以前、初対面のひとに「よくいわれること」をテーマにしたコラムを書いたことがある。
(1)やさしそう
(2)笑顔が素敵
(3)福耳だね
(4)格闘技が好きそう
(1)や(2)は自分で記すのは恥ずかしいが、実際に「よくいわれる」んだから、しょうがない。
それへの返しかたというと・・・
(1)やさしそう
「実際は、そんなことないんですけどね」
(2)笑顔が素敵
「ヘラヘラしているだけですよ」
(3)福耳だね
「・・・ですかね?」
(4)格闘技が好きそう
「実際、そうなんです」
まぁこんな感じ。
人間関係の基本だが―しばらく付き合っていくと、もう少し突っ込んだ話をするようになる。
※だから、トラビスのように初対面で「君は孤独だ」といっちゃえるのはすごいね

さて。
「映画と格闘技とAVが大好きなおっさん」という情報を与えられたひとは、次にどんな話を振ってくるのか。
十中八九、これだろう。
「どんな映画が好きなんですか」
興味を抱いてくれたことはうれしいが、これが、なかなかに困る質問。
どんな世界でもそうかもしれない、相手が「どの程度、その世界について知っているか」によって、答えが変わっていくものだから。
※「君は孤独だ」といわれたにも関わらず、デートの誘いに乗ったベッツィもすごい

というわけで、返しかたとしては・・・
「映画、詳しいですか?」となる。
それで「うん詳しい!」と満面の笑みを浮かべるひとほど「じつは」怪しいのだが、そういうひとには実際の作品名や監督名を挙げてみる。
「そうでもない」というひとにはジャンルで説明、、、したいのだが、ここがいちばん難しいんですよ。
ごっりごりの作家主義で、ミニシアターで上映しているような作品―という答えじゃ通じないでしょう。
かといって「社会派」ともちがうし。
遠くはないが、近くもないっていう。
「シリアス」とか「人間ドラマ」とかも、ぼんやりし過ぎていてピンとこない。
だから最近は、「ロマコメ以外」と答えるようにしている。
実際、そういうところがあるし。
ただやっぱり、いちばんに好きなものが「はっきりと伝わらない」というのは、ちょっと哀しかったりもするわけですよ。
ゆえに、困る質問であると。
でもまぁたぶん、前述したように、どの世界でもそういうことがあるのだから、お互い様なんだよね。
飲兵衛と自負しているからワイン通にワインの話を振ることがあるけれど、500円ワインしか呑んでいないわけで、そんなレベルじゃ通と会話を展開することなんて不可能なんだもの。
それでも通のひとは、なんとかこっちのレベルに話を合わせてくれるものだ。
そういうのが、人間関係ですよと。
・・・あれ、けっこう当たり前のことが結論に来てしまった。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『やっぱり「ここ」が好き(12)』
(1)やさしそう
(2)笑顔が素敵
(3)福耳だね
(4)格闘技が好きそう
(1)や(2)は自分で記すのは恥ずかしいが、実際に「よくいわれる」んだから、しょうがない。
それへの返しかたというと・・・
(1)やさしそう
「実際は、そんなことないんですけどね」
(2)笑顔が素敵
「ヘラヘラしているだけですよ」
(3)福耳だね
「・・・ですかね?」
(4)格闘技が好きそう
「実際、そうなんです」
まぁこんな感じ。
人間関係の基本だが―しばらく付き合っていくと、もう少し突っ込んだ話をするようになる。
※だから、トラビスのように初対面で「君は孤独だ」といっちゃえるのはすごいね

さて。
「映画と格闘技とAVが大好きなおっさん」という情報を与えられたひとは、次にどんな話を振ってくるのか。
十中八九、これだろう。
「どんな映画が好きなんですか」
興味を抱いてくれたことはうれしいが、これが、なかなかに困る質問。
どんな世界でもそうかもしれない、相手が「どの程度、その世界について知っているか」によって、答えが変わっていくものだから。
※「君は孤独だ」といわれたにも関わらず、デートの誘いに乗ったベッツィもすごい

というわけで、返しかたとしては・・・
「映画、詳しいですか?」となる。
それで「うん詳しい!」と満面の笑みを浮かべるひとほど「じつは」怪しいのだが、そういうひとには実際の作品名や監督名を挙げてみる。
「そうでもない」というひとにはジャンルで説明、、、したいのだが、ここがいちばん難しいんですよ。
ごっりごりの作家主義で、ミニシアターで上映しているような作品―という答えじゃ通じないでしょう。
かといって「社会派」ともちがうし。
遠くはないが、近くもないっていう。
「シリアス」とか「人間ドラマ」とかも、ぼんやりし過ぎていてピンとこない。
だから最近は、「ロマコメ以外」と答えるようにしている。
実際、そういうところがあるし。
ただやっぱり、いちばんに好きなものが「はっきりと伝わらない」というのは、ちょっと哀しかったりもするわけですよ。
ゆえに、困る質問であると。
でもまぁたぶん、前述したように、どの世界でもそういうことがあるのだから、お互い様なんだよね。
飲兵衛と自負しているからワイン通にワインの話を振ることがあるけれど、500円ワインしか呑んでいないわけで、そんなレベルじゃ通と会話を展開することなんて不可能なんだもの。
それでも通のひとは、なんとかこっちのレベルに話を合わせてくれるものだ。
そういうのが、人間関係ですよと。
・・・あれ、けっこう当たり前のことが結論に来てしまった。
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明日のコラムは・・・
『やっぱり「ここ」が好き(12)』