自分のシナリオ創作のための、2夜連続「10傑シリーズ」。
カラー化されて以降の映画は「色味」まで気を配らなければならないのだから、映画監督ってたいへんだ。
いくつもの色がハーモニーを奏でるタイプの映画も目に楽しいが、今回はとくに「単一色」にこだわってみた。
(1)『キャロル』(2015)
衣装や小道具への目配せが素晴らしく、それを確認するためだけに、2度3度と鑑賞した。
(2)『夢』(90…トップ画像)
とくに前半の色使い。
物語や台詞は忘れても、この色彩だけは忘れない。
(3)『菊豆』(90)
赤や黄で、ヒロインの心理を語る。
デ・パルマのようにチャン・イーモウも、1作でいいので、このころの映画に戻ってきてくれないか。
(4)『ニューヨークストーリー』(89)
スコセッシ篇『ライフ・レッスン』は、抽象画家の創作過程を描いて興味は尽きない。
現代日本にも、小松美羽という野心家が居るよ。
(5)『トリコロール/赤の愛』(94)
三部作というものは、確率として、第1作目が最も得をして、次に第3作、最も損をし易いのが第2作・・・だけれども、この「青・白・赤」をテーマにした映画に関しては、「赤」をテーマにした第3作目が他を圧倒している。
(6)『ラストエンペラー』(87)
黄色を基調とした衣装や背景。
コスチューム劇を担当する美術監督は、楽しいだろうなぁと思う。
(7)『アレックス』(2002)
あの赤いトンネルの、向こう側には行ってはいけない!!
(8)『野火』(2015)
大地を覆う緑が、美し過ぎるから。
(9)『2001年宇宙の旅』(68)
船内の「赤の描写」は、恐怖を煽る。
(10)『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)
どのショットも、計算され尽くした色使い。
近年、最も幸福な気分に浸れる映画だと思う。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『おもひでのMMA』
カラー化されて以降の映画は「色味」まで気を配らなければならないのだから、映画監督ってたいへんだ。
いくつもの色がハーモニーを奏でるタイプの映画も目に楽しいが、今回はとくに「単一色」にこだわってみた。
(1)『キャロル』(2015)
衣装や小道具への目配せが素晴らしく、それを確認するためだけに、2度3度と鑑賞した。
(2)『夢』(90…トップ画像)
とくに前半の色使い。
物語や台詞は忘れても、この色彩だけは忘れない。
(3)『菊豆』(90)
赤や黄で、ヒロインの心理を語る。
デ・パルマのようにチャン・イーモウも、1作でいいので、このころの映画に戻ってきてくれないか。
(4)『ニューヨークストーリー』(89)
スコセッシ篇『ライフ・レッスン』は、抽象画家の創作過程を描いて興味は尽きない。
現代日本にも、小松美羽という野心家が居るよ。
(5)『トリコロール/赤の愛』(94)
三部作というものは、確率として、第1作目が最も得をして、次に第3作、最も損をし易いのが第2作・・・だけれども、この「青・白・赤」をテーマにした映画に関しては、「赤」をテーマにした第3作目が他を圧倒している。
(6)『ラストエンペラー』(87)
黄色を基調とした衣装や背景。
コスチューム劇を担当する美術監督は、楽しいだろうなぁと思う。
(7)『アレックス』(2002)
あの赤いトンネルの、向こう側には行ってはいけない!!
(8)『野火』(2015)
大地を覆う緑が、美し過ぎるから。
(9)『2001年宇宙の旅』(68)
船内の「赤の描写」は、恐怖を煽る。
(10)『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)
どのショットも、計算され尽くした色使い。
近年、最も幸福な気分に浸れる映画だと思う。
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明日のコラムは・・・
『おもひでのMMA』