Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

神童さん、いらっしゃい~♪

2017-07-05 00:10:00 | コラム
躍動するフレッシュな才能に触れると、こっちまで若返った気持ちになり、なんだかうれしい。

最近の卓球や将棋を見ていると、そんな風に思う。

映画や格闘技の世界も同様。

もちろん、円熟期に入った巨匠の作品も期待しているし、枯れた引退だといわれても戦うことをやめない同世代のファイターにも敬意を払ってはいる。
いるけれども、「可能性」を感じさせてくれる存在のほうが、興奮するところはあるだろう誰だって。

格闘技の世界でいえば、それは18歳の那須川天心。



名前がすでに格闘家している彼を支持するのは、若者ではなく、女子ではなく、自分たちおじさん世代なのだった。


映画の世界でも、ときどき神童が出現する。

20代で『激突!』(71)を撮った、スティーブン・スピルバーグ。



ルイ・マルが『死刑台のエレベーター』(58)を撮ったのも、20代。


自分の世代では、いきなりカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した、『セックスと嘘とビデオテープ』(89)のスティーブン・ソダーバーグだろう。



このとき、ソダーバーグは26歳だった。


そして現代では、カナダ出身のグザヴィエ・ドラン(トップ画像)。

28歳の彼はすでに6本の野心作を発表しているが、知らないひとは、とりあえず『わたしはロランス』(2012)を観てほしい。

「すごい新人が現れた」という噂が先行したため、自分は「かなり構えて」鑑賞してしまったのだが、上映終了後の感慨はそーとーなものだった。

ドランへの支持も、天心と同様、おじさん世代が主導になっている。


年齢の壁があるから嫉妬心というものが生まれてこない―そんなことがあるものか、、、というひとが居るかもしれないが、自分は若いころ、同世代の新人監督を素直に評価出来ないところがあったので、なんとなくそう思うのだった。


※このPVも、ドラン演出によるもの




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明日のコラムは・・・

『俳優別10傑 海外「な行」女優篇(2)』
コメント
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