Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(208)

2017-05-30 00:10:00 | コラム
とりせ「つ」→「つ」き(月)

作品そのものにきっちり触れたことはないが、漫画『美少女戦士セーラームーン』の、

「月にかわって、お仕置きよ!」

というのは、素晴らしいフレーズだと思う。

「じっちゃんの名にかけて!」より、好きだなぁ。


あ、実写版は小松彩夏が目当てで観たことはあったっけ。




太陽を見つめつづけるのはけっこう難儀だが、不思議なことに、月はずっと見つめつづけることが出来そう。

明るさという点で、ちょうどいいからだろうか。

宇宙との距離感なんて実感することは不可能なので、見上げているだけだと、なんとなく簡単に月に行けそうな気がする。

しかし。
当然のことだが、ほとんどのひとは「自らの足で」月面を踏むことはない。
ないけれども、地球に最もちかい天体であるし、あれだけはっきりと見えるものだから、いろんなことを想像し易い。


スピルバーグが関わるふたつのプロダクション、アンブリンとドリームワークスのデザイン・ロゴには、どちらにも月が登場している。

前者は満月、後者は三日月というちがいはあるが。






映画史のなかで最も有名な月は、おそらく『月世界旅行』(1902)だろう。

鬼才メリエスによる、映像トリックが満載の楽しいSF映画。

※著作権切れなので、安心して最後までご覧ください(11分48秒)





個人的に印象に残る「月の映画」は・・・

『TOKYO FIST』(95)

竹中直人「―今夜の月が、あんまりすごいんで」

『皆月』(99)

吉本多香美「―みんな月でした。がまんの限界です」

『月はどっちに出ている』(93)

タイトルが印象的なだけで、じつは本編では、月はそれほど・・・いや、ぜんぜん重要ではないのだが。


そして、アンケートにも上位に入りそうな『月の輝く夜に』(87)。



シェールがあまりにも魅力的で、少しオーバーにいえば、月でさえ「その引き立て役」に過ぎないのだが。


ときにロマンチックに、ときに不気味に―月は、抜群の雰囲気を作ってくれる小道具、、、ともいえそう。


で。
ロマンチックな月という、自分に似つかわしくない視点で捉えると・・・

ケビン・クラインとシガーニー・ウィーバーの『デーヴ』(93)になるだろうか。

この映画の月に触れると、自分のようなヤツだって、きゅんきゅんきちゃうわけですよ。

ん?

気持ち悪い?

放っておけって。


次回のしりとりは・・・
つ「き」→「き」ちがい。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『血が出ても好き。』
コメント (2)
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