネーチャンと知り合うことが多く、少し親しくなると、
ちょうど君らの歳のころに本を出したんだよ、小銭で買えるから、興味あったらブックオフで探してみてね―といってみる。
すると、本の内容には興味を示さない・・・代わりに、「儲けはどのくらいだったんですか」と問うてくる。
「儲けなんか、ないよ」
「ないんですか!?」
「ないない。儲けようと思ったわけではないしね。儲けるためだったら、もうちょっと内容を変える必要もあったろうし」
「じゃあ、損しただけじゃないですか」
「(苦笑)損得だけでいえば、そうなるのかな」
「損得、だけじゃないんですか」
「名刺代わりね」
「・・・すいません、分からないなぁ~」
なんか、笑ってしまった。
ひとりだけ内容にも興味を示してくれた子が居たのだが、
その子曰く「いまの若いひとは・・・って、自分もそうですけど、合理的に考える傾向にあるから、なにかの得が約束されていないと動けないんですよ」。
・・・・・分からない、でもない、、、かなぁ。
「でもね、得がなかったわけでもないよ」
「そりゃあ、そうでしょう」
「そこそこ、モテたし」
「(笑う)そこですか!?」
「男なんて、結局はそこでしょ」
「まぁ、そうかな」
話を戻して―。
さぁ、又吉ちゃんは芥川賞作家になれるかな。
じつはピースの芸をきちんと見たことはないのだが、
彼がかつて大喜利のお題「放送コードぎりぎりの芸名を考えてください」で、
米良美一
を、
フェラ美一
と答えたのは傑作だと思った。
思ったから、取れればいいね又吉ちゃん! とは思っています笑
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(129)』