るー「と」→「と」りせつ
帰省した際、父親とテレビを観ていたら、菅官房長官の会見が。
「Win-Win(ウィンウィン)の関係」と発言したことに、父親が「こういうひとまで使うことばかねぇ」とヒトコト。
まぁ、気持ちは分からないでもない。
20年くらい前だろうか、やはり一緒にテレビを観ていて、あるスポーツ選手が「リベンジしたい」と発言したときも、やっぱりよい顔をしなかった。
曰く「軽い感じがして…」
これまた、分からなくはないけれど。
だからたぶん、父親にとっては「トリセツ」という造語というか略語も顔をしかめるんじゃないだろうか。
「取り扱い説明書」のこと。
2010年代の頭には使っていたひとが居た「ような気がする」が、一気に浸透したのは西野カナが同名曲を歌ってからだろう。
顔は好きだけどね。
歌も上手だが、さすがに歌詞の内容に共感することはないよ。
自分が「分かる~!」といっても、気持ち悪いだけだろうし。。。
さて、映画におけるトリセツ。
最初に結論をいうと・・・
トリセツを守らない・破る、ことによって映画は動き出す。
(1)光に当ててはいけない
(2)水をかけたり、濡らしてはいけない
(3)真夜中に食べ物を与えてはいけない
『グレムリン』(84)における「モグワイのトリセツ」だが、映画が俄然面白くなるのは、これらを守らずにモグワイが「グレムリン化」して以降である。
映画にかぎった話ではないよね。
見てはいけないのに見てしまった『鶴の恩返し』、玉手箱を開けてしまった『浦島太郎』もそうだから。
トリセツを充分理解していたはずなのに、対象とする「モノ」が、それ以上の能力を有していた―のは、『2001年宇宙の旅』(68)のHAL。
まさか読唇術まで備えていたなんて、人間たちは想像もしていなかっただろう。
で、自分は果たして「一般的なトリセツ」に目を通しているのかって話。
最近は、ぜんぜんだね。
スマホの1台目を購入した際は「トリセツほしい!」とも思ったが、最近の家電やAV機器などは、ボタンさえ押しつづければ「最終的には、やりたいことが出来る」構造になっているから。
面白い流れだったので「許す」が、あんなところにトリセツが記されているのかな・・・と思ったのは、『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)のクライマックス。
ビリーがトリセツを読みながらロケットランチャーをぶっ放すシーン。
※1分過ぎに登場
銃器に詳しくないので分からんのだけれど、どうなんでしょう?
とりせ「つ」→「つ」き。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(208)』
帰省した際、父親とテレビを観ていたら、菅官房長官の会見が。
「Win-Win(ウィンウィン)の関係」と発言したことに、父親が「こういうひとまで使うことばかねぇ」とヒトコト。
まぁ、気持ちは分からないでもない。
20年くらい前だろうか、やはり一緒にテレビを観ていて、あるスポーツ選手が「リベンジしたい」と発言したときも、やっぱりよい顔をしなかった。
曰く「軽い感じがして…」
これまた、分からなくはないけれど。
だからたぶん、父親にとっては「トリセツ」という造語というか略語も顔をしかめるんじゃないだろうか。
「取り扱い説明書」のこと。
2010年代の頭には使っていたひとが居た「ような気がする」が、一気に浸透したのは西野カナが同名曲を歌ってからだろう。
顔は好きだけどね。
歌も上手だが、さすがに歌詞の内容に共感することはないよ。
自分が「分かる~!」といっても、気持ち悪いだけだろうし。。。
さて、映画におけるトリセツ。
最初に結論をいうと・・・
トリセツを守らない・破る、ことによって映画は動き出す。
(1)光に当ててはいけない
(2)水をかけたり、濡らしてはいけない
(3)真夜中に食べ物を与えてはいけない
『グレムリン』(84)における「モグワイのトリセツ」だが、映画が俄然面白くなるのは、これらを守らずにモグワイが「グレムリン化」して以降である。
映画にかぎった話ではないよね。
見てはいけないのに見てしまった『鶴の恩返し』、玉手箱を開けてしまった『浦島太郎』もそうだから。
トリセツを充分理解していたはずなのに、対象とする「モノ」が、それ以上の能力を有していた―のは、『2001年宇宙の旅』(68)のHAL。
まさか読唇術まで備えていたなんて、人間たちは想像もしていなかっただろう。
で、自分は果たして「一般的なトリセツ」に目を通しているのかって話。
最近は、ぜんぜんだね。
スマホの1台目を購入した際は「トリセツほしい!」とも思ったが、最近の家電やAV機器などは、ボタンさえ押しつづければ「最終的には、やりたいことが出来る」構造になっているから。
面白い流れだったので「許す」が、あんなところにトリセツが記されているのかな・・・と思ったのは、『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)のクライマックス。
ビリーがトリセツを読みながらロケットランチャーをぶっ放すシーン。
※1分過ぎに登場
銃器に詳しくないので分からんのだけれど、どうなんでしょう?
とりせ「つ」→「つ」き。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(208)』