Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初日主義

2017-06-04 00:10:00 | コラム
(1)なにがなんでも、初日の第1回目の上映で観たい

(2)少し客足が落ち着いてから観たい

(3)敢えて楽日に観たい

(4)現代では、あまり見られない展開だが…二番館・三番館に落ちてから観たい


(4)は特例として。
映画ファンが新作に臨む場合、だいたい(1)~(3)に分けられる。

ただ(2)が通用したのも10年くらい前までで、というのも、シネコンが主流になってから、客足が落ち始めた映画は容赦なくタイムテーブルが削られ、
たとえば朝のみの上映になったり、夜のみの上映になったり、「真ん中を開けて」朝と夜の上映になったりするから。

フルタイムではなく、パートタイムになってしまうというわけ。
皮肉をこめていえば、「こっち側」ではなく「あっち側」の都合に合わせたタイムテーブルが組まれているということ。

だから映画ファンは、「そうなってしまう前に」新作に触れる必要がある。

世知辛いっちゃあ、世知辛い世の中だなぁ。。。


自分?

もちろん、(1)である。

混雑は気にならないし。
訂正、気になるのだが、それは「よい意味で」気になっているということ。

初日の第1回目上映でガラガラだったとすれば、それはもう、その時点で興行的にはまずいしね。
※トップ画像は、『人間の証明』(77)公開初日。

そりゃ映画によっては、ごみごみしていない、落ち着いた環境で触れたいものもある。
あるが、「映画が好き」ということ以外に共通点がないひとも多いであろう他者に囲まれ、他者であるはずなのに、やがて一体感が生まれていく―というのが映画鑑賞の醍醐味でしょう、それを最高の状態で体感出来るのは、やっぱり(1)なわけですよ。


主に都心でおこなわれる、舞台挨拶?

それもよいとは思うが、あくまでも「おまけ」ですよ。
舞台挨拶あったら、ラッキー♪ みたいな。

主役は、作品そのものなんだから。


・・・と、もっともらしいことを記してはみたが、早い話、目前にあって手が届くものに対し、「あしたにしよう」と思えないというだけであったりする。

「焦らし」「寸止め」「おあずけ」なんていう技術? は要らん要らん要らん!!


じゃあお前は、お前の大好きな「鶏の唐揚げ」弁当があったとして・・・
漬け物や、唐揚げの下に申し訳なさそうに敷かれているパスタとかに目もくれず、メインを頬張るっていうのか!?

と問われると、困るのだが。

最初の1分で余計なものを片付けて、メインだらけにしてから楽しむタイプだからね。

それとこれとは、主題がぜんっぜんちがうのである。


※映画『コブラ』(86)も、初日に観に行った。

群馬の、場末の劇場だから行列なんか出来ていない。
いないが、開場60分前に到着し、たったひとりで待ちつづけたのである。

でも『グレムリン』(84)や『グーニーズ』(85)の初日は、すげー行列が出来ていたんだよなぁ。

負けるなスタローン!!




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明日のコラムは・・・

『せんせい』
コメント (2)
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