いんもら「る」→「る」ーれっと(ルーレット)
格闘技イベントの取材で、2度ほどベガスに行った。
そのことを周囲に伝えると、きまって「カジノはどうだった?」と聞かれる。
「行った?」ではなく「どうだった?」というのは、「行くことを前提」としており、
「ギャンブル全般に興味ないんでね、行かなかった」と答えると、皆、信じられない、お前はバカだ! みたいな表情をする。
ナニゴトも経験だとは思うのだけれどもねぇ。。。
無知ゆえに、カジノになにがあるのか、どうやって遊ぶのかもよく分からない。
ただ、ルーレットがあることくらいは、米映画の知識で知っている。
「roulette」は英語ではなく、仏語。
直訳すると、「小さな輪」。
自分のようなドシロートに、カジノのからくりを教えてくれる映画『カジノ』(95)にも、もちろんルーレットは登場する。
カジノ=ルーレットみたいなところがあり、舞台設定でカジノが用意されている映画では、「ほぼ100%」ルーレットも登場するといっていいだろう。
『レインマン』(88)に『幸福の条件』(93)、『ラン・ローラ・ラン』(98)など。
カジノできっちり遊んだのであれば、持ち金すべてを注ぎ込んだとしても、それは自己責任であろうし、時間が経てば笑い話にもなる。
しかしこれが「ロシアン」ルーレットとなると、洒落にはならない。
失敗(?)すれば、死ぬことになるのだから。
モノスゴ大雑把にいえば、「運が悪いひとは、唯一の実弾1発を引いて死ぬ」ゲームのこと。
ウィキペディアにあるように、フィクション先行の危険な遊戯であり、実例は極めて少ないそうで。
映画ファンにとっては、なんといっても『ディア・ハンター』(78)だろう。
捕虜にされた米国兵にロシアンルーレットを「強制」する北ベトナム兵の描きかたが「差別的」とされ、議論を呼んだ。
この経験により、クリストファー・ウォーケン演じるニックは精神をやられてしまい、このゲームを「生業」としてしまうのだった・・・。
緊迫感溢れる本作に比べると、北野武が『ソナチネ』(93)で描写したロシアンルーレットは、ちょっと軽い感じがする。
のだが、虚無感「のようなもの」に支配され、舎弟にも「死にたくなったよ」とこぼす主人公の心情を巧く捉えており、
軽いのに、いや軽いからこそ、観るものの印象に残る名シーンに仕上がっていると思う。
※『カジノ』で個人的に最も好きなシーン
『朝日のあたる家』を流すところなんか、さすがスコセッシだと思う!
あすのしりとりは・・・
るーれっ「と」→「と」いれ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(212)』
格闘技イベントの取材で、2度ほどベガスに行った。
そのことを周囲に伝えると、きまって「カジノはどうだった?」と聞かれる。
「行った?」ではなく「どうだった?」というのは、「行くことを前提」としており、
「ギャンブル全般に興味ないんでね、行かなかった」と答えると、皆、信じられない、お前はバカだ! みたいな表情をする。
ナニゴトも経験だとは思うのだけれどもねぇ。。。
無知ゆえに、カジノになにがあるのか、どうやって遊ぶのかもよく分からない。
ただ、ルーレットがあることくらいは、米映画の知識で知っている。
「roulette」は英語ではなく、仏語。
直訳すると、「小さな輪」。
自分のようなドシロートに、カジノのからくりを教えてくれる映画『カジノ』(95)にも、もちろんルーレットは登場する。
カジノ=ルーレットみたいなところがあり、舞台設定でカジノが用意されている映画では、「ほぼ100%」ルーレットも登場するといっていいだろう。
『レインマン』(88)に『幸福の条件』(93)、『ラン・ローラ・ラン』(98)など。
カジノできっちり遊んだのであれば、持ち金すべてを注ぎ込んだとしても、それは自己責任であろうし、時間が経てば笑い話にもなる。
しかしこれが「ロシアン」ルーレットとなると、洒落にはならない。
失敗(?)すれば、死ぬことになるのだから。
モノスゴ大雑把にいえば、「運が悪いひとは、唯一の実弾1発を引いて死ぬ」ゲームのこと。
ウィキペディアにあるように、フィクション先行の危険な遊戯であり、実例は極めて少ないそうで。
映画ファンにとっては、なんといっても『ディア・ハンター』(78)だろう。
捕虜にされた米国兵にロシアンルーレットを「強制」する北ベトナム兵の描きかたが「差別的」とされ、議論を呼んだ。
この経験により、クリストファー・ウォーケン演じるニックは精神をやられてしまい、このゲームを「生業」としてしまうのだった・・・。
緊迫感溢れる本作に比べると、北野武が『ソナチネ』(93)で描写したロシアンルーレットは、ちょっと軽い感じがする。
のだが、虚無感「のようなもの」に支配され、舎弟にも「死にたくなったよ」とこぼす主人公の心情を巧く捉えており、
軽いのに、いや軽いからこそ、観るものの印象に残る名シーンに仕上がっていると思う。
※『カジノ』で個人的に最も好きなシーン
『朝日のあたる家』を流すところなんか、さすがスコセッシだと思う!
あすのしりとりは・・・
るーれっ「と」→「と」いれ。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(212)』