世代的にドンピシャなので、渡辺英樹の訃報に触れてうろたえてしまった。
バンド「C-C-B」の、リーダーね。
年齢不詳っぽい見た目なので、まだ55歳だったというべきか、もう55歳だったというべきか。
ともかく合掌。
シングルもアルバムも揃えたし、コンサートにも行った。
未だカラオケでは選曲することもあるし、このひとたちの代表曲を入場曲としていたボクサー・内藤大助も悲しんでいることだろう。
個人的なベストソングは、『ないものねだりのI Want You』。
難しい曲でね、カラオケで歌うことはないけど。
♪ 悲しい魂、君は抱いても感じない 暮れない都会に飛べない小鳩が一羽
揺れない酔えないやるせない、後ろの正面だ・あ・れ ♪
さて。
映画やドラマなどの台詞で頻繁に使われる「抱く」「抱かれる」ということば。
20代だったころは「使わないよ、日常生活では」とか思っていたんだが、数年前から「ごく自然に」「多用」していた自分に気づき、思わず赤面してしまったよ。
最近、度々、自分が女子を口説いている場面を友人知人に目撃されている。
その際に自分は、恥ずかしげもなく「お前を抱きたい」といっているそうなのである。
「そうなのである」ってヒトゴトっぽく書いているが、自分では覚えていない?
そんなこともないのだが、酔っているものでね・・・って、それをイイワケにするのも卑怯か。
べつに口からデマカセいっているわけでもない、ただ半分は覚えているが、もう半分は酒の力を借りているということなんだろう。
どのツラで「お前を抱きたい」なんていっているのかね。
いつもどおりのヘラヘラ顔だとは思うのだが、友人によると「いつもより、少し真面目な顔」だという。
少しだけ、なのか。
こんど、動画を撮っておいてもらおうか。
相手を褒めて褒めて、そのあと「抱きたい」という。
ここいらへんまではいつも同じなので、大体覚えている。
「抱きたい」といわれ、引かれたらそこで口説くのはやめる。
少しでも笑ってくれたり、恥ずかしがってくれたら、「脈あり。」と解釈し、どんどん攻める・・・らしい。
うん、ここいらへんは覚えていないので、「らしい」としかいえない。
口説きとしては、上手だか下手だか分からんよね。
理想は、『トゥルー・ロマンス』(93)のクラレンスなのだが。
エルビス・プレスリーの信奉者である彼は、女子を前にして、いかにエルビスが素晴らしいかを説く。
「―ここだけの話、エルビスにだったら、俺は抱かれてもいいとさえ思っている」
そのあと「エルビスのことより、きみのことを―」と話をスライドさせていくのだ。
「あたしの、なにを?」
「映画に行かないかい?」
ベタといえばベタだが、ストレート過ぎる自分のよりスマートだし、なによりこっちのほうが映画小僧らしいじゃないか。
要は自分の場合、背伸びし過ぎであると。
これで何度も成功しているのであれば多用するのも「あり。」だが、けっしてそうじゃない。
仲良くなることはあっても、なかなか「抱けない」のである。
♪ 悲しい魂、君は抱いても感じない ♪
なら、まだいい。
抱くまでいってないのだもの!!
※トップ画像は、香港の鬼才ウォン・カーワァイの処女長編映画。
完成度は「それほど…」かもしれないが、瑞々しい感性に溢れ、これを観たときは「どえらい新人が現れた!」と驚き、歓喜したものである。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『THE CLAIMER』
バンド「C-C-B」の、リーダーね。
年齢不詳っぽい見た目なので、まだ55歳だったというべきか、もう55歳だったというべきか。
ともかく合掌。
シングルもアルバムも揃えたし、コンサートにも行った。
未だカラオケでは選曲することもあるし、このひとたちの代表曲を入場曲としていたボクサー・内藤大助も悲しんでいることだろう。
個人的なベストソングは、『ないものねだりのI Want You』。
難しい曲でね、カラオケで歌うことはないけど。
♪ 悲しい魂、君は抱いても感じない 暮れない都会に飛べない小鳩が一羽
揺れない酔えないやるせない、後ろの正面だ・あ・れ ♪
さて。
映画やドラマなどの台詞で頻繁に使われる「抱く」「抱かれる」ということば。
20代だったころは「使わないよ、日常生活では」とか思っていたんだが、数年前から「ごく自然に」「多用」していた自分に気づき、思わず赤面してしまったよ。
最近、度々、自分が女子を口説いている場面を友人知人に目撃されている。
その際に自分は、恥ずかしげもなく「お前を抱きたい」といっているそうなのである。
「そうなのである」ってヒトゴトっぽく書いているが、自分では覚えていない?
そんなこともないのだが、酔っているものでね・・・って、それをイイワケにするのも卑怯か。
べつに口からデマカセいっているわけでもない、ただ半分は覚えているが、もう半分は酒の力を借りているということなんだろう。
どのツラで「お前を抱きたい」なんていっているのかね。
いつもどおりのヘラヘラ顔だとは思うのだが、友人によると「いつもより、少し真面目な顔」だという。
少しだけ、なのか。
こんど、動画を撮っておいてもらおうか。
相手を褒めて褒めて、そのあと「抱きたい」という。
ここいらへんまではいつも同じなので、大体覚えている。
「抱きたい」といわれ、引かれたらそこで口説くのはやめる。
少しでも笑ってくれたり、恥ずかしがってくれたら、「脈あり。」と解釈し、どんどん攻める・・・らしい。
うん、ここいらへんは覚えていないので、「らしい」としかいえない。
口説きとしては、上手だか下手だか分からんよね。
理想は、『トゥルー・ロマンス』(93)のクラレンスなのだが。
エルビス・プレスリーの信奉者である彼は、女子を前にして、いかにエルビスが素晴らしいかを説く。
「―ここだけの話、エルビスにだったら、俺は抱かれてもいいとさえ思っている」
そのあと「エルビスのことより、きみのことを―」と話をスライドさせていくのだ。
「あたしの、なにを?」
「映画に行かないかい?」
ベタといえばベタだが、ストレート過ぎる自分のよりスマートだし、なによりこっちのほうが映画小僧らしいじゃないか。
要は自分の場合、背伸びし過ぎであると。
これで何度も成功しているのであれば多用するのも「あり。」だが、けっしてそうじゃない。
仲良くなることはあっても、なかなか「抱けない」のである。
♪ 悲しい魂、君は抱いても感じない ♪
なら、まだいい。
抱くまでいってないのだもの!!
※トップ画像は、香港の鬼才ウォン・カーワァイの処女長編映画。
完成度は「それほど…」かもしれないが、瑞々しい感性に溢れ、これを観たときは「どえらい新人が現れた!」と驚き、歓喜したものである。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『THE CLAIMER』