81年11月21日生まれ・35歳。
大阪出身。
公式サイト
歴代のリハウスガールで「女子として」いちばん好きなのは一色紗英ですが、
女優として伸びそうなのは、宮沢りえよりも、蒼井優よりも、夏帆よりも、川口春奈よりも、池脇千鶴(いけわき・ちづる)ちゃんだなぁと思っていました。
みんなリハウスガール出身というのも、すごい話ですけれど。
シンプルに可愛い子、ただなんとなく「翳」があり、そこに気づいていた目利きの監督たちにより「大事に大事に」育てられた女優さんだと思います。
ジョゼも素晴らしかったですが、現時点における最高傑作は、やっぱりこれでしょう。
※「家族を大切にしているから、おかしくなるんだ」―この台詞、絶品
<経歴>
97年、「三井のリハウス、リハウスガール」オーディションで市川準に「発見」され芸能界デビューを飾る。
映画俳優デビュー作は、市川準による『大阪物語』(99)。
池脇ちゃんの初々しい演技もよいですが、最も話題を呼んだのは、沢田研二・田中裕子の夫婦が共演したことでした。
思うのですが、すでに鬼籍に入った市川準って、日本におけるテレビCM出身の映画監督の先がけなのに、、、いや、だったからこそ、なのかもしれませんが、過小評価されたひとだったなぁと。
さらにいえば、再評価する動きも見られないというのは、ちょっと不憫な気がします。
若いひと、もっと観ましょう市川映画を!
ともあれ。
この映画俳優デビュー作こそが、池脇ちゃんのその後のキャリアを決定づけた感があります。
大手の映画にも顔は出していますが、彼女が光るのは、そうでない作品ばかりなのですもの。
『金髪の草原』(2000)、『化粧師 KEWAISHI』(2002)。
そしてキャリア初期の代表作となった、『ジョゼと虎と魚たち』(2003)。
脚の悪いジョゼ(くみ子)を熱演、主役の妻夫木聡や敵キャラとなる上野樹里といった配役にも助けられ、とくに若いひとから絶大な支持を得ました。
『きょうのできごと ―a day on the planet―』(2003)、『誰がために』(2005)、『ストロベリーショートケイクス』(2006)、『音符と昆布』(2008)、『犬と私の10の約束』(2008)、『丘を越えて』(2008)、『火垂るの墓』(2008)、『ホームレス中学生』(2008)、『おいしいマン』(2008)、『感染列島』(2009)。
『スイートリトルライズ』(2010)、
天才サイバラの原作漫画を映画的空間に広げてみせた、ぜひ多くのひとに観てほしい傑作『パーマネント野ばら』(2010)、
『必死剣 鳥刺し』(2010)、『うさぎドロップ』(2011)、『神様のカルテ』(2011)、『指輪をはめたい』(2011)、『爆心 長崎の空』(2013)、『舟を編む』(2013)。
出番は多くないものの、作品の雰囲気にハマった『凶悪』(2013)、
『潔く柔く』(2013)、『くじけないで』(2013)、『神様のカルテ2』(2014)。
そして、現時点における最高作であろう『そこのみにて光輝く』(2014)に出演。
基本的に映画は若いひとのためにあると思っていますが、ある程度の年齢に達しないと、よさが分からないものってあると思います。
それが、この映画かなと。
綾野剛も見直しましたが、池脇ちゃんが、こんな生々しいキャラクターを演じられるようになったのかと感慨深かったですね。
そのほか、近作に『海月姫』(2014)、『きみはいい子』(2015)、『怒り』(2016)など。
きっと、脚本を読み込んでから映画出演を決めるタイプなんだと思います。
今後も、楽しみですねぇ!!
次回の女優列伝は、いしだあゆみさんから。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『俳優別10傑 海外「は行」女優篇(2)』
大阪出身。
公式サイト
歴代のリハウスガールで「女子として」いちばん好きなのは一色紗英ですが、
女優として伸びそうなのは、宮沢りえよりも、蒼井優よりも、夏帆よりも、川口春奈よりも、池脇千鶴(いけわき・ちづる)ちゃんだなぁと思っていました。
みんなリハウスガール出身というのも、すごい話ですけれど。
シンプルに可愛い子、ただなんとなく「翳」があり、そこに気づいていた目利きの監督たちにより「大事に大事に」育てられた女優さんだと思います。
ジョゼも素晴らしかったですが、現時点における最高傑作は、やっぱりこれでしょう。
※「家族を大切にしているから、おかしくなるんだ」―この台詞、絶品
<経歴>
97年、「三井のリハウス、リハウスガール」オーディションで市川準に「発見」され芸能界デビューを飾る。
映画俳優デビュー作は、市川準による『大阪物語』(99)。
池脇ちゃんの初々しい演技もよいですが、最も話題を呼んだのは、沢田研二・田中裕子の夫婦が共演したことでした。
思うのですが、すでに鬼籍に入った市川準って、日本におけるテレビCM出身の映画監督の先がけなのに、、、いや、だったからこそ、なのかもしれませんが、過小評価されたひとだったなぁと。
さらにいえば、再評価する動きも見られないというのは、ちょっと不憫な気がします。
若いひと、もっと観ましょう市川映画を!
ともあれ。
この映画俳優デビュー作こそが、池脇ちゃんのその後のキャリアを決定づけた感があります。
大手の映画にも顔は出していますが、彼女が光るのは、そうでない作品ばかりなのですもの。
『金髪の草原』(2000)、『化粧師 KEWAISHI』(2002)。
そしてキャリア初期の代表作となった、『ジョゼと虎と魚たち』(2003)。
脚の悪いジョゼ(くみ子)を熱演、主役の妻夫木聡や敵キャラとなる上野樹里といった配役にも助けられ、とくに若いひとから絶大な支持を得ました。
『きょうのできごと ―a day on the planet―』(2003)、『誰がために』(2005)、『ストロベリーショートケイクス』(2006)、『音符と昆布』(2008)、『犬と私の10の約束』(2008)、『丘を越えて』(2008)、『火垂るの墓』(2008)、『ホームレス中学生』(2008)、『おいしいマン』(2008)、『感染列島』(2009)。
『スイートリトルライズ』(2010)、
天才サイバラの原作漫画を映画的空間に広げてみせた、ぜひ多くのひとに観てほしい傑作『パーマネント野ばら』(2010)、
『必死剣 鳥刺し』(2010)、『うさぎドロップ』(2011)、『神様のカルテ』(2011)、『指輪をはめたい』(2011)、『爆心 長崎の空』(2013)、『舟を編む』(2013)。
出番は多くないものの、作品の雰囲気にハマった『凶悪』(2013)、
『潔く柔く』(2013)、『くじけないで』(2013)、『神様のカルテ2』(2014)。
そして、現時点における最高作であろう『そこのみにて光輝く』(2014)に出演。
基本的に映画は若いひとのためにあると思っていますが、ある程度の年齢に達しないと、よさが分からないものってあると思います。
それが、この映画かなと。
綾野剛も見直しましたが、池脇ちゃんが、こんな生々しいキャラクターを演じられるようになったのかと感慨深かったですね。
そのほか、近作に『海月姫』(2014)、『きみはいい子』(2015)、『怒り』(2016)など。
きっと、脚本を読み込んでから映画出演を決めるタイプなんだと思います。
今後も、楽しみですねぇ!!
次回の女優列伝は、いしだあゆみさんから。
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明日のコラムは・・・
『俳優別10傑 海外「は行」女優篇(2)』